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プロデューサーを知ればHIPHOPが10倍楽しくなる。

今日はHIPHOPの話をします。
そして、特定のラッパーやクルー(グループ)のキラキラした話ではなく、
どちらかと言えば裏方的なプロデューサーについて語ります。
彼らのことを知ると、HIPHOPが10倍楽しくなるという話です。

この記事を書くきっかけになったのは、弊社の開発を手伝ってくれているエンジニアの一言です。

「僕、HIPHOPはそんなにメインで聞かないんですけど、Nasはめちゃくちゃ好きなんですよ。なんていうか、曲の感じですかね、ずっとループする感じが好きなんです。」
「“N.Y. State of Mind”とか、“Nas is Like”とか・・・」

僕ともう一人のHIPHOP好きのヤツがそれを聞いてハモった。

「それ、DJ Premierが好きじゃん!!」

普通の人はこんなこと言われたら、
「??????????」
という反応になるだろう。

でも、ここでいうDJ Premierこそが、プロデューサーなのだ。

音楽業界におけるプロデューサー

プロデューサーというと、映画やテレビ業界を思い浮かべる方も多いと思いますが、音楽業界でもプロデューサーは非常に重要な仕事をしています。

イメージしやすいところで、日本の音楽プロデューサーを例にあげると、小室哲哉や中田ヤスタカ、つんく♂をイメージしてもらえたら良いかと思います。

彼らの仕事は、アーティストの曲作りにおける、全体的な作成指揮を取ることです。

とりわけ、HIPHOP界においては、プロデューサーが業界全体のトレンドを変えてしまうこともあり、非常に重要なポジションなのです。

なので、アーティストから派生して様々な音楽を探していくだけでなく、

自分が好きな曲を見つけ、
その曲のプロデューサーを調べ、
そのプロデューサーの作品を掘り下げて調べると、
新たな出会いがあり、本当に面白い

ということをお伝えしたいのです。

プロデューサーの観点からぜひ、曲を探していただきたい!!!

※じゃあ、プロデューサーは作曲家なのね?と聞かれると少し複雑で、
プロデューサー=作曲家の場合もあれば、
プロデューサーと別に作曲家(HIPHOP的にはトラックメイカー)がいる場合もあります。
今回は、プロデューサーとトラックメイカーを厳密に分けずに、大まかにご紹介をしていきます。

まずはリック・ルービンでしょ。

リック・ルービンってご存知ですか?
HIPHOP界で最も有名と言っても過言ではない「Def Jam Recordings」というレーベルの創業者です。

IT業界で言うところの、Appleの創業者のスティーブ・ジョブズ的な人だと思ってください。

彼は優秀なビジネスマンとしてはもちろん、プロデューサーとしても大活躍します。
彼はHIPHOPをお茶の間に広げた張本人といっても良いでしょう。

彼がプロデュースした曲はきっと皆さん聞いたことあると思います。

そう、踊るさんま御殿のBGMですね。

この曲も聞いたことある方は多いのでは?

それぞれ、RUN DMCとBeastie Boysという全く別のアーティストなのですが、共通点は、プロデューサーがリック・ルービンということです。

もう、この時点でプロデューサーで調べるの面白いって思いましたよね!?
いや、思ったはず。
いえ、面白いのです!

80年後半〜90年代はスター揃い

この時代は名プロデューサーがわんさか出現します。

そして、彼らによって新時代のサウンドが作られていくのです。

全員書きたいのですが、枚挙に暇がないので、本当に厳選して3名だけ紹介します。

まずは、ヘッドホンブランドのBeats by Dr. Dreでおなじみ、
Dr. Dreから。

頭振りすぎてムチウチになってしまいますね。

お次は、先程も紹介したDJ Premierです。
彼の曲はとにかく、2小節や4小節のループの構成で中毒性の高い。
そして、特徴的なスクラッチ。

スクラッチだけでこの曲はDJ Premierがプロデューサーだなって分かった方はHIPHOP上級者です。

クリスティーナ・アギレラとのPOPなコラボだってできちゃいます。

他にも凄いプロデューサーはたくさん。

RZA
Erick Sermon
Pete Rock
Large Professor
Diddy(P. Diddy /Puff Daddy)

書ききれませんが、プロデューサーで音楽を探すのは本当に楽しい。

2000年代はHIPHOP黄金期かもしれない

この時代は本当に凄い。

HIPHOPが音楽チャートの上位に入るようになった時代です。

何人か選べと言われたら困ってしまいますが、それでも書きたいアーティストの代表格は間違いなくJust Blazeでしょう。
好きすぎて、自分のMIXをつくったとき、ド頭から4分半、ずっとJust Blazeの曲だけでメガミックスしてますw

