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休校9日目

全国一斉休校をうけ、”共働き世代はこの状況下でどうなってしまうのか”を見える化してみようという事で始めたのが、本企画です。

包み隠さず、ありのままをただつらつらと。そこから見える地方都市の共働き夫婦のリアルをお届けします。

※前提※
・パパ⇒NPO理事、フリーのコンサル(イクボス、WLB、育休取得推進等)
・ママ⇒看護師 夜勤有 病棟勤務
・娘⇒姉(8歳) 休校中 妹(4歳) 保育園

★本記事について★
①午前・午後・夜の3セクションでただ起きたことを書いていきます。
②在宅労働のリアルを書きます。
③休みたいのに休めない(看護系)の家族がいる家のリアルを書きます。

今日の事前情報
ママ…休み 体調(悪・疲労・コロナ含め心配事多し)
長女…休み 体調(好調)
次女…保育園 体調(好調)
パパ…書類提出に係るお仕事 ライティング 体調(普通)
今日のMUST家事…名もなき家事が色々ありますよ~ 
ワークライフバランス指数…W6・L4

=午前の部=

・5:30、起床。アラームを止める。僕が動いたから、隣で寝ていたチビが起きる。また今日もに~っと笑いかけてくる。可愛いのでほっぺにチューしてやった。

・朝ごはんを作ろうと起きるが、チビが「パパ~おもらしした」と一声。あちゃー。ま、仕方ねーよなぁ。そのままトイレに行きつつ、着替えも済ませてしまう。ここ2日間、随分とあったかい日が続いたが、今日は肌寒い。パパもすぐ朝御飯モードにならず、チビと二人であったかいカルピスを飲むことにした。一息ついたらご飯を作ろう。この休校期間中は、比較的朝もゆっくりなのは有難い。…と言っていいのだろうか。

朝食
・3食入りで200円しない特売の焼きそば
・だし巻き卵

=午前の部=

・ママとお姉ちゃんも起きてきてご飯。今日はお姉ちゃんは、諸事情で学童をお休みすることになっている。パパは市役所と税務署に用事があったので、そのままチビを乗せ保育園へ向かう。

・我が家のチビは、今年の4月から幼稚園へ行く。今年はコロナの影響で、卒園式がおじゃんになったが、本人は至って元気。今日もにこにことホールへと入っていった。チビの保育園は、ママの病院の院内保育所。この園で過ごすのもあとわずかだ。お姉ちゃんの時は結構な人数がいたが、チビの代は明らかに園児が少なくなった。

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各地の資料を見ても、もう誰もが自覚している通り、少子化は進行を続けている。その影響は、こんな田舎にまで出ている。

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加えて先日、共働きが増えている話をしたが、僕の住む岩手は全国比較で共働き率10位。この親たちが、仕事と子育てを両立出来ていると自覚できるようにならない限りは、この状況は改善せず、一人でも困難なのに2人目ですか?と出生率は上がらない。これはウチのチビの園長先生も気にしており、今日送迎の際に休校大変だねという話から、先日関係者の会議の場で「お父さんお母さんたちは本当に頑張っているんだから、働き方でもう少し応えてくださいませんか?」とチクっと言ってやりましたよ!と心強い一言を頂いた。

・ちなみにそんな少子化だが、これをひっくり返して人口爆発!なんてのはもう既に無理ゲーだ。

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第2次ベビーブーム。残された最後の人口ボリュームゾーンの出産適齢期が過ぎるのは2019年と言われていた。その前までに、この世代が「育児と仕事を両立できる!」と確信を得られ、第2子・第3子と生み育てなければ、その後は出生数がいくら増えても人口減少の加速を止められなくなる。このため、国は躍起になって「働き方改革」を推進したのだ。

・この改革の結果は歴史が判断するのだろうが、現状大きな改善効果があったとは感じない。これは僕だけではないだろう。少子化、もっと言えば子供の未来をもっと重く捉えてほしい。官民問わず。年金貰って逃げ切り!ワシの会社だけよければいい!なんて考えでいるのなら、怒り心頭だ。

