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なんでも図解を読んだらメモが超取りやすくなった【本の紹介】

先日のエントリーで書いた通り、半年ほど前に転職しました。

業界が変わっただけでなく、少しだけ職種も変わったので新たに学ぶことが盛りだくさんです。
なかでも、一番苦労してるのが図解です。

前職は割とデザイナーぽい職種の方が多かったので、文章と口頭で表せば図にしてくれたり、きれいなヴィジュアルでアウトプットしてくれる人が多く、彼ら彼女らに頼りきりでした。

また、前職より前は営業だったので資料だけが独り歩きすることはなく、必ず自分のしゃべりとセットでした。
このため、図が下手なのは口でごまかせていたと思います(当時図解が下手という自覚はなかったのですが)。

ところが、現職ではマーケティングマネージャですので、ユーザにWEBサイトで見てもらう図やイメージの原案を作ることもあります。
また、他人が使う資料を作ることもあります。
何より、社内外の複数名を巻き込んで大きな目標を達成するというときに、目指したいところややりたいことをわかりやすく示すために長い文章はあまりに不向きです。
わかりやすく、なるべく短時間で図解するスキルが必要になったのです。

そこで手に取ったのが、いろいろ見た中で一番易しそうだったこの本です。

オススメする理由

まず理解しやすい。
なんら専門的な言葉や概念はないため、本当に容易に理解できます。

そして絵心がなくても実行できる。
一応私が描いたスプラトゥーン(Nintendo switchのゲーム)のキャラクタのイラストを載せておきますが、私は絵心がある方ではありません。

しまむー

それでも使えるテクニックが盛りだくさんでした。

さらに、易しいにも関わらず超実用的です。
すぐに仕事に活かせました。
資料を作成するスピードが格段に上がりましたし、今までほとんど言われたことのない(苦笑)わかりやすいというフィードバックをもらえるようになりました。

本の概要

ほとんどの図は以下の3つのパーツの組み合わせで作れると言います。

ブログ用イラスト (18)

これらを効果的に使い、また曲げたり、二重にしたり加工して、様々な要素や概念を表現する方法を紹介されています。

頻繁に文章を図に描きかえる問題が出題されるので、それを解いていくとよい練習になります。
解答を見るとたしかに文章より圧倒的に素早く理解できる図が描かれているので、説得力も非常に高いです。

例を挙げておきます。以下の文章を図にしましょう。

「入札者は出品者から発送された商品を受け取り、代金を支払う。オークションサイトは出品者からの出品を受け付け、入札者はオークションサイトに入札価格の提示を行う。出品者と入札者は相互評価を行う。」

一般的なオークションサイトの仕組みを文章で表現したものです。
仕組みを知っている人は理解できたかもしれませんが、初めて見た人が理解するのは時間がかかるでしょう。

これを図解すると以下のようになります。(※ 本書からコピーしてきたので問題がある場合twitterなどでご連絡ください)

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めちゃわかりやすいですよね。
こういう例がものすごい数出てきます。

感想

この本を読みながら文中に出てくる設問を一つずつ解いていきました。
非常によい練習になったのは言うまでもありませんが、自分自身が今まで描いていた図がいかに酷いかに気づかされました。

逆に言えば今まで伝わらなかったことも伝わりやすくなっている可能性があるので、このスキルを身に着けるととんでもない時間価値、金銭的価値につながるかもしれません。

すでに表れている行動の変化として大きいのは、メモの取り方です。
以前の私はもっぱらPCのevernoteなどでメモを取っていましたが、最近では手書きの図でメモを取ることが増えました。
文字より早いですし、見返したときわかりやすいです。
また、会議中のリアルタイムでの理解も深くなったように思います。

図解が得意な人にとっては易しすぎる内容かもしれませんが、あまり得意ではない方にはお値段以上の価値がある本だと思います。

著者紹介

日高由美子(ひだか・ゆみこ)
株式会社TAM アートディレクター
描いて伝える「えがこう!」代表
Amazonの著者ページより引用




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