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「福祉の枠組みの中で、学習って必要なの?」発達障害のこどもたちに学習支援が必要なのはなぜか?を話し合うダイアローグplus+開催報告

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ダイアローグplus+は法人の運営するスタジオplus+の講師がスタートしたプロジェクトです。
ダイアローグplus+のコンセプトは、「教育・福祉に関心のあるメンバーでそれぞれの思いを共有しあう場であること」です。
慌ただしい毎日にちょっとプラスな、自分と向き合う時間と自分の思いを大切にする場を。
自分がほっとできる飲み物を片手に、お土産は「明日からも頑張る元気」そんな場所を目指しています。
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今回のイベントのファシリテーションを担当した講師はこう話します。

今日のテーマ【福祉の枠組みの中で、発達障害のこどもたちに学習支援が必要なのはなぜか?】そのきっかけは、とある方のお話の中で、「学習って・・・必要ですか?」と言われたことです。
私たちは、発達の凸凹がある子ども達へ学習支援を中心に行っていますが「福祉の枠組みの中で、学習って必要なの?」と問われているような気がして、心がざわざわしたんです。
そのとき、実際に福祉の分野で学習支援に携わる私たちが考えて、言葉にして伝えられるようになりたいと思いました。
一緒にはたらくみんなは、どう思っているのかなということも聞きたくて、今回のテーマを設定してみました。

そして始まったダイアローグplus+。

今回の参加者は、所属するスタッフ7名、外部からの参加者1名。
外部の参加者は、地域の学び舎「プラット」でオープンしているカフェ利用者さんです。

まずは、今回のテーマ【福祉の枠組みの中で、発達障害のこどもたちに学習支援が必要なのはなぜか?】に対して、みんなで意見を出して発表していきます。

「保護者」の立場として、お子さんの変化の様子を話したり、「元・教員」の立場から、学校でできること、難しいことを考えて発表したりなど、様々な意見が出てきます。

学びは「楽しい」ものなのに、なぜ「楽しくないもの」になってしまうのか、それは、自分らしくいることができないからではないのか。

そんな話があり、「子どもにとっての幸せってなに?」という次の問いも生まれてきました。

学校現場での制度に対して、子どもたちと接していて感じたことをお話しする方もいる中で、「では、いい変化のあったエピソードはありますか?」とポジティブな問いかけから、実際の現場でいい変化のあった子どもたちの話題もたくさん発表されました。

そんな中、話された印象的なエピソードをひとつ。

こどもと学習するときに大事にしているのは、何を勉強するのか?を一緒に相談すること。
「本人ができるようになりたいこと」は何かを決めることで、自主的な学びになる。
「漢字を読みたい!」
なぜ?
「漫画を読みたいから!」
という流れで、いま頑張りたいことを一緒に目指している。

筆者自身が、テーマに対して、うまく言語化されないなと感じていましたが、こども主体の学びの実現は、こどもたちの「学ぶ権利」や「自分らしさ」を保障しているのかもしれないと感じるきっかけとなりました。

そのほかにも、こどもたちと関わっていて嬉しかったことや、どんなコミュニケーションによって、子ども達の学びに多様性が生まれるかなどを、話していきました。

2時間を通して「幸せな生活」を送る、という言葉が何度も交わされました。

子どもにとっての生活の中にある「学校生活」のウェイトはとても大きい。
その状況にいる子ども達が、自分らしい生き方を選択するために、「学び方を学ぶこと」「誰かに頼っていいこと」に気づくことができる。
特性の有無に関係なく、自分らしさが承認され、学ぶことを絶えず続けられる成長をサポートしてもらえる。

それが、わたしたちのできる学習支援なのではないか、そんなことを発表しあいながら、振り返りの時間を過ごしました。

ご興味のある方は、ぜひ次回以降の案内をお待ちください。
次回のダイアローグplus+の開催予定が決まり次第、またお知らせいたします。

written by 池田春奈

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