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【中国一人旅】現地で親切にしてもらったこと

昨年、2019年10月下旬に中国へ行きました。

海外へ1人で行くのは初めてではありませんでしたが、渡航先で日本人の友達と合流するケースが多く終始1人で行動するのは初めてな上に、ハイテク化が進んでそうな中国で移動や会計がスムーズに出来るのだろうか…と正直かなり不安でした。

渡航の目的は

①街の写真を撮りまくる
②お茶を買う

の2つだったので、写真を撮ってたら急に警察に捕まらないかとか、もし捕まったらなんと答えようとか、渡航直前はナーバスになって色々マイナスなことを考えていました。

(ちなみに中国滞在は飛行機の遅延で乗り継ぎが出来ず不本意ながら北京に1泊したことが1回目、新疆ウイグル自治区で終始ガイドさんありの旅が2回目であり、この旅で3回目の滞在になります)

旅程は下記のようにしました。個人手配で、都市間の移動は飛行機や長距離バスです。

1〜2日目 上海泊
3日目 麗江泊
4日目 香格里拉泊
5〜6日目 麗江泊
7日目 重慶泊
・8日目 上海泊

いきなり親切すぎる人に遭遇

上海の浦東空港に到着したのが夜9時ごろ。

この日は地下鉄で数駅移動した後、駅から遠くないホテルに泊まる予定だったのでさっさと地下鉄に乗ろうと改札に向かって切符を買おうとしたところ、自動券売機の使い方が分からず立ち尽くしてしまいました。。。

小銭は以前の旅行であまった人民元(紙幣)が多少あったのでそれを使おうとおもっていたのですが、紙幣を入れるところがどこにもない…。。硬貨は数元程度だったので「まぁいいか」とおもって家に置いてきてしまい、クレジットカードも使えない様子なので初日でいきなり詰みました。

一旦券売機から離れてググろう…と思っていたら、後ろに並んでいたお兄さんから英語で「どこに行きたいんですか?」と聞かれ、驚いて「この駅です」と券売機のタッチパネルを指差したら「I help you」と言って、お兄さんがなんと切符を買ってくれました…。
突然のことすぎて「ああああ!!しぇ…谢谢……谢谢〜〜!!!」しか言えず、そして紙幣を差し出したのですが(パニック状態でなぜか日本円を渡そうとしてしまった)彼は受け取らず、自分の分を買って颯爽と去って行ってしまいました。。

あまりに感動したのですが、微博で呟いたところでフォロワーが皆無の私の発言がバズることはないだろうと思い、どうしたらこの感謝が伝わるのだろう…と歯痒い気持ちでいっぱいでした。
彼がこのnoteを読むことはないでしょうが、この場を借りてお礼を言わせてください。その節は本当にありがとうございました。谢谢你的好意!

今私は中国語を勉強しています。いつの日かフォロワーが増えたり人との繋がりが増えたら改めてまた発信したい気持ちです。

そしてこの時「来年の東京オリンピック時に、もし困ってる外国人を見かけたら私も手助けしよう」と思いました。オリンピックは延期になりましたがその気持ちは今も変わりません。

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彼のおかげで無事に宿泊先に辿り着くことができました。


SDカードを買ってきてくれた店員さん

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上海の周庄というところを観光した後、上海から雲南省へ移動し、麗江という街にやって来たのですが、ここが本当に美しい街で、どこを切り取ってもフォトジェニックに写ります。
そのため撮りまくっていたらSDカードの容量に若干不安を覚え(予備は1枚だけ持って来ていたのですがそれでも足りず…)、翌日は午前中に長距離バスに乗る予定だったので、出発前に家電屋でSDカードを買おう!と決めました。

翌朝、結局家電量販店のようなお店は見つけられず、バスターミナルの近くに携帯ショップがあったので30分後の11:00出発のバスチケットを購入後、ふらっと立ち寄ってみました。

店員のお姉さんにSDカードありますか?と聞いたらありますよ!!と言うのでガッツポーズをしたのですが、彼女が持ち出して来たのはマイクロSDカードで(まあ、ですよね…。)、私のカメラD3300には使えず「大きいのありますか?」と聞いたところ変換アダプターを持って来てくれました。これは以前使ったところ問題なく認識したので「あ!これ買います!これとマイクロSDください!」と嬉々として言ったら、まだ買ってないのにお姉さんがパッケージを開け始め、カメラに1回入れてみてと言うのです。

