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こども主体の保育現場で考える、遊びを広げる玩具の使い方#オープン社内報

ある時、保育園内のミーティングで、こどもたちが日々使う保育室の「玩具」が話題にあがりました。

園内で過ごすこどもたちの姿を見て、何に興味を持っているのか、どんな遊びに夢中なのか、その遊びを広げるためにどんな素材があれば良いのか?そんな視点で改めて、玩具をどのように使いたいかを保育士、スタッフで考えてみました。

そんなときに起きた一つの出来事です。
これまであったおままごと用のテーブルが壊れてしまい、こどもたちにとっては、「いつもあるテーブルがない」という状況になっていました。

普段と違う状況で行われるおままごとの様子を見ていると、四角い積み木を並べてテーブルにしてみたり、ハンカチを敷いてその上に座りピクニック風にしてみたり・・・楽しそうに遊んでいる子どもたちの姿がありました。

誰も「それテーブルじゃないよ!」と否定することなく、そこにいたみんなにとってそれがテーブルであることが当たり前のようでした。

職員で話し合った結果、こうしたこどもたちの想像力を大切にするために、今回は新しいテーブルを買うのはやめ、大きめの箱積み木を置いてみよう!ということになりました。

ただの四角い積み木。
でも時にはテーブルになり、時には囲んでお家になり、はたまたそれらを並べて車を走らせる子もいると思います。

こどもたちには、一つの物を様々な物に見立てて遊ぶことのできる力があり、それはいつも私達の想像を超えてきます。
きっと今回も箱積み木を予想外のものに変身させて子どもたちは遊ぶことでしょう。

そして、私たち保育者はそれを見逃さず、一緒に想像してその遊びに入り込んだり、時には見守ったりすることが大切だと感じています。
箱積み木が毎日どんな風なものに見立てられるのか楽しみです。

* * *

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