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11月11日オンライン配信「米国Notionは?資金調達環境は?リテール業界は?コロナ禍に成長を続ける方法論」

新型コロナウイルス感染防止・イベント自粛の要請を受け、今年はライブストリーミングで配信している「B2B Summit Online」。6月の第一回開催に続き、11月11日に第二回開催を決定いたします。

今回は、企業のワークフローのデジタル化によって米国で急成長を遂げ、いよいよ日本でもアーリーアダプター層を中心に使われ始めているNotion CEOのIvan Zhao氏にご登壇いただきプロダクト開発の裏側について伺うほか、今回はDNXの日本の投資先のうち、このコロナ禍に戦略的に資金調達を行なったカケハシ、サイカ、RevCommの3社CEOに、その資本政策と戦略について伺います。また、今回はリテール業界にフォーカスし、直近まで米国スーパーマーケットTargetのイノベーション責任者を勤めていたGene Han氏と米国投資先SHIPSIのCEOにご登壇いただきます。

今回は、各セッションの企画コンセプトと見所についてご紹介いたします。


CEO自らプロダクト開発を舵きり。Notion CEOインタビュー

今回メインゲストにお呼びしたのは、NotionのCEO、Ivan Zhao氏

ドキュメント管理やナレッジ共有、タスク管理などを行うことができるナレッジ管理SaaSツール、「Notion」をご存知でしょうか。米国ではすでにユニコーン企業として広く親しまれ、日本国内でも徐々にユーザーが増え、今年7月時点ですでに400万人以上のユーザーがいると言われています。

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そんなNotionのCEO、Ivan Zhao氏は、CEOでありながらNotionのプロダクト開発を自らリードしてきた超本人。業務を効率化したりナレッジを管理するツールが数多くありながら、Notionが使いやすくユーザーに愛されるには訳があるはず。今回は、「プロダクト開発の舞台裏」についてたっぷりお話を伺います。

Notionの提供する多様な情報管理の機能は、ローンチ当時、Google DriveやEvernoteなど、業務を効率化したりナレッジを管理する類似のクラウドソフトウェア、しかも強豪プロダクトが複数存在し提供していました。 多くのユーザーが既存プロダクトを併用することで満足していた、つまりレッドオーシャンとも解釈できそうなマーケットで、なぜ同社は確固たるポジションを確立できたのか。彼らの成長戦略にB2Bプロダクトとしてのどのような営業戦略があったのか?プロダクト開発の側面から、同社の強みを探っていきます。

また、米国スタートアップという印象の強いNotionですが、実は京都で再創業したという秘話も。彼らと日本の強い繋がりについても伺いつつ、前述のマーケットの選び方、特に注意して追っていたメトリックス、チーム作りで大切にしているフィロソフィー、資金調達の戦略、グローバル展開の構想まで、40分間盛り沢山でお話を伺いながら、Notionがどのようにして世界中のユーザーから愛される20億ドル企業に成長してきたのかを紐解いていきたいと思います。

SaaSツールを開発するみなさん、必見です!

Notion Co-founder/CEO
Ivan Zhao

Notionの共同創業者でありCEO。Notionはメモ、ドキュメント、Wiki、プロジェクト、コラボレーションのためのオールインワンのワークスペース。デザイナーとしてのスタートから、世界中の誰もがコードの書き方を知らなくても必要なツールを作成できるようにするために、2016年に同社を設立。Notion以前はデジタル教育のスタートアップInklingでプロダクトデザインを担当。
ブリティッシュコロンビア大学を卒業し、サンフランシスコ在住。


コロナ禍は追い風?向かい風?変化を突きつけられるリテール業界

今回のB2B Summit Onlineでは、業界特化のセッションを設けました。スポットを当てるのは、DNXが投資検討先としても注目を高めている「リテール業界」です。(その注目の背景については、先日note記事「RetailTech領域のコロナ禍動向」でご紹介していますので合わせてご覧ください)