えっ、パッケージ開けるんだ…まだ支払ってないのに…と思いながらもカメラに入れてみると、何故か認識されない。家で使っていた時は大丈夫だったのに…そんなことある??と万策尽きて落ち込んでいたら、奥から別の店員さん(少年?お姉さんの身内??)が出て来て、何やらお姉さんと話し込んだ後、お店から出て行きました。
お姉さん曰く、「彼がバイクで買いに行ったからちょっと座って待ってて」とのことで、「買いに行く!?どこへ!?それを売ってくれるの!?アリなの!!??」とかめちゃくちゃ驚きました。

ただ、この時既に10:50になっていて、「11時のバスに乗らなきゃいけない!!」と焦りながら説明するも、「OK、OK」という感じで私の焦りが伝わっているのかいないのか良く分からず、内心かなり不安でした。
(今思えばバスのチケットは直前でない限り売り切れなさそうだったし、値段も大して高くないので最悪1本見送っても大丈夫だったかもしれません)

そして11:55くらいに少年が帰ってきてマイクロではないSDカードを渡してくれました。間に合った!嬉しい!買います!!と速攻支払いをしようとしたらお姉さんから「カメラに入れてみて」とのこと。確かに、ここで認識しない可能性もある。と思いつつ挿したら問題なく作動したので「認識した!」と思わず日本語で店員さんに言いました。その時の、ニッコリ笑った彼女の「👍」の動作がとっても印象的でした。

それからそそくさと会計を済ませてダッシュでバスターミナルに戻り、無事バスに乗ることができました(ちなみに11:00ぴったりに出発はせず、11:00になった瞬間にぞろぞろ乗り込むという感じでしたが、数分後には発車したのでほぼ定刻通りという印象でした)。

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おかげで以降も写真を撮りまくることができました。本当に感謝です。

お店の店員だからそりゃあ販売のためには何だってするだろう、という声もあるかもしれませんが、私は中国の店員はどちらかといえば「そんなものここには置いてないよ」と、「没有」の一言で片付けられるイメージが強かったので、ここまでしてくれるのか…とむしろ新鮮に感じました。


余談ですがその後、香格里拉や麗江のお土産屋さんでカードで支払いたい旨を伝えたら「隣の店からカードリーダー借りてくるからちょっと待ってて」と言われることが数回あり、これも正直驚きました…。

お店にないから買ってきたり、カードリーダーを隣の店から貸し借りしたり……。「それアリなの?」ってことが多々あり、日本にはない驚きに遭遇できるのは海外旅行の醍醐味だと感じます。


ちょっと嬉しかったこと

親切にしてもらった、という話ではないのですがこれも強く印象に残っていることなので書きます。

無事間に合った長距離バスで、隣の席のおばさまに話しかけられたのですが、何と言われたのか分からず「?」のような反応をしたら「あなたどこから来たの?」と言われたので「日本」と答えると、そのおばさまはパァッと笑顔になり「日本!?日本から来たの〜!?」と言って何故か握手を求めてきたので両手で力強い握手を交わしました。そして「ひとり?」と尋ねられたので「ひとりです」と答えると「私も〜〜!!!私も1人なの〜〜〜!!」と握手をブンブン縦に振りながらはしゃぐので、思わずとっても嬉しくなってしまいました。

あまり複雑な言葉は分からなかったので会話を長く続けることは出来ませんでしたが、私が買った軽食を見て「それ辛いでしょ!」と話しかけてくれたり、時々数回言葉を交わすことが出来て楽しかったです。

中国へ行って感じましたが、突然知らない人から無邪気に話しかけられることが本当に多いので、出来る限り中国語で答えられたら良いなと思いました。

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四川風?かなり辛かったですが、美味しかったです。


お茶屋さんが親切

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麗江は穏やかでのんびりしている空気と、賑わっている雰囲気が混在している不思議な街です。

しばしばネットで「観光地化されすぎている」と評される街で、確かにテーマパーク感は否めないところもありますが、お土産屋さんが立ち並ぶメインストリートのような場所以外は、意外と静かでのんびりしているなという印象でした。(夜の古鎮にありがちな謎のディスコ化はありますがw)
ちなみに私は人混みが苦手でのんびり過ごしたい派なので「麗江よりも静かでのんびりしたい人にお勧め」と紹介されることが多い束河古鎮という場所にも行ったのですが、やや寂しくなり、個人的には麗江の方が好きです。


