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創設20周年を迎えた新潟アルビレックスBBの音の演出をプロデュースしました。

明けましておめでとうございます。

新年明けて早々にここで良い報告ができることが嬉しいです。

実は去年の末辺りからBリーグ、新潟アルビレックスBBさんの音の演出をスポーツビジネスのコンサル会社プラスクラス・スポーツ・インキュベーションの代表平地大樹くんと進めて来ました。

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ちょうど新潟アルビレックスBBさんが創設20周年を迎え、その節目として新年最初のゲームに合わせて音の演出を担当しました。

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嬉しいことに2戦共に新潟アルビレックスBBさんが勝利!

またホームで連勝は初めてとのことで、勝利へのお力添えができたことをとても嬉しく思うと同時にとてもホッとしています。

さて今回のブログでは、新潟アルビレックスBBさんの音を担当するにあたり、どのようなことを意識して音楽制作をしていったのかを書きたいと思います。

この2連勝という快挙は選手の努力の賜物であると同時に、試合を華やかにする演出と音が選手を鼓動し、その熱い思いがお客さんへ伝わり達成できたことだと思っています。

それほど音や演出が持つパワーは言葉で表現できないほど重要なことなのです。

ニューヨークで感じたエンターテイメント演出の大切さ

世界の中心と言われるニューヨークで生活する中で、エンターテイメント性の高さを感じさせられることは毎日のように起こります。

ストリートパフォーマーや通りすがりの人々でさえ、愛嬌を忘れない心というか、人は楽しませる、驚かせることが何よりも好きなことのように感じます。

住み始めた当初は、ニューヨークの人が持つパワーに圧倒されました。

そして今回の企画、Bリーグ・新潟アルビレックスBBの音の演出にあたり、なるべくエンターテイメントの本場と言われるアメリカ・ニューヨークの長所をうまく反映できたらと思い音の演出に取り組んで来ました。

先ずNBAの試合を観に行って最初に思ったことは

「やっぱりアメリカはスケールが違うなー」

そう感じさせる演出が所々に設けられていました。

ひたすら盛り上げることに徹底しているというか

しまくっているんです。

この華やかさを音でも上手く表現できないかと思っていました。

日本とアメリカの違い

今回のミックスを制作する中で、バスケットボールにはやはりHIP HOPがしっくりハマることを改めて感じていました。

ボールをつくリズムと選手の動きがHIP HOPの4拍子にバシっとハマる。

ただ日本とアメリカの音楽とバスケットボールシーンは全く違うと思っていたし、日本にはまだまだHIP HOPという音楽が一般層に浸透していない。

今回のミックスではバランス良くHIP HOPを混ぜ、雰囲気を重くさせずにお客さんと選手を自然に楽しませることができるか。

それが今回の一つの課題でした。

バスケットボールとHIP HOPの繋がり

例えば本場アメリカのNBA。

NBAとHIP HOPの繋がりはとても深く、選手の中でもコビー・ブライアンとやシャキール・オニール、ケビン・デュラントなどの名プレイヤーがHIP HOPソングをリリースしていたりもします。

冗談では無く、今後日本の選手からヒップホップの曲をリリースする選手などが出てきたら更にバスケのシーンも盛り上がるのではと思っていたりします。

また人気ラッパーJAY-ZがBROOKLYN NETSの共同オーナーであったことやDRAKEやLIL WAYNE, J.COLEなどの人気ラッパーも大のバスケファン。

映画監督スパイク・リーも大ファンですよね。

なのでバスケットボールにとってHIP HOPは必要不可欠な要素なのです。

DJミックスで心掛けたこと

DJミックス制作をするにあたり、当日来場するお客さんの年齢層は幅広くなると認識していたので、年代やジャンルを問わず一般の人でも踊れるような分かりやすさのある選曲を心掛けました。

また、会場に居る人達が曲の歌詞の意味を理解していなかったとしても、歌詞の繋がりをミックスや選曲に反映させ、どんな人種の人が来ても音楽を楽しんでもらえるような音の演出も心掛けました。

HIP HOPの歌詞は、性的であったり暴力的な表現の曲が多かったりするので、子供やご家族の来場も視野に入れ、かける曲は全てCleanヴァージョン(過激な歌詞を修正したヴァージョン)のみを選曲しました。

アメリカではバスケや野球はもちろん、ボーリング場などのパブリックスペースで修正無しの過激な内容の曲(Explicitヴァージョン)をそのままかけることはNGなのです。

さてさて、話を戻しますね。

先程言った分かりやすいヒップホップやロックの曲で例えて言うと、Naughty By Nature”Hip Hop Hooray”、QUEEN”We Will Rock You”のような知らなくても口ずさめるような曲であったり

DRAKE”Jumpman”やMIKE WILL MADE IT”23”のようなバスケやジョーダンのことを歌ったようなHIP HOPを上手くミックスさせること。

“Jumpman”と”23”は、Lowビートで一般の人には乗りづらい曲だと思っていたので、このあたりのミックスはテンポよく曲を変えていくことを意識しました。

またローテンポ、ミディアムテンポ、アップテンポの曲をバランス良くテンポよくミックスさせ切り替えていくことにも気を配りました。

ミディアムテンポだとこの辺りの曲であったり

アップテンポはこういう曲であったり

オープンからクローズまでの流れに合わせ使用する曲に変化を付け、試合前には選手のボルテージを最高潮に持っていけるような選曲と展開で盛り上げる。

自分がもし出場する選手であればどういう曲や流れで聴けばモチベーションが上がるのか、そして曲の分かりやすさも同時に考えながら制作していきました。

会場オープンの70分間、プロの試合の前に行われるエキシビジョンゲームの100分間、エキシビジョンがない場合の110分、試合前の40分間、クローズの20分、それぞれのミックスの展開に緩急を付け飽きさせない選曲。

そして試合の至る所で使用する楽曲に関しては会場の雰囲気とマッチする曲を平地大樹くんと一緒に決めていきました。

我ながら選曲した曲は間違い無かったと自負しております笑

関係者やお客さんの反応

2試合を終えて関係者の方やお客さんから有り難いメッセージを頂きました。

今回のプロジェクトはタイトなスケジュールの中で制作をしなくてはいけなかったのですが、皆さんに喜んで貰えたようで本当に良かったです。

今回はあくまでもスタート!

これからこういった形で音楽を表現する場が増えてくると思うので、自分としてもかなり楽しみです。

最後に

実は僕、小中高とサッカーに明け暮れた幼少期を過ごしたのでバスケの経験は部活で楽しむ程度のレベル。バスケよりサッカーでした。

でもバスケットボールはサッカーに比べてHIP HOPとの繋がりは勿論、ファッションの視点から見ても深い繋がりがある。

もうそれだけで魅力的というか。

今回のプロジェクトを通してバスケットボールの魅力を更に知りたいと思いました。

今回一緒に協働した平地大樹くんのバスケットボールとの関わりは彼のブログにて読めます。そんなことが過去にあったのかと驚いたと同時に、彼の情熱に惹かれもっと彼と一緒に働きたいと思いました。

彼のバスケ愛は、僕と比べものにならないくらい熱いです。

是非、新潟アルビレックスBBをチェックしてみてくださいね。

音楽を通してバスケットボールの楽しみ方を更に知って頂けたら嬉しいです。

DJミックスは簡単そうですが実は奥が深いのです。





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最後まで読んでくれてありがとうございます。コロナウイルスの影響で生きにくくなった時代。こんな時だからこそポジティブなメッセージであったり、力強く生き抜く知恵、有益な情報を皆さんとシェアしたいと思っています。