・話を戻そう。チビの園では、子供達が少ない分、先生方が色々趣向を凝らしてくれている。今週は卒園児のリクエストメニューが給食に登場するのもその一環だ。子供達の思い出作りに先生方が目いっぱい関わってくれ、本当に嬉しいし、心強い。先生方には感謝しかない。ちなみにチビのリクエストメニューは「ウインナーとパン」。いいのか、そんなんで。折角ならフカヒレとか言ってみればよかったのに。

・さて、用事を終えたので一旦家へ戻ろう。午後にはまた市役所にお届けものだ。

昼食
・そば
・カレー炒飯

=午後の部=

・県立大学&盛岡市との協働プロジェクトがひとまずの決着。担当された皆さんの熱量、関わらせてもらった企業の皆さんの熱量も高く、とてもやりがいのある仕事をさせてもらった。このような機会を頂けることは本当にありがたい。渾身の力作は、後日盛岡市のHPにUPされるようだ。

・市役所へ。ものを置いてくるだけだったのだが、急遽ちょっとした相談へ。別室にスーツ3人、ジーンズ1人(僕)。別に何も気にしてないが、働く服装なんて何でもいいじゃねぇかといつも思う。

・帰宅。お姉ちゃんが「今日はお姉ちゃんが作りたい!」とアピール。時間もあるし、いい機会なんで、パパのガイド付きで味噌汁を作ってもらうことにした。

・ちなみに実際の様子はこんな感じだ。

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大根の皮を剥くお姉ちゃん。

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味噌をとくお姉ちゃん。今日は赤みそと麹味噌をブレンドしてみた。アホみたいに旨い味噌汁が出来た。ちなみにパパは「次にこれやってね」だけで、作業と味付けはノータッチ。「パパ毎日これ大変だね!」だと。おう、分かればよろしい。

・ちなみにチビはレンジのボタンを押してくれた。

夕食
・お姉ちゃん味噌汁(大根と豆腐)
・ブリ照り(レンジ再熱はチビにお願い)
・ソーセージの炒め物
・白米

=夜の部=

・チビが家の中ではしゃいでクラッシュ。捻挫かな?ママに湿布を貼ってもらう。明日保育園ではパーティー的なイベントがあるってのに。まぁ、体力が有り余るのはよく分かる。僕もそうだった。高校生くらいまでそうだった。カバンにロングなフランスパンを突っ込んで通学するとか、友人同士で最強G-Shock選手権として屋上からぶん投げたりとか、駐輪所でスイカ収穫していくとか、それくらい有り余っていたからよく分かる。

・ママとお姉ちゃんはお風呂に入り、今日は「足痛い~」とお風呂を拒否したチビとパパは待つ。Youtubeでまーちゃんおーちゃんとか、おうくんひめちゃんとか見せられる。

・お風呂上りは子供達2人で人形遊び。何やかんやとグダグダと起き続ける。

・22:13分。少し遅めの就寝。パパは少し書類整理しよう。

~9日目所感~
本文と全く関係ないが、今日は3月11日。震災の日。未だ避難を続け、心のどこかに喪失感と不安感を抱えたままの人たちが、今より前に進んでいけるように。未だ帰ることも出来ていない人々が、家族や愛する人の元へ早く戻れるように願ってやまない。

僕は当時ブラック企業勤務。数字を読み上げるだけの会議に出席し、水沢の事業所で数字を詰めていた時に揺れた。信号はブラックアウト、道路はひび割れ。オマケに吹雪。かろうじて繋がったラジオでは「沿岸部が壊滅」。家に帰ったら食器が8割崩壊。

でもそんなことより心配だったのはママ。お腹にいた長女。何事もなく(とは言い切れないが)合流出来た時の安ど感といったら…。

あれから9年。色々思う所はある。人生観が一変するほどの被災体験をしたわけではない僕があーだこーだ言ったところで重みも凄みもないが、それでも思う事はある。

復興って、たぶん過去を取り戻すことじゃないと

僕らは生きている。そして未来へ、子供達へバトンを渡していく。そうしてこの時の経験を忘れることなく、前に進むことが僕なりの復興だと思っている。

僕なんかに言われたところで、生活再建において1円の得にもならないだろうが、せめて今を生きる大人として、過去を懐古するのではなく明日を見ること。被害に遭った方々への共感を忘れないこと。そして子供達が笑っていられる未来を作ること。偽善かもしれないが、そういうことだけはしていきたい。





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