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とりき

先日の夜。家に篭りっぱなしだったせいか、私も彼も刺激不足となり「何かエクスペリエンスが欲しい」とぶつくさ言う人になっていた。

※エクスペリエンスという横文字を使っているが、「おもしろ体験」程度の意味合い。UXという単語でエクスペリエンス、という単語を知ってから、語感が気に入り二人の間でよく使っている。

牛角で食べ放題コースを頼んでお肉を焼きつつ仕事や将来のことを語らいあったり、カラオケに行って趣味がまったく被らない曲をお互いの自己満足のためにえんえんと歌ったりする案も出たものの「今日はやめとこう」という話で落ち着いた。

じゃあどうしましょうか、と歩きながら話していると居酒屋が大集合したビルが見えてきて、黄色く光る看板を発見し「鳥貴族にしとく?」という話になった。

入店

入店したのは21時ぴったりくらいだった。情勢が情勢だからお客さんいなくてガラガラかなと思いお店の扉を開けたら、予想に反してお店の中は盛況だった。大学生っぽいグループが酔っ払って嬌声をあげていたり、カップルなのか付き合う前なのか腐れ縁なのか分からない大人の男女が眉間にしわを寄せながら何かを語らいあっていた。

若そうなにーちゃん店員に席まで案内され、「タッチパネルでご注文してくださいね」とニコニコしながら伝えてくれたのち、可及的速やかに去っていった。

注文

鳥貴族は全品300円なので、値段を気にせず頼みたいものを頼む事ができる。爽快である。お酒も300円。串も300円。おつまみも、ふと食べたくなる炭水化物もぜーんぶ300円!

おなかいっぱい食べても、他の居酒屋で同じ感覚で飲み食いするよりも安いので本当にありがたい。たいてい、ふたりで4000円くらいで済む。

鳥貴族エクスペリエンスでの暗黙のルールのひとつとして、メニューが均一価格かつ安いため「何か頼みたければ、許可なしで勝手に頼んでいい」という運用になっている。忖度して伺いを立てて何かをする、っていうの地味にストレスなので、想い通りに色々できるのは本当に楽しい。

だらだら

そして、お肉をつつきながら、雑談をしつつダラダラと携帯を触る。彼はポケモンGOの対戦にすっかりハマっているようで携帯に没頭していたので、私も携帯でSNSを見たりしていた。

心ゆくまで好きなものを頼んで飲み食いし、自分の好きなように携帯を触って家のようにダラダラと携帯に触り、もはや家に近い感じだった。家とは違って、何かしたければボタンを押せば来てくれるし、面倒ごとはすべて店員さんがやってくれる。

そんなわけで、欲をこれでもかというくらいに満たせてすっかり満足し、23時くらいに帰路に着いた。最寄駅なら少し時間が遅くても安心。在宅勤務だから少し時間が遅くなっても相手への影響も小さめで安心。いま限定の素晴らしさ!嬉しみ…

鳥貴族エクスペリエンスの気に入ってるポイント

私はこのお店を去年まで知らなかったのだが、彼に「新しいエクスペリエンス欲しい!」と伝えたときに連れてこられてから、けっこう好きになった。

・価格帯の割に、内装がけっこう小綺麗(席がファミレスっぽいからなんとなく安心感がある)

最初は「え?チェーン?ワ●ミでよくない?安い居酒屋ってうるさくてゴミゴミしてて、声を張らないと話せないイメージしかないんだけど…」と及び腰であったが、杞憂だった。

・タッチパネルだから店員さんと会話する必要がない(個人的にありがたい)

私が人と話したり店員さんを呼ぶのが大っ嫌いなので、タッチパネルでぽちぽち頼めると非常に気楽。お会計もリアルタイムでタッチパネルで見れるし。

ひとり鳥貴族も機会があったらしてみたい。でも、一人で飲むならもっと殺伐としたお店がいいな…

エクスペリエンスはたのしい

こういうプチ非日常を通じて心をリフレッシュすることが結構好きなので、こういうことを「無駄遣いでしょ?」と一刀両断しない相手で本当に良かったなぁと思う。この点の価値観の合う人で本当に良かったし、彼と一緒に暮らせる毎日はやっぱり幸せ。さち〜♡♡♡♡♡(さいきん観たyoutuberの真似)

ひとりで鳥貴族で飲むのもけっこう楽しいと思うけど、彼といっしょに鳥貴族行くのもまた良き。やっぱり腹を割ってる相手とのご飯は楽しい。

次はカラオケエクスペリエンスを希望だな…


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