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一畑電車の南海に会う旅

自分の50%は島根の血で出来ていて、島根は馴染みある場所と思いながら、それは石見地方。一畑電車にはこれまで一度も訪れたことがありませんでした。しかし、2010年代に入って急に「地方私鉄」への興味が高まり、また元南海21000系もそろそろ置き換えの時期になったことを受けて、2014年10月、初めて出雲を目的地とした旅に出ました。

詳細は覚えていませんが、前日に大阪に入り、翌朝岡山経由、特急やくもで出雲市に到着したのは土曜のお昼。早速「電鉄出雲市」駅に向かいます。

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一日乗車券を購入、改札を抜けて階段を昇るとホームにいたのは一畑電鉄カラーの2100系。元京王5000系です。観光客らしい方もチラホラといましたが、土曜日ということもあってか地元高校生の姿も多く見られます。

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訪問した2014年当時のダイヤ(2013年4月改正)では、土休日に電鉄出雲市~出雲大社前間の特急が設定され、出雲大社観光を意識したダイヤが組まれていました。しかし2017年4月改正で同特急は3往復(うち1本は電鉄出雲市発川跡行きで、川跡で松江しんじ湖温泉発出雲大社行き急行に接続)から1往復に減便されてしまいました。

粟津稲生神社の鳥居

電鉄出雲市12:25発・川跡行きは僅か8分で終点川跡3番線に到着。出雲大社へ向かう観光客は向かいの2番線に乗り換え、女子高生たちは松江しんじ湖温泉行きの1番線へ乗り換えを急ぐ。1番線にはお目当ての元南海ズームカー3000系が停車中ですが、まずは沿線屈指の撮影スポットへ向かうため大社線に乗り換えます。

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元京王5000系の中でも大きく改造を施された5000系。同系2編成のうち1編成は、この年に木質化改装が行われ、観光に最適な車両に生まれ変わりました。「しまねの木」というヘッドマークを掲げています。

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大社線を高浜で下車、徒歩で粟津稲生神社へ向かいます。この神社の参道には赤い鳥居が数多く建てられ、その途中に一畑電車が横切るため、「鳥居と一畑電車」の素敵な写真を撮ることができます。

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電鉄出雲市発出雲大社行き特急が颯爽と駆け抜けます。車両は元京王5000系の2100系、ご縁電車しまねっこ号。2021年現在この車両は廃車され、しまねっこ号は元東急1000系に2代目として引き継がれています。

そして、この場で南海カラーを待ち受けます。

2014年10月4日撮影

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