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予定を捨てる。 ひらめきのための余白をつくる。『ぜんぶ、すてれば』【無料公開#11】

4月17日発売の『ぜんぶ、すてれば』。隈研吾⽒が「⽇本の経営者のなかでも破格の存在」と称し、寺⽥倉庫の経営改⾰をはじめ、異例の実績を重ねながらも、メディアにほとんど姿を現さず、実在すら疑われていた伝説の経営者が、初の著書を出版します。不安や悩みを抱えるすべての人に向けたメッセージを、1か月間、毎日1項目、無料公開でお届けします。

予定を捨てる。 ひらめきのための余白をつくる。


僕の手帳は真っ白だ。 

いつも持ち歩いている手帳には、滞在する国の渡航予定のみ書き、

 細かいスケジュール管理は秘書に任せているのですが、 

「できるだけ詰め込まないでね」とお願いしています。


意思決定する役割を持つリーダーは、

いつでもアンテナを張っていないといけないし、 

思いつきの相談をいつでも受けられる余裕を持っていないといけない。 

分刻みのスケジュールを自慢するようでは、重要な情報が入って来なくなる。


アイディアのひらめきは、 バラバラに入ってきた情報が

思わぬ組み合わせで結び付くことで生まれる場合が多い。 

「もしかして、さっき見かけたアレと、 二週間前に言われたアレは関わるかもしれないな」

というふうに。 


だから、〝ぼんやりと考える時間〞を意識的に持つことが 

とても大事だと僕は思っている。 

現場の仕事で忙しい年代だったとしても、 

定期的に「何もしない時間」をつくって、 

ぼんやりお茶でも飲む習慣を持ってみるのがおすすめです。

<著者プロフィール>

中野 善壽(なかの・よしひさ)
東方文化支援財団代表理事 元寺田倉庫代表取締役社長兼CEO 1944年生まれ。 幼少期、祖父母の元で「全ては自己責任」という考え方を厳しく叩き込まれ、 その意識は人一倍強く持っていると自負する。好きな言葉は「因果応報」。 その後、弘前高校、千葉商科大学卒業後、伊勢丹に入社。子会社のマミーナにて 社会人としてのスタートを切る。 1973年、鈴屋に転職、海外事業にも深く携わる。 1991年、退社後すぐに台湾に渡る。 台湾では、力覇集団百貨店部門代表、遠東集団董事長特別顧問及び 亜東百貨COOを歴任。 2010年、寺田倉庫に入社、2011年、代表取締役社長兼CEOとなり、 2013年から寺田倉庫が拠点とする天王洲アイルエリアを アートの力で独特の雰囲気、文化を感じる街に変身させた。 2018年、日本の法人格としては初となるモンブラン国際文化賞の受賞を果たす。 2015年12月台湾の文化部国際政策諮問委員となる。 2019年6月寺田倉庫退社、2019年8月、地域や国境を越えた 信頼感の醸成をはかり、東方文化を極めたいという飛躍したビジョンを持つ 東方文化支援財団を設立し、代表理事に。現在に至る。


『ぜんぶ、すてれば』の著者印税は東方地域で支援を必要とする子どもたちへ全額寄付されます。

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