「成功」と「幸せ」どちらが大事? 『私の家政夫ナギサさん』に学ぶ幸福優位性

どーも、中小企業診断士の「どばしんだんし」です。

 自分の「スキ」×「デキる」な情報を(なるべく)毎日発信しています。

 本日は7月28日放送の『私の家政夫ナギサさん#4』の感想と「成功」と「幸せ」どちらが大事かという「幸福優位性」について書いていきます。


私の家政夫ナギサさん

公式サイトは↓↓↓


第4話あらすじ(公式サイトより)
 意気揚々と玄関の扉を開けたメイ(多部未華子)は、目の前に田所(瀬戸康史)を発見。ついに、田所に自分が隣に住んでいることがバレてしまう。
しかも田所は「男性とお住まいなんですか?」と屈託なくメイに一撃を...。ナギサさん(大森南朋)を雇っていることを絶対に知られたくないメイは、それは父だと必死にごまかす。
そして二人が隣に住んでいることは「ヒミツ」にしようと提案。メイと田所は二人だけの「ヒミツ」を共有をすることに…。
ある晩、メイの父・茂(光石研)がメイの部屋にやって来た。美登里(草刈民代)からナギサさんの話を聞いていた茂は、ナギサさんに興味津々。
人懐っこくナギサに酒をすすめ、メイには決して語らなかったナギサのプライベートが明らかに!?
一方、医師の肥後(宮尾俊太郎)はメイに猛アプローチ。メイは誘いを断れず遥人(眞栄田郷敦)を伴い、懇親会という名のデートをすることに。
するとそこへ、田所と薫(高橋メアリージュン)がやって来た。まさかのデートの鉢合わせに、メイは混乱!さらに肥後が思わぬ行動に出て、事態は思わぬ方向へ…!?


それぞれの結婚観

 今回の放送は「結婚」がテーマでした。

 それぞれの結婚観が言葉の端々から垣間見えて面白かったです。

 特にメイ、田所、薫の結婚観は今後のドラマの展開にも関わってきそうなのでご紹介しますと、

メイにとっての結婚=自分の時間を奪われるのは嫌

薫にとっての結婚=勝ち取るもの。時間制限のあるゴール

田所にとっての結婚=良い人がいたらいずれは。

といった感じです。

 これは先日ご紹介した『3つのモチベーションタイプ』にも当てはまると思います。(ご参考↓↓↓)


メイ=セロトニンタイプ=変化より安定を好む

薫=ドーパミンタイプ=目標達成が最優先

田所=オキシトシンタイプ=人を喜ばすことが自分の喜び

 メイと田所にとって結婚は2人で居ると「幸せ」だから「結婚」するという考えに対して、薫は「結婚」することで「幸せ」になれるという考えなのが対照的です。

メイ、田所 「幸せ」→ 「結婚」
薫 「結婚」→ 「幸せ」

というフローです。

 このフローは「成功」と「幸せ」どちらが大事かを研究した「幸福優位性」に通ずるところがあります。


幸福優位性

 「幸福優位性」という言葉をご存知でしょうか?

長年の研究で「成功」と「幸せ」どちらが大事を解き明かした言葉で、

結論は

「成功」した人が「幸せ」になるのではなく、
「幸せ」な人が「成功」する

「幸せ」 > 「成功」

ということです。

 詳しくはこちらの本に掲載されています↓↓↓

 <概要>
ハーバード大学で「幸福学」の講義を行うポジティブ心理学の第一人者が、「成功」と「幸福」の本当の関係を解き明かした一冊。ポジティブ心理学と脳科学の10年以上にわたる研究で、成功と幸福の関係は、通常考えられている矢印とは逆だということが証明されたという。つまり、成功するから幸福となるのではなく、幸福だから成功するのだ。
 また、幸福感はさまざまな競争優位性(ハピネス・アドバンテージ)を生み出す。本書ではその幸福優位の状態をつくりだすための「7つの法則」をまとめている。これらの手法は個人の成長から家庭、組織マネジメントにも応用可能であり、グーグル、コカ・コーラ、IBMなど世界的企業でも採用されている。

 この「幸福優位性」の観点からするとメイや田所よりも薫の方が心配ですが、今後のドラもの展開に注目です。


「幸福優位性」と企業経営

 この「幸福優位性」と企業経営は非常に親和性が高いです。

むしろ企業経営のために研究が進んだ学問と言っても良いと思います。

 「従業員エンゲージメント」や「健康経営」といった最近よく耳にする言葉もこの「幸福優位性」と同じ「プジティブ心理学」を源流としており、企業を生命体と捉えて細胞ひとつひとつを如何に活発化するかという考えに基づいています。

 従業員の一人一人にとっての幸せを知り、幸せの実現を支援できるかどうかがより良い企業へ変革する第1歩だと思います。

 本日は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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