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11/4開催【スタートアップピッチ】「セキュリティテック~ 安心安全なスマートシティを支えるソリューション 〜」イベントレポート

皆さんこんにちは!ドコモ・ベンチャーズです。
今回は、2021年11月4日(木)のイベント

【スタートアップピッチ】セキュリティテック
安心安全なスマートシティを支えるソリューション

についてレポートしていきたいと思います!

本イベントでは、スマートシティを支えるセキュリティテックで注目のスタートアップ4社をお招きし、ピッチをしていただきました。

・スマートシティを推進する中で、どのようなサービスが展開されるのか興味のある方
・スマートシティのセキュリティをどのように守っていくのか知りたい方

に特に必見の内容となっておりますので、ぜひご確認ください!

以下、各社のお話いただいた内容を紹介していきます!

■1社目:株式会社Secual/菊池様


1社目は、株式会社Secual 代表取締役 菊池 正和様にご登壇いただきました!

<株式会社Secual 代表取締役 菊池 正和様>

300株式会社Secual-菊池正和

・Secualの事業内容

Secual社は、「「安心」をもっとカジュアルに
をビジョンに掲げ、
「ホームセキュリティを、もっと身近で誰もが気軽に利用できるものに変えたい」
という想いから創業されました。

セキュリティに関連するサービスをリーズナブルに、そしてスマートに提供することで、安心感のある自分らしい暮らしが実現することを目指しています。

そんなSecual社が提供するサービスは大きく3つあります。

①ホームセキュリティ (分譲住宅向け)
ゲートウェイやスマートカメラ、センサーなどを用いて分譲住宅の安全を守ります。
②タウンセキュリティ(街全体向け)
スマートタグやスマートポール (安心を届ける次世代街灯)を使って、街全体の安全を守ります。
③スマートタウン
①や②を組み合わせ、それらを一つのアプリや管理システムを用いて、街全体を快適かつ安心して暮らせるようにします。

Secual社が提供するこれらの一連サービスが、国内初のスマートタウン向けタウンマネジメントDXサービス
NiSUMU
です。

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上記に加えて警備員の駆けつけサービスや通信環境(Wi-Fiなど)の提供も行い、より快適な街を提供します。

これらのサービスはすでに埼玉や千葉の2箇所で実際に導入されており、今後さらに全国へ展開していく予定だそうです。

様々なサービスを提供していていることが既にお分かりいただけたかと思いますが、
その中でも今回は②の中にも出てきた「スマートポール」を詳しくご紹介します!

・安心・安全
このポールにはLEDがついているため、気象庁の災害情報と連携し、警報発令時に警告色を点灯させ危険を知らせることができます。
さらにAIカメラも搭載しており、不審者を検知した際にも赤色の警告色を点灯させることが可能です。
また、見守りタグとも連携しており、お子様や高齢者の所持したタグを検知することで、ご家族のアプリから彼らの居場所を確認することも可能です。
・コミュニティ
季節や街のイベントと連動してイルミネーション機能を提供し、賑わいを演出することが可能です。
また、ポール自体がアクセスポイントとなり、周囲のデバイスにWi-Fiサービスを提供できます。
さらに広告や地域ニュース、クーポン等のサービスもポールを経由して配信することができます!
・拡張性
ソフトウェアアップデートで機能を簡単に追加することができます。
例えば、映像解析や情報連携等の機能を簡単に強化することが可能です。
また、継ぎ足しでスピーカーや蓄電池なども後で追加することもできます!

たった一本のポールが私たちの暮らしを守り、さらには街を賑わいをももたらしてくれます。
私たちの街にもぜひスマートポールが立って欲しいですね!

■2社目:SEQSENSE株式会社/中村様


2社目は、SEQSENSE株式会社 代表取締役 中村 壮一郎様にご登壇いただきました!

<SEQSENSE株式会社 代表取締役 中村 壮一郎様>

300SEQSENSE_中村様

・SEQSENSEの事業内容

SEQSENSE社は生産人口不足と戦うというプロジェクトビジョンのもと
自律移動”という技術の強みから、自律移動の警備ロボット(SQ-2)を提供しています!
イメージは”スターウォーズのR2-D2”のようなロボットです。

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特徴としては以下のようなものがあります。

・カメラを搭載しており、ロボットを通じて防災センターと直接通信し、道順を聞くことが可能
・充電を自分でできるため、手間がかからない
・エレベーターと連携することで、エレベーターに勝手に乗り各階の巡回も可能

現在、大手町ビルディングや成田空港なども含めて20台の警備ロボットが導入されています。

さらに、以下ではSEQSENSE社ロボットの強みである”自律移動”についてご紹介します!

SEQSENSE社のロボットSQ-2は世界最高の移動性能と機能的な管理システムを搭載しています。
ロボットであればどんな場所でも勝手に移動できてしまうと思われがちですが、実はそう簡単ではありません。
人混みの中でも、自律移動できるのは国内でSEQSENSE社のロボットだけなのです。

これを可能にしているのが、3D-LiDAR (SEQSENSE社独自の技術で、
センサーの視野範囲が格段に広く空間認識能力が高い)による、
①高精度な自己位置推定②リアルタイム(毎秒単位)の経路計画です。

SEQSENSE社のロボットは、肉体的に負担の大きい、警備員の仕事を完全に代替することが可能です。
実際にロボット2台を導入し、警備員2名分の巡回業務を代替したところ、
1ヶ月あたりで約17%のコスト削減に成功しています!