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ゲストにお呼びするのは、つい最近まで米国大手スーパーマーケットTargetのイノベーション責任者を勤めていたGene Han氏と米国投資先SHIPSIのCEOを務めるChelsie Lee氏。モデレーターは、DNXのリテールテック投資を率いるUSチームのマネージングパートナー前田が務めます。

今回の主題は、コロナ禍で浮き上がるリテール業界の新たな挑戦と、今後の期待されるリテール業界の姿について。Gene Han氏には、米国リテール大手であるTargetでの18年間の経験を元にこれまでのリテール業界の移り変わりと今後の展望についてChelsie Lee氏には、スタートアップでSMBやリテール大手向けのラストマイルデリバリーのソリューションを提供するアントレプレナーの視点から、リテール業界のコロナ禍の現場と、変化にともなうリテールテックの最新動向についてお話を伺います。

Halo Advisory社マネージングパートナー
(元Target社イノベーション責任者)
Gene Han

直近までTargetでイノベーション担当副社長兼新規ベンチャーズ担当として、サンフランシスコのイノベーションオフィスの責任者を務めた。新製品開発と新興テクノロジーに関わるビジネスモデルを管理、ミネアポリス、サンフランシスコ、バンガロール(インド)の各オフィスのスタートアップを指揮。同社の小売コンセプトラボストア「Open House」のゼネラルマネージャーを務める他、スタートアッププログラム「Target Accelerators」を、小売デジタル技術から新興DTCブランドまでをカバーする、小売業界で最も包括的なポートフォリオの1つに拡大した。
Targetでは企業戦略且つ暫定の最高戦略・イノベーション責任者としても務め、主要事業のデジタル変革を推進、新しい店舗フォーマットから音声コマース、ブランド買収に至るまで、複数の大規模なイニシアチブのインキュベーションを支援し、Google や MIT Media Lab との企業パートナーシップを主導。National Retail Federation (NRF) と Retailers Industry Leaders Association (RILA) のイノベーション協議会の諮問委員でもあった。
ロボット工学の設計でキャリアをスタート、オートメーション業界で新製品開発をリード。現在は、TechStars、UC Berkeley SkyDeck、Stadia Venturesのメンター役を務めるほか、自身のコンサルタント会社であるHalo Advisory Network, LLCを通じて、複数のスタートアップ企業のアドバイザーとして活躍。また、Bread and Butter VenturesのLP、Sway Venturesのアドバイザー、Recycle Across Americaの取締役も務める。
シカゴ・ブース・スクール・オブ・ビジネスからMBA、イリノイ大学から工学博士号を取得。
SHIPSI, CEO / Co-Founder
Chelsie Lee

当日・予定配達を物流管理の手間なしに可能にする配送技術プラットフォームを小売業者に提供するSHIPSIの共同創設者兼CEO。小売業、テクノロジー、サプライチェーンの専門家として、ビジネス戦略、成長、実行に関するコンサルティングをSaks Fifth Avenue、New Look、UGG、O'Neill、Nike等、500社以上のトップ小売業者やブランドに対して行う。EY Entrepreneur of the Yearにノミネートされているほか、Nasdaq Entrepreneurial Centerでは新興ブランドのメンタリングも行っている。
大のサーフィン好き。ヨガインストラクター。カリフォルニア州ベニス在住。


日本ではコロナ禍も戦略的な資金調達。三者三様の調達物語

日本からは、この半年で数十億円規模の調達を戦略的に実施した、3社、カケハシCEO中川 貴史氏、サイカ代表平尾 喜昭氏、RevComm代表會田 武史氏の三者の調達ストーリーを伺ってまいります。モデレーターはDNX日本代表の倉林が務めます。登壇いただく3社は、ここ半年DNX Venturesが出資を行ったB2B SaaSの投資先です。

