小説のつづき 10
二人で泊まろうと僕が決めた日は、日曜日だった。レイトチェックアウトを決め
込んで会社には月曜日の休暇届も出しておいた。彼女は、どうしても外せない結
婚式の仕事があるから会えるのは夕方近くになると言っていた。
僕は、3時頃Oホテルにチェックインすると、冷蔵庫からウイスキーを取り出し
て水割りをつくった。
彼女が来る前にゆっくりと酔っておきたかった。
ベッドに腰掛けて、窓の外に拡がる海をみながら、少しづつ水割りを飲んだ。部
屋は、セミダブルのベッドが二つ、丸テーブルと椅子が二脚、