今後は「自律移動」の強みを活かし、警備だけでなく様々な使用に展開していくそうです!

近い将来、SEQSENSE社のロボットが私たちの身近な存在になるのではないでしょうか。非常に楽しみですね!

■3社目:株式会社Singular Perturbations/梶田様


3社目は、株式会社Singular Perturbations 代表取締役CEO 梶田 真実様にご登壇いただきました!

<株式会社Singular Perturbations 代表取締役 CEO 梶田 真実様>

300Singular梶田

・Singular Perturbationsの事業内容

Singular Perturbations社は、”世界の悲しい経験を減らす”というビジョンのもと、世界最高精度の予測手法を含む独自のアルゴリズムに基づいて、犯罪を予測するシステム
CRIME NABI
を提供しています!

犯罪予測に基づき、犯罪が起こりやすい場所を重点的に警備する方が犯罪防止効果が高い、ということが、過去の事例から既に判明しています。
この相関関係を用いて、過去のデータから犯罪を予測することが可能になります。

以下では、“CRIME NABI”の仕組みを3つに分けてご紹介します!

①入力データとして、犯罪データや都市データ、地理データをインプットする
②上記のデータに加えて、時間情報や空間情報による予測も加えて、“CRIME NABI”が犯罪が起こりやすい場所、時間を予測する
③出力データとして、予測犯罪発生地図や最適パトロール経路をアウトプットする

特に②が“CRIME NABI”の大きな特徴です。
独自のアルゴリズムで世界最高精度、速度で犯罪を予測することが可能です。

CRIME NABIという仕組みを使って、Singular Perturbations社では
パトロールコミュニティ”というアプリを提供しています。

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このアプリの機能は、大きく3つあります。

①警備員のパトロール経路を作る
限られた警備リソースを最適に配置することができます。
②警備経路をトラッキングし、気になる事実を画像やテキストで記録
警備実績のデータ化が可能であり、これまで紙面でまとめていた記録のペーパーレス化が可能です。
③警備状況の管理が可能
警備実績の可視化・評価を簡単にできます。

”パトロールコミュニティ”は、実際に名古屋市や足立区で実装されています。

Singular Perturbations社のサービスによる犯罪予測と実際の発生場所はかなり一致しているそうです。

犯罪は誰しもがなくなって欲しいと願っているものです。
犯罪を1つでも多く減らすための素晴らしいサービスですね!

■4社目:株式会社アジラ/畠山様


最後に、株式会社アジラ IVA事業部 PM 畠山 尚也様にご登壇いただきました!

<株式会社アジラ IVA事業部 PM 畠山 尚也様>

300畠山

・アジラの事業内容

アジラ社は「犯罪や事故を未然に防ぐ世界へ」というビジョンを掲げた、行動認識AIに強みをもった会社です。

警備業界では、人手不足(求人倍率7倍)や、高齢化(60歳以上が30%)という課題を抱えています。

そこで、アジラ社では防犯向けAIソフト
Asilla SDK”というサービスを提供しています!

Asilla SDKは、以下の3つに特徴を持っています。

①侵入検知SDK
工場現場、倉庫等の誤侵入、不法侵入を検知することができます。
②人物同定SDK
商業施設での動線分析、ブラックリスト登録や人物捜索に利用することができます。
③違和感検知SDK
大型商業施設/街ナカでの不審行動・異常行動検知することができます。

このサービスによって、これまで人の力でモニターを監視していたものをAIの眼で代替し、異常が発生した時のみ通知をする仕組みにすることが可能となります。

このサービスは既存カメラの導入も可能であり、手軽にシステムをAI化することができます。

さらに、アジラ社の強みは、


①確固たる基礎技術
AIによる行動認識において基礎技術といえる姿勢推定が、速度・精度ともに世界最高レベルです。
②高度な応用技術
全てのアルゴリズムを最適化し圧縮することで、精度を落とすことなく小型化(手のひらサイズ)することができます。
③知財面
知財戦略に注力しており、現在行動認識に関する特許を複数取得しています。

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防犯セキュリティ以外にも、スポーツフォーム分析や、ドローンによる水難事故防止の検知などにも利用されているので、今後ますますサービスの多様化が期待されます!

“行動認識AI”は、非常に汎用性が高く、多くのサービスが今後たくさん生まれそうです。とても期待感の持てるサービスです!

まとめ


今回は、”セキュリティテック”の代表的な4社のお話をお聞きしました。

今後、スマートシティが拡大していく中でそれを支える技術をたくさんお見受けすることができました。
世の中をより安心・安全、そして快適にするようなサービスばかりで、
「より良い世界の実現」への確信が持てるような内容でした!


今後もドコモ・ベンチャーズでは毎週1回以上のペースで定期的にイベントを実施し、その内容を本noteでレポートしていきます!

引き続きイベントレポートを配信していきますので、乞うご期待ください!!

>>今後のドコモ・ベンチャーズのイベント開催情報はこちら


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