火曜日

働き方改革、進めてますか?その1

さて、元号が令和になる本年。昨日から「働き方改革法案」が本格始動しますね。

既に経営者の皆さんはご存知の話だと思いますが、改めて概要を簡単に…
時事ドットコムニュースより転載

ざっくりまとめると…

〇残業時間が規制されるようになります
〇有給休暇が年10日以上ある労働者に、5日以上与えます
〇終業時間と翌日開始の間を、一定時間確保させます
〇割増賃金率の猶予が撤廃⇒みんなに適用されます
〇労働者の健康維持のための産業医への相談体制を強化します
〇同じ労働に対して、雇用形態によらず同じ賃金を設定させます

という感じになりますね。
実に労働者サイドに寄った改正です。

これ、エイプリルフールじゃないですからね。

さて、仕事柄多くの経営者の皆さんとお会いしますが、この法案に対する対策として「NO残業デー」が選択される傾向が強いかな…と感じています。

それはそれで素晴らしいんです。やらないよりマシだから。

しかし、個人的には「NO残業は一番最後に手を付けるべき」。いや、むしろ「自然の沙汰に任せてしまえばいい」と考えています。

NO残業の本来の意味を考えましょう。

「NO」という語句の本質を考えると、残業という固有名詞がNO、つまり「なくなる」ことが、NO残業の本来の姿です。

しかし現場のNO残業デーにおいては、下記のようなケースが未だに多く見受けられます。

課長「今日はNO残だから、早く帰れよ!お、Y田。お前ももう帰れよ!」
Y田「でも課長、この案件まだ決着してませんが…。
   見積もりもまだだし、そもそも提案資料だって修正途中ですよ。
   明日期限なのに…。」
課長「仕方ねぇだろ。まずいいから帰れ。課全体の評価にも響くからよ」
Y田「はい…」
課長「俺は残業だけどな!Haha!会議の資料これから作らないとな」
Y田「心の声(また明日機嫌悪くなるじゃん…忙しいって…)」
課長「働き方改革なんて、俺のような管理職には関係ないからなぁ~。
          Y田!お前もそう思わんか?ん?」
Y田「はい…(あんた、日中ヤフオクばっか見てるから仕事たまるんだろ…)」
課長「とりあえず、提案は明日あさイチで頼むよ!」
Y田「はい…(明日俺、保護者会で早退したいって言ったのに…。
    諦めなきゃダメかな…。それとも帰りにスタバで仕上げるか…)」
課長「わかったな!じゃお疲れさん!」
Y田「課長。僕もお付き合いしますよ!
        (後のこと考えたら、ここで従順APしておいたほうがいいよなぁ…)
課長「…。そうまで言うなら仕方ないな!お前はやる気があるな!
          お~い!みんなもY田を見習えよ!」


ね。あるあるでしょ。

そもそもY田君が一人で定時までに決着できる配分だったのか。
チームメンバーのサポート体制。
何よりも、優先してやるべき仕事だったのか。

考えることは多々あります。

そうしたマクロな視点から課題を分析することなく、ただ「号令」だから帰りなさい!と進めてしまうと、Y田君のような社員が量産されます。これじゃ働き方改革でも何でもありません。ただの仕事の先送りですね。

そしてもう一つ。働き方改革が世間であーだこーだ言われるようになって暫く経ちますが、その多くは「業務効率化を如何に進めるか」「いかに成果を上げるか」に終始しがちです。

勿論それはそれで本質の一つではあるのですが、改革を進めるにあたっての土台工事と言いますか。肝心な視点が抜け落ちた対策が目に付くこともあります。

それについてはまた次回、お話しようと思います。
※Y田君の気持ちになって考えてみよう!

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