そんな麗江で、特に「大らかでいいなぁ、この場所が好きだなぁ」と感じたのは、立ち寄ったお茶屋さんでのサービスに触れた時でした。

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拙い中国語と翻訳アプリを駆使してなんとか最低限の意思疎通はできている状態で1時間半ほど、たっぷり試飲させてもらい、買い物を済ませたあと、お店のお姉さんから「このあとはホテルに戻るの?」と聞かれました。

この後は麗江市内ではなく先述の「束河古鎮」へタクシーへ移動する予定だったので、そのように伝えたところ、タクシープールの場所分かる?街の出口分かる?と聞かれたので、「あー、分からないけど、地図アプリでなんか頑張ってみます、多分大丈夫です」と伝えたら、出口まで案内してくれると言うのです。

しかしお店にはお姉さん1人だったので、えっ、お店空けて大丈夫?と思っていたら、そのお姉さんは向かいのお店の人に大声で「ちょっとお店空けるからよろしくー!」のような一言をかけた後、「さぁ行きましょう」と私の荷物を持ってスタスタ歩いて行ってしまいました。

結局そこそこ長い距離を歩くことになり、道も複雑だったので、案内してもらえて&荷物を持ってもらえて助かったのですが、何より「店を開ける」の一言で許容されるような街の雰囲気に本当に感銘を受けました。

上海に着いた初日にファミマの店員がずっとレジでスマホをいじっていたので「このくらい適当な接客、日本でも許されればいいのにw」と思うことがありましたが、それとはまた違った大らかさを麗江では感じました。

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またまた余談ですが首からカメラを下げて歩いていたせいか(?)、立ち止まっていると高確率でおばちゃんたちに「写真撮って!」と声をかけられることが多かったです。中国での「はいチーズ」的な言葉がわからず、無言で撮りまくってしまいました。笑
なんと中国でもチーズ!で良いらしいです。厳密には「茄子(チェズ)!」。次回はちゃんと言えるようになりたいです。


余談・怖かったこと&ビビったこと


「でも中国って怖くない?」「そんな良いことばっかりじゃなく嫌な思いもしたんじゃないの?」と疑り深い人のためにこんなこともあったよという事例も紹介します。

が、強いて言えば……くらいのレベルです。この旅行では「楽しかった&親切にしてもらった」ことの印象の方が遥かに強いです。


①チケット売り場でキレられる

香格里拉の「松賛林寺」という施設に入る際、カウンターでチケットを買ったのですが売り場のお姉さんの中国語が聞き取れず、「あ〜…什么?(なんて?)」と聞き返したところ、クソでかい溜息をつかれたあと「だから〜!!$◯▲※&◯◆〜〜!!」とキレられてちょっとビビってしまいました。結局「もうええわ」みたいな感じで無言で差し出してくれたので無事買えましたが。

まあこれは、中国語を勉強していない私も悪かったですね…。ご苦労かけてすまんです。と思いました。(麗江のゲストハウスのお兄さんに香格里拉に行くと行ったら「あそこは英語通じないから気をつけて!」と言われましたが本当にその通りでした)


②しれっと相乗りタクシーになるのが怖い

重慶でDiDi(中国版ウーバーのようなもの)を使った時のこと。この旅行で何度か使っていたのですがこの時の運転手は特に無愛想というか、常に誰かとスマホで通話している?感じで、まぁいいやと思って乗っていたら急に助手席に女の子が入ってきて、え?何?誰?知り合い??このタクシー…どこに向かうの!?と混乱して、正直相乗りタクシーに突然なるとは思っておらず、かなり不安になりました。

後日分かったのですが重慶は車の渋滞が本当に多いので、同じ方向の客を乗せることは少なくないみたいですね…。でも全くそれを知らなかったので普通に怖かったです。


さいごに

日本では偏向報道が多いと感じます。中国人はこんなことをする、中国政府はこうだ、だからあの国はこうなんだ…。のような不安を煽るような報道も少なくないと感じます。

もちろんそれら全てがデマで事実に基づいていないとは思いません。けれどもそれらを鵜呑みにして、個人の人格や文化などに否定的な印象を持ってしまいのは悲しいことだと感じます。

現に親や知人から「あんなところ行くの?大丈夫?」と言われることもあります。ですが、私は私自身が見てきたものや、体験したことを通しての印象というものを一番信じています。


世の中が落ち着いたらまた海外旅行に行きたい。行きたい場所はたくさんありますが、中国もまた行きたいです。それは変わりません。

また行けるようになったら、楽しかったことや嬉しかったこと、トラブルも含めて色々書いて行けたらなと思います。

ではでは!

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