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慣れを捨てる。 見知らぬ人との会話が刺激になる。『ぜんぶ、すてれば』【無料公開#12】

4月17日発売の『ぜんぶ、すてれば』。隈研吾⽒が「⽇本の経営者のなかでも破格の存在」と称し、寺⽥倉庫の経営改⾰をはじめ、異例の実績を重ねながらも、メディアにほとんど姿を現さず、実在すら疑われていた伝説の経営者が、初の著書を出版します。不安や悩みを抱えるすべての人に向けたメッセージを、1か月間、毎日1項目、無料公開でお届けします。

慣れを捨てる。 見知らぬ人との会話が刺激になる。


人間は慣れるとバカになる。 

頭を使わなくなって、衰えていく。 

だから、できるだけ不慣れな機会に身を置くことが大切だと、 普段から意識しています。

会話一つとっても、

顔見知りの知人友人と会って話すと心地いいのは当たり前。

相手がどういう性格で、どういう話をしそうなものか、想像がつくので安心感がある。 

でも、いつも同じ面子と会って、同じような会話をしてばかりだと、 どんどん頭が衰える。 

大事なのは、自分に〝負荷〞をかけ続けること。 

僕はむしろ見知らぬ町の市場に飛び込んでいって、 

店内で買い物をしているおばちゃんと三分話すほうが刺激になります。 

「おばちゃん、どこから来たの」「今日のおすすめは何なの」 「へぇー、珍しいね」「どうして?」 

そんな話をするほうが、頭を使う。心が若返る。

そして、こういう会話は日常の至るところで、やろうと思えばいつでもできる。 

毎日を豊かにする刺激は、日常の中にたくさん隠れている。

<著者プロフィール>

中野 善壽(なかの・よしひさ)
東方文化支援財団代表理事 元寺田倉庫代表取締役社長兼CEO 1944年生まれ。 幼少期、祖父母の元で「全ては自己責任」という考え方を厳しく叩き込まれ、 その意識は人一倍強く持っていると自負する。好きな言葉は「因果応報」。 その後、弘前高校、千葉商科大学卒業後、伊勢丹に入社。子会社のマミーナにて 社会人としてのスタートを切る。 1973年、鈴屋に転職、海外事業にも深く携わる。 1991年、退社後すぐに台湾に渡る。 台湾では、力覇集団百貨店部門代表、遠東集団董事長特別顧問及び 亜東百貨COOを歴任。 2010年、寺田倉庫に入社、2011年、代表取締役社長兼CEOとなり、 2013年から寺田倉庫が拠点とする天王洲アイルエリアを アートの力で独特の雰囲気、文化を感じる街に変身させた。 2018年、日本の法人格としては初となるモンブラン国際文化賞の受賞を果たす。 2015年12月台湾の文化部国際政策諮問委員となる。 2019年6月寺田倉庫退社、2019年8月、地域や国境を越えた 信頼感の醸成をはかり、東方文化を極めたいという飛躍したビジョンを持つ 東方文化支援財団を設立し、代表理事に。現在に至る。


『ぜんぶ、すてれば』の著者印税は東方地域で支援を必要とする子どもたちへ全額寄付されます。

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