京都観光モラルワークショップ(第3回)~事前発表会~
記事作成日:2021. 10. 20
発表会に向けたプレ発表
第2回ワークショップで決定した京都観光モラルの普及・啓発ツールのアイデアについて、ワークショップ間で自主ミーティングを開いて頂き、各グループにてアイデアをブラッシュアップして頂きました。第4回はそのアイデアの発表会を予定しておりますので、今回はプレ発表の場とし、グループ間でのフィードバックを目的としました。
プレ発表は各グループ、発表20分・フィードバック10分の計30分とし、以下の通りグループA、B、Cの順で発表しました。
グループAへのフィードバック
京都における観光教育を考えるのであれば、少し難しい内容であると考える。
小学3年生向けとし、もう少し平易で基礎的な内容を検討してみてはどうか。公立の小学生をメインターゲットにしていると思うが、京都は私立の学校も多いので私立を含めたら面白そう。
フィールドワークが組み合わさると、更にリアリティを持って体験ができそう
また、実際に町に出て、自分の目で現場を見たり、単発の授業ではなく、3・4回の連続授業だと理解がより深まるのではないか。対象となる学生は地元(京都市内)の小学生だと思うが、京都観光の実情を知らない修学旅行生向けにしてもいいのではないか。
子供にとっても自分が住んでいる町で実際に起こっている出来事を知ってもらうことはとても良いことだと思う
グループBへのフィードバック
ポリエステルのエコバックを購入しても1年くらいで捨てられるという現状があるため、地域の資源で循環可能な素材で使用できれば「地産地消」にもつながり、素材の面でも地元のことを考えているのでとても良いのではないか。
エコバックの素材についてはリサイクルできる素材といったように、京都観光モラルに則したサステナブルの観点から考えると地域課題を解決できるのでなお良くなるのではないか。
エコバックを持っている人同士でのコミュニ―ケーションは面白いが、持っている人が良い人であるとは限らないため、トラブル(出会い系等)につながる恐れもあると考えられる。そのため、トラブルに繋がらないような対策や仕組みがあれば良いのではないか。
エコバックではなく、京都市内の伝統産業の一つである風呂敷を使用すれば良いでのはないか。
グループCへのフィードバック
運用面が難しいのでは。例えば住民の住居近くでスタンプが出れば多くの人が集まるため、住民感情としては不満に繋がるのでは。
また、住民感情の不満噴出を避けるためにはどのようなルートでスタンプラリーのマップを作成するのかが重要になる。QRコードを観光地などに設置すれば、特定の場所のみに多くの人が密集することとなり観光地としての美しい景観が損なわれるのでは。
モノとしてのQRを読み込まずとも位置情報を利用して、エリアに入ったらデータが入ってくるような仕掛けがあれば密集は解消できるのではないかと思う。利用者の京都観光モラルに対する意識向上がスタンプラリーの目的だと思うが、ただのポイント集めになってしまえばそもそもの目的が大きく異なってくるので注意が必要である。
協力してくれる事業者(観光地・施設等)の賛同・協力を得るのは難しいと感じる。
アプリを使って京都観光モラルに繋がるような行動をするとスタンプを得られる仕組みがあれば使い方の幅が広がると思う。
第4回ワークショップ 最終発表会について
最後に事務局より、11月4日開催の第4回ワークショップ(発表会)の実施内容についてご説明しました。
最終回となる発表会は、緊急事態宣言も解除されたことから、初の対面開催となります。3グループの中から、審査基準に則って最も京都観光モラルの普及・啓発に適うアイデアやツールを発表したグループを優秀賞として表彰します。そして、優秀賞として表彰されたアイデアを中心に具現化に向けて今後検討を進めます。
審査員と審査基準
発表会では産学官7名の審査員の方々に「的確性」「独創性」「実現性」の3つの観点に沿って、審査していただきます。(順不同・敬称略)
まとめ
今回のワークショップでは、第2回ワークショップで決定したアイデア案の実現に向けて、ターゲットやコスト、実現性といった観点でより具体的に深堀りして頂き、プレ発表という形で発表をしていただきました。
発表会では今回発表していただいた内容よりもよりブラッシュアップした内容でA、B、Cの3グループに発表をして頂きます。
発表会の様子は、次回の報告レポートで詳細にお伝えしますので、更新までお待ちください。