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目指す社会をつくる第一歩: 2018年の内部事業報告会を開催しました(後編)

ダイバーシティ工房で「おそろいにしたい」価値を決めることがゴール。

そんな声かけで始まった事業報告会後半のワークショップ。組織全体で集まる機会があるとき、工房では、なんらかのワークショップをする習慣があります。
※報告会前半の様子はこちら


2019年現在、80名以上のスタッフが6拠点、それぞれの事業に分かれて活動をしています。多様な背景を持ったスタッフが、事業に携わっており、ひとりひとりみんな違います。

「もちろん個々の思いは違っていい。だけど、働く上では共通の価値観や共通のゴールを目指すことが大切なのではないか。」

と代表の不破は話します。

組織のらしさ・風土・文化をつくることで⦅強いチームになる⦆そんな風に感じています。
日々の向き合う課題は変わって来ているし、こどもたちや保護者の方の気持ちの変化は、外部の環境に影響されます。
私たちの取り組む事業は、複雑な課題が絡んでいます。
社会課題の複雑さに対峙していくときに、自分自身や一緒に働く人に対して、共通の価値観や、大事にしようと思えるものがあると、対峙するときの自信になると考えています。

共通の価値観を持つことで、関わる人たちにダイバーシティ工房や、スタジオplus+って「こういう場所なんだ」というブランドイメージが伝わるようにする。そのために大切にしている考え方や、細かなあいさつ、服装、見られ方まで落とし込んで具体的にしたもの=スタンダードを作ることが、この日のゴールです。

日々、何気なくやっていることに価値づけしたり、信頼されている人のしている行動を言語化したりして、具体的に見える形にしていきました。

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まずは10分間の個人ワークの時間。
日々の行動を言葉にするのは、想像以上に難しいものです。しかし、その過程を通して「なんとなく」から「はっきり」と、私たちのことを語ることができるようになるのかもしれないと感じながら、個々の考えるスタンダードを言葉にしていきました。

その後、チームに分かれて意見をまとめる時間。
日々の活動をもとに、それぞれの考えていること、どんな思いを持って現場で活動をしているか、そんなことを話し合いながら個人で作ったスタンダードを共有します。そこから、ビジョンに向かう自分たちのチームのらしさづくりのために、これをおそろいにすれば、考え方や判断基準、見た目の雰囲気が似てくるという視点で絞りこんでいき、1つの文章へと言葉を紡いでいきました。

そして最後の発表時間。
各チームでまとまった文章を発表していきます。
決める前の前提条件で話が盛り上がり、なかなか決めることができなかったというチームもあれば、お互いの行動の様子を客観的に言語化して、スタンダードにまとめたチームもありました。

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全体で発表されたスタンダードは24項目。
ここから新たに変更を加えながら、外部に発信することのできるような言葉へ変化させていく予定です。

ここから先を待っていても、何も変化は起こらない。
自分たちの手で、どのように文化を創っていくのか。
「目指す社会をつくる」ことの第一歩は、ここにあるかもしれないと期待を覚えながら、振り返りの時間となりました。

スタンダードをつくるプロセスははじまりにすぎません。今後、スタンダードをいかに活用しながら、チームの文化をつくっていくかが課題となります。各個人がスタンダードにもとづいて行動した結果、チーム内でお互いのよいところや成長したところに気づいたり、それを褒め合ったり評価したりできるような文化づくりを目指していきたいと思います。

written by 池田春奈
※今後のプロジェクトの経過もnoteで報告していく予定です。


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