瀬戸内国際芸術祭に行ってきた セカンドライフを愉しむ ~60歳からの人生のキャリア~
先日、待望の瀬戸内国際芸術祭(略称 瀬戸芸)に行ってきました。
私自身、人生初めての四国でもあり、高松空港経由で高松市内に宿泊しました。
空港から市内までリムジンバスで約30分と利便性も高く、道路も高速ではなく一般道でしたが、首都圏のような混雑はなくとても快適に走れました。
さて瀬戸芸ですが、開催は3年に1度、瀬戸内海に浮かぶ島々で開催されます。
もう少し下調べした後、見たいターゲットを決めてから行った方が良いのはわかっていたのですが、その時間すらなく、高松に向かう飛行機の中で旅程の中でこの日、小豆島に行こうかと、ほとんどノープランで臨みました。
さていよいよ小豆島に向かってホテルを朝8時に出発です。高松築港のフェリー乗り場まで路線バスで10分程度で到着。高松の良いところは、必要な施設がぎゅっと詰まったコンパクトシティだというところ。
首都圏と違い、移動もそれほど時間がかかりません。路線バスも朝中心街へは5分に1本の間隔で走っています。
フェリー乗り場へ着いたのが8時15分、周りの雰囲気を見ると何やらすぐに出航する気配。急いで切符売り場に向かいます。
小豆島行きのフェリーは、土庄港行きと池田港行きがあることは、事前サーチでなんとなくわかっていましたが、すぐに出発するのは、池田港行きでした。
えい、ままよ!と 昭和的なフレーズが頭をよぎり、何とか8時32分の池田港行きフェリーに駆け込みました。
乗船すると同じく瀬戸芸に向かう中学校の修学旅行生と乗り合わせ、コロナ後の思い出を作っているようでほほえましかったです。
船内でほとんど一番前の席に陣取り、フェリーの行く先を見ています。あいにく昨日と異なり、多少雲が出ていましたが、天気予報では雨は降らないとのこと、曇りがちの瀬戸内を小豆島に向けて進みます。
途中、小豆島に行ってからの移動手段をまったく考えていなかったので、レンタカー会社に片っ端から電話をかけまくりましたが、どこも予約でいっぱいだと、、、
小豆島はレンタカーの台数がさほど多くなく、値段も高いと聞いてましたが、さすがにいっぱいだと知ると、ちょっとへこみました。
二度目の えい、ままよ!とのフレーズが頭をよぎり、小豆島ではオリーブバスが運行していると、事前に香川県庁の方から教えていただいていたので、それを使って移動することにしました。
フェリーの中で、小豆島の中の池田港の位置を確認し、そこに近い瀬戸芸の展示物はどこかと探したところ、三都半島に色々なオブジェが点在していることが分かりました。
フォーカスする場所は決まり、乗船から1時間で池田港に到着しました。
そこから、バス停を探すと、三都半島に向かうバスが既にアイドリングしている状態で、我々を待っていました。
港のバスチケット売り場で一日券を買い、早速乗り込み、三都半島の先端の神浦まで行くことにしました。乗客は約7~8名ほど、この路線だけ小豆島町営のバスです。
池田港発9:42のバスで揺られること約30分で 神浦手前のところで運転手さんが「ここで降りると、まず一つ目の展示物が見られます」というので、皆さん下車、ここでフリオ・ゴヤ「舟物語」と伊東敏光∔広島市立大学芸術学部有志の「ダイダラウルトラボウ」の2作品を見ます。
さらに、海辺を進むと 古いバス停を作品にした、チャールズ・ウォーゼンの「ポップストップ」があります。
そこからさらに海辺を歩き、
広島市立大学芸術学部有志
伊東敏光
康夏奈 の合作である「潮耳荘」が海に向かってラッパのような耳を突き出すオブジェに出くわします。
さらに海沿いの道を20分弱歩き半島の先の方まで行ってみることとします。その終点には、
伊東敏光
広島市立大学芸術学部有志
の 合作の「山声洞」があります。
前の潮耳荘が 海の声を聴く こちらは山の声を聴く という趣向です。こちらには、地元のボランティアのおじいさんがいらして、この作品の見どころなどを教えてくれました。
おじいさんは、生まれてからずっと小豆島で育ち、この島をとても愛している、と話してくれたのが印象深かったです。
そして、おりたバス停のそばにある、
田中圭介 Utopia dungeon ~Command from … の中に入ります。
こちらは何の変哲もないこの地の古びた家が気に入った 田中圭介が、アトリエとして使い、さらに自分の等身大の木像をオブジェとして飾っているユニークな展示物でした。
ここまで約2時間半のアートを巡る旅、途中少し歩く箇所もありましたが、とても面白い旅となりました。
石浦からバスに乗り、元の池田港手前の東洋オリーブショップ前で別の路線のバスに乗り換え、次の目的地のオリーブ公園まで向かいます。
瀬戸芸のアートを巡る旅は、ひとまずここで終了。時間にしてたった半日でいける範囲もごく狭かったですが、とにかく瀬戸芸というイベントを堪能できたのは、とてもよかったと感じています。
3年後の瀬戸芸、今度は見るオブジェを下調べしたうえで行こうと考えています。
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