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我が家のヒエラルキー

「母ちゃん、大好き!ちゅっ💋

「父ちゃん、大嫌い!ちゅっ💋

2歳になった娘が最近言う言葉だ。

どこまで本人が意味を理解しているのかわからないが、間違いなく言えることは娘の中にはヒエラルキーが存在しており、その頂点には「母ちゃん」が君臨している。そしてその底辺には、ご存知の通り「父ちゃん」が横たわっている。決して嫌われているわけではない(と信じている)、母ちゃんが好きすぎるだけだ。そして都合の良い時だけ父ちゃんに助けを求めてくる。

そう、知っているのだ。父ちゃんはいつでも自分の味方だということを。

娘は基本、ご飯を食べるのも、お風呂に入るのも、寝るのも母ちゃんと一緒でないと嫌がる。
そしてどんな時も母ちゃんの味方だ。

〜我が家の日常会話 その①洗濯物編〜

「あっ、洗濯物出しっぱなしだから取り込まないと」

「父ちゃん、洗濯物しまっておいてくれる」

父ちゃん「!?・・・はい」

〜我が家の日常会話 その②お片付け編〜

「お出かけするから、おもちゃ片付けて!」

「父ちゃん、これお片付けしておいてくれる」

父ちゃん「!?・・・はい」

これほど分かり易く我が家の構図が見て取れる会話はないだろう。

決して私に対して向けられた言葉ではないにも関わらず、何故かその言葉は娘を介して私へのお願い(むしろ命令?)になる。

このように父ちゃんを完全に下に見ている娘だが、都合の良い時だけ父ちゃんを利用してくる。

「ちゃんと座ってご飯を食べなさい!!💢

我が家の夕飯時には、ほぼ毎日と言っていいほど母ちゃんの怒号が響きわたる。じっとしていられない娘(←誰に似たんだ)は、少し目を離すとどこかに遊びに行ってしまう。
せっかちな母ちゃんは早く食べて欲しいから、時間が経てば経つほどイライラメーターが上がっていき、メーターがあるところを超えると怒号が放たれ、決まってこの脅し文句が発射される。

「もう父ちゃんと食べなさい!!!!💢💢

母ちゃん的には、娘に早くご飯を食べて欲しいから言っているのだろうけど、それを横で聞く父ちゃんはいつも心の中で(父ちゃんとご飯を食べることは罰なの?)と悲しい気持ちになっている。そしてそこに追い討ちをかけるかのように

「母ちゃんと食べる・・・😢(半泣き)」

と言って、娘は悲しそうに自分の椅子に座るのだ。
その横で父ちゃんは更に悲しい気持ちになっているのだが、ヒエラルキーの底辺のことなど誰も気にしてくれない😂
ただこのやり取りも、母ちゃんの声のトーンがある一定を超えると、娘の態度が急変する。

「グスッグスッ😭・・とおたんと食べる!!💢

母ちゃんに見離された娘は、半ば逆切れ状態で父ちゃんと食べることを宣言するのだ。そして母ちゃんは少しホッとした顔をして席を立ち、自分の時間を楽しむために台所へと旅立っていく。

残された娘と父ちゃん・・・・

半ベソになりながら、妥協してやった感満載な顔をした娘と二人でご飯を食べる😂

でも悲しいかな、父ちゃんはそれでも嬉しい気持ちになってしまう🤗(←完全に術中にはまっている)

まぁ要するに親バカということだ。

でも家族が日々笑顔で過ごすためには、それぞれに役割があってバランスをとっているんだろうなとつくづく感じている。娘にとって、母ちゃんも父ちゃんも必要不可欠な存在だし、誰かが欠ければバランスは崩れて、歪みを生んでしまう。

3月に緊急事態宣言が発令されてから、父ちゃんの在宅勤務は4ヶ月にわたり、今も週の半分は在宅勤務になっている。
不謹慎かもしれないが、日々成長する娘と一緒に過ごし、どちらかに偏ることなく、父と母で等しく育児することができる今の環境はまさに望んでいたものだ。
どんどん働き方が多様化する中で、育児に対する考え方が変化し、家族で育児をすることが当たり前となるようなnew normalな社会となることを切に願っている。

つまり何が言いたいかというと、「父ちゃん」の存在がヒエラルキーの底辺であったとしても、必要な存在であることは間違いない。(←強引な締め方)

でも、もうちょっと優しくしてくれてもいいよ?終わり。

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