そして、お騒がせラッパーでおなじみ、Kanye Westも名プロデューサーなのです。
色々あるけど、僕が一番好きなアーティストはKanye Westなのです。

他にも、
Timbaland
Swizz Beats
The Neptunes(Pharrell Williams)
Will.I.AM(The Black Eyed Peas)

あたりから探してみると面白いと思います。

2010年代はHIPHOPが世界を取った

2010年代はHIPHOPが音楽の歴史を塗り替えました。
世界で最も権威のある音楽チャートであるBillboardにおいて、
TOP10のうち、7曲がDrakeというラッパーによる作品でした。

いままでThe Beatlesが持っていた6曲という記録を塗り替える快挙でした。

この2010年度は、HIPHOPのサウンドが大きく変わる瞬間でもあったと思います。

新進気鋭の若手プロデューサーがたくさん登場をしますが、あえて厳選するなら彼でしょう。

DJ Mustardです。

彼の曲もDJ Premierに似ていて、中毒性の高いワンループが特徴です。
実は新しくて古いのが彼の曲作りの特徴で、808・・・(長くなるのでやめておきます。)の

↑この曲は5分で作って数10億稼いだとかどうとか。

Ella Mai嬢ってめちゃめちゃ最高ですよね。
めっちゃ好きです。
最高すぎます。
この曲もMustardがプロデューサーです。

この時代は本当に新進気鋭の良いプロデューサーが多いです。

Cubeatz
Murda Beatz
Tay Keith
Boi-1da
Mike Will Made It

このあたりを聞いてはいかがでしょうか。

余談ですが、Mike Will Made Itのお父さんはIBMの元役員との噂です。

主張し始めたプロデューサー(タグ)

最近のプロデューサーは“この曲は俺がプロデュースしたんだぜ!!!”という主張をし始めました。

昔からある文化なのですが、最近は特に顕著です。

よく曲中に入っている謎のシャウトです。
「ウィーダベストミューージーーック」
「ディージェーキャリーー!!」
って聞いたことないですか?

あればタグといって、どのプロデューサーが作ったかという印なのです。ビジネス的に言えば、電子署名とか、割り印みたいな感じですね。

この曲でも言ってますね。
冒頭10秒くらいで言ってます。

これは、DJ Khaledが、俺の曲だと主張しているのです。

「マスタードオンダビ!」
「マイクウィールメイドイッ」
「マダオンダビ、ソー、イッツノッナイス」

とか・・・

ぜひ、プロデューサーのタグにも着目してみてください。

Max Martinという変態

HIPHOPは一旦置いておいて、世界で一番売れているプロデューサーは恐らくMax Martinという変態だと思います。

BillboardのTOP10の曲に石投げたらMax MartinのProduce作品にぶち当たります。

バックストリート・ボーイズ、ブリトニー・スピアーズ、ケイティー・ペリー、アリアナ・グランデ・・・

数々のアーティストがスターダムを駆け上がる裏には必ずMax Martinがいます。

もう30年現役。変態。

日本語RAP好きの方、おまたせしました。

当然、日本語RAPのプロデューサーについても書きますよ。

まずはこちら。日本語RAPといえば、この曲を想像する人が一番多いって勝手に僕は思っています。

こちらは、ZEEBRAさんのStreet Dreamsです。
(もう、15年前もなのか・・・)

Mr.Beats on the Set!!の言葉どおり、この曲は、
Mr.Beats a.k.a. DJ Celoryさんがプロデューサーです。

具体的には、この曲のプロデューサーがわかれば、セロリさんがわかり、
そこからSoul Screamというクルーに行き着いたり、
Bon Voyageというイベントに遊びに行こうってなったりするわけです。
なんと、丁度今夜らしいです。

他にも、日本にはイケてるプロデューサーがたくさんいます。
BACHLOGIC、DJ RYOW、DJ WATARAIといったベテラン勢から、
Chaki Zulu、GREEN ASSASSIN DOLLAR、tofubeats、GeGといった若手まで、カッコいいプロデューサーがたくさんいます。

でも、やっぱりこの人でしょう。

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先日、渋谷のスクランブル交差点をジャックしていたNujabesです。

もうお亡くなりになられて10年も経つんですね。
でも、あなたが世に残した音楽はこれからもずっと生き続けます。


僕も仕事を言い訳にしないで、トラックメイク、プロデュース、DJも頑張るぞ〜。

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