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シードラウンドからフォローオン投資を続けている株式会社カケハシは、昨年2019年後半の前回シリーブBラウンドから1年経たずして、新型コロナウイルスによる厳しい経営環境下においても、事業の成長のため事業課題に真摯に向き合えるよう、戦略的にエクステンションラウンドを実施しました。

一方、シリーズD調達を行った株式会社サイカは、コロナ禍でアップラウンドの資金調達を実施。新型コロナ蔓延後は、多くの企業のマーケティング費用が絞られ、マーケティング関連SaaSを提供するスタートアップにとっては苦しい市場環境になりました。広告効果を正しく測り、最適な広告予算配分を算出するソリューション「マゼラン」を提供するサイカにとっても、厳しい市場環境下での資金調達となりました。しかしながら、最終的には総額約12.1億円を調達しました。

株式会社RevCommは、コロナ禍でリモートワークが主流となり、同社が提供する音声解析AI電話「MiiTel(ミーテル)」が、オンラインで完結するIP電話システムも内包していたことから、コロナ禍が事業成長に大きく追い風となりました。そんななかで実施した資金調達とあって、B2B SaaSのスタートアップ業界では非常に注目を集めました。

資金調達の背景や環境など、厳しい環境下ながら三者三様の資金調達を実現した3社に、その戦略的資金調達の裏側、そして事業や働き方など、コロナ禍の経営環境の影響や変化についてもお話を伺います。

株式会社カケハシ 代表取締役CEO
中川 貴史

東京大学法学部卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにて製造・ハイテク産業分野の調達・製造・開発の最適化、企業買収・買収後統合マネジメントを専門として全社変革プロジェクトに携わる。イギリス・インド・米国でのプロジェクトに携わった後、株式会社カケハシを創業。
株式会社サイカ 代表取締役
平尾 喜昭

株式会社サイカ創業者。 慶應義塾大学卒業後、在学中に株式会社サイカを設立。 12歳から24歳までプロのバンドマンとして活動していたが、「統計の力と洞察力でどうしようもない悲しみをなくしたい」ことを目的にXICAを設立。 父親の勤めていた会社の倒産をきっかけに、幼少期に経験したことがミッションとなっている。
株式会社RevComm 代表取締役
會田 武史

三菱商事株式会社に入社し、自動車のトレーディング、海外市場での販売/マーケティング施策の企画・立案・実行、クロスボーダーの投資案件・新会社設立、政府向け大口入札案件、M&A案件等に従事。2017年7月に株式会社RevCommを設立し、電話営業・コールセンター業務を人工知能で可視化する『MiiTel』を提供。1年半で10,000ユーザーに広がっている。


DNXメンバーによる日本語ふりかえりセッション

本編を終了した10:55ごろからは、英語の同時通訳で配信されるSession1とSession2について、DNX Venturesの倉林とズィヒニオールの2名でカジュアルに日本語で振り返るおまけセッションを予定しております。前回も、開催したふりかえりセッション、多くのご質問なども頂戴し大変盛況・好評をいただいたため今回も開催することとなりました。お時間許しましたら、ぜひお気軽にご参加ください。

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みなさまのご参加、心よりお待ちしております!
お申し込みはZoom Webinarの登録画面より。
ご不明点はお気軽にevent[at]dnx.vcまでご連絡ください。


[イベント概要]
開催日:2020年11月11日(水) 9:00配信開始
アジェンダ:
 9:00 Session1|Notion CEOにきく、プロダクト開発の舞台裏
 9:40 Session2|コロナ禍でめざましく変化するリテールテックの現場
 10:10 Session3|SaaS企業のコロナ下での戦略的資金調達
 10:55 日本語ふりかえりセッション
 11:15 終了
配信:Zoom Webinar
主催:DNX Ventures
応募方法:Zoom Webinarのフォームより必要事項記入の上ご応募ください
詳細:https://www.b2bsummit.biz/jp/event/202011-jp


(文:上野なつみ / なつき・ズィヒニォール)


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