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ゆっくり飲みたい冬のビール!缶のスペルミスで有名になったあのサッポロ『開拓使麦酒仕立て』

主婦マーケターのDOさんが「よい!」と思った新商品を紹介していく「新商品発見隊」シリーズ。

今回は「サトニシコ」さんが、『開拓使麦酒仕立て』を紹介してくれます。

「あ~コレね」と思った方は多いかも?商品を知るきっかけはデジタル版の新聞記事

いつものように携帯ニュースのヘッドラインをチェックしていたら朝日新聞デジタル版に「LAGAR誤表記ビール、一転販売へ」という見出しを見つけました。「誤表記って何だろう?一転販売ってどういうこと?」と知りたくなり詳しい記事を読んで驚きました。記事の内容は次のようなものでした。
サッポロビールはファミリーマートと共同開発した『開拓使麦酒仕立て』の数量限定発売を1月5日発表しましたが、缶のデザイン表記にスペルミスがあるために8日に販売中止を決めました。ところがSNS上には「#EじゃなくてもAじゃないか」とハッシュタグをつけた投稿や「廃棄するのはもったいない」「フードロスにつながる」といった投稿が多数あがり、「売ってほしい」との意見がサッポロビールに多数寄せられたそうです。その結果13日に発売中止の取り消しを発表しました。

発売発表後に缶にスペルミスが見つかるなんてそう頻繁にあることではないと思うのでこの出来事自体にも驚きました。けれどもそれ以上に驚いたのは「もったいない」「フードロスだ」という一般消費者の声がすぐに多数集まりメーカーに届いたことと、それによってすぐさま発売へと方針転換がなされたことです。SNS時代のイマドキらしいニュースだなあと感心しました。関係者にとっては大変な事件だったのだろうなと想像しますが、一般消費者である私にとっては失礼ながらウフフと笑ってしまうような面白さを含んだ出来事に感じられました。これがきっかけでどんなビールなのか興味を持ち、私はこのビールをすっかり買いたくなったのです。

「古くから用いられていた伝統的な製法」による飲みごたえのある味わい。濃厚な色と味の印象的なビール

2月2日の発売初日、仕事帰りに駅近くのファミリーマートに行ってみるとビールが並ぶ冷蔵庫の真中に「スペルは間違えちゃったけど味は間違いなし!」というPOPつきで売っていました。赤いクラシカルな雰囲気のデザインの缶が目立ちます。いつもは近所のスーパーでサッポロ『黒ラベル』の6缶入りを買っているのですが、このたび家で飲むビールを初めてコンビニで買いました。


 その日の夕食時にビールをテーブルに出すと「それでどこがスペルミスなの?」「LAGERのEがAなのね」「僕は教えられなきゃ気付かないな」「缶は記念に取っておきたいね」などと飲む前から家族が皆興味津々でした。早速グラスに注いで一口飲むと、濃厚な味が印象的です。湿度の高い季節にゴクゴクと飲めるいつものビールもおいしいですが、このビールはもったりと重く深い味わいがおいしい冬向きのビールだと思いました。いつもの『黒ラベル』よりもアルコール度数が少し高く、ゆっくり飲むイメージです。グラスに注いだときの色も若干濃いように思います。わが家では20代の息子たちよりも大人世代の方が気に入りました。寒い季節の間はしばらくこのビールを愛用しそうです。

ところで「ラガー」とはどんな意味なのか気になり調べてみると、貯蔵工程において低温で熟成させながら比較的長時間発酵させて作るビールのことだそうです。またHPを読むとこの商品は「古くから用いられていた伝統的な製法」を採用して作られた「しっかりとした飲みごたえと、深く豊かな味わい」のラガービールなのだとわかりました。明治時代、北海道開拓当時の人々が飲んでいたビールはこんな風に贅沢な味わいだったのでしょうか。

ビール3

帰り道につい買ってしまう!いつの間にか家族のお気に入りのビールに

最近では私が仕事や買い物の帰りにファミリーマートに寄ってこのビールを数本買うことが増えました。家の冷蔵庫に入れておくと「あ、またあのビールがある。それじゃあ飲もうかな」と家族の誰かが言い出すようになったのです。いつの間にかうちの家族のお気に入りのビールになっていました。もしも新聞の記事になる出来事がなければ、たぶんこの商品が発売されていても私がその存在に気付くことはなかったでしょう。記事に気付いたおかげでお気に入りのビールを見つけることが出来てよかったなあと思います。
立春は過ぎましたが春本番になるまでにはまだ間がありそうです。わが家ではこの『開拓使麦酒仕立て』をもうしばらく楽しむつもりです。

ファミリーマート限定発売 サッポロ『開拓使麦酒仕立て』 

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