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山形市の洋服屋

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最近の記事

BATONER 24AW 受注会

今年もこの時期がやってきました。 明日2月23日から BATONER の受注会がはじまります。 冬の終わりに次の冬のためのセーターを選ぶ。 はじめてだと実感が湧かないと思いますが、やってみると中々楽しいようです。 我々バイヤーは展示会で自分の着る服をオーダーしておくのが当たり前になってしまっているので楽しいという感覚はもはや無いのですが、 最初の頃はやっぱり楽しかったように記憶しています。 半年後、届く頃には記憶もおぼろげで、タイムカプセルよろしく「あーこんなの頼んでた

    • barbell object

      黎明期のレーベルに特有のやや混沌としたムードが好きだ。 回数を重ねる毎にコレクションは洗練され、プロダクトは完成度を増していく。 もちろん望ましい事だし、そうでなければ続けてはいけない。 だとしても、初期衝動に溢れ、やりたい事をやるというシンプルなクリエイション、 恐らくは立ち上げ間も無いレーベルだからこそ成し得るそれは、とても魅力的なものだと思う。 24SSが2シーズン目となるbarbell object。 届いたオファーのメールは非常にシンプルなもので、オフィシ

      • 静かなる高揚

        カシミヤを着る頻度が増えている。 積極的に買うようになったのはまだここ数年の事で、だから手持ちのニット類の中での割合はまだあまり多くないのだけれど、とっかえひっかえカシミヤばかりを着てしまう。 理由はまずシンプルにその圧倒的な着心地のよさ。 着心地の良いものは数あれど、カシミヤは頭ひとつ抜けている。 滑らかで柔らかく、軽くて暖かい。 寒い冬の日に着る服を選ぶ時、手に取らない理由が無いのです。 案外と気楽に着られる。 カシミヤは毛玉すら愛らしい。 特有の繊維の細さ故

        • そろそろパンツもどうですか。

          23AWもそろそろ終盤戦。 AWはSSと比べるとお客さんの興味がまずは上に向いていたように感じます。 そりゃそうですよね。 だって寒いから。 あと、下(ボトムス)は通年で穿けるものをそれなりに持っているから。 AWのメインはやっぱりアウター、そして暖かいニット。 そのあたりをシーズン序盤から中盤のうちにしっかりと押さえておきたいという方がやはり多いのではないでしょうか。 いつ寒くなっても大丈夫なように。 で、そろそろ次のフェーズ。 冬のメインは上だとしても、それを支える

        BATONER 24AW 受注会

          もう優しいニットだけでいい。

          年齢のせいなのか、それともただの気分なのか、 最近は質感のやわらかいものに惹かれてしまいます。 たぶん、そのどちらの理由もあるのだと思う。 親が昔よく言っていたのだけど、「年を取ると硬いものが着れない」 それを実感する年齢になったという事なんだろう。 着ているのを感じない位にやわらかくて軽いものがいい。 自分は服に対しての大部分をシルエットで見ているので、やわらかな生地の落ち感やドレープによって生まれるシルエットが今の気分だというのもきっとある。 とにかく、やわやわで優

          もう優しいニットだけでいい。

          CONTEMPO

          CONTEMPO の 2way ストレッチパンツ。 縦横どちらにも伸縮するオリジナルの生地を使った、ストレスの無い穿き心地のスラックスパンツです。 以前はデニムやチノ、コットンのパンツだけでも良かったのだけど、最近はちょっと ... そう感じている方、いらっしゃるのでは。 普段着として気軽に着用する服も、年齢や環境などによって相応しいものが変わっていきます。 むしろ変えるべきなのだと思います。 CONTEMPO のスラックスは、そんな時にまずおすすめしたいパンツ。 カ

          今、CIOTA を穿く理由。

          ストレートデニム。 言うまでもなく、LEVI'S 501を原型とする5ポケットデニムの代名詞。 その501は現在までに幾多のファッションアイコンに愛され、今なおカジュアルファッションの入口にして最高峰のひとつである事に異論を持つ方はいないのではないでしょうか。 しかし、です。 ファッションに興味があって、「今」ストレートのデニムを日常的に穿いている人は実はあまり多くはない。 どうでしょう? デニムはよく穿くにしろ、それはワイドだったり、テーパードだったり。 501ライク

          今、CIOTA を穿く理由。

          無い袖は蒸れず。

          「あ、パックTEE」 と思った方、残念。 ウチは今年はパックTEEじゃないんです。 夏に向けての売れ方が以前とは少し変わってきているような気がします。 5月の連休以降といえばもうTEEシャツ一辺倒。 以前はそんな感じだったけど、今シーズンはそうじゃない。 長袖のシャツはもちろん、薄手のジャケット等がまだまだ全然動いていて、むしろそういったものをピンポイントで探している方もすごく多い。 自分の事を考えてみても、夏だからといって暑いからといってTEEシャツで済ませる事はあま

          無い袖は蒸れず。

          夏のトラウザーズ

          夏のパンツ、これから何を足しましょうか。 綿モノの、通年のパンツばかりではつまらない。 お客さまには常々お話している事なのだけど、手持ちのパンツの半分は通年で穿けるもの、残り半分のうちの半分は夏用の涼しいパンツ、もう半分は冬用の暖かいパンツを揃える。 そのくらいのバランスだと快適に、季節感も楽しみつつ一年を過ごせると思っています。 夏の季節モノだとすると、やはりショートパンツか。 もちろんそれも良いけど、もっとこう、小奇麗に見えるパンツが無いものだろうか。 だってどうして

          夏のトラウザーズ

          パンツフェア(仮称)

          夏はパンツの季節。 上が軽装にならざるを得ず、お洒落を楽しむにあたっては下の比重が増してくるから。 しかしそれは真実だけど間違いでもあります。 本当の正解は、こう。 いつだってパンツが重要だ。 服好き、お洒落な人ほどそれをわかっているから、いつもパンツを探している。 パンツばっかり買う人がいる。 そういう人ほどかっこいい。 パンツフェア。 来たる夏に向けてイケてるパンツを見つけましょうよ、という企画をやります。 ノベルティとか特典とか、そういったものは何もありませ

          パンツフェア(仮称)

          SLIM or WIDE

          定番、と呼ぶのは簡単だけど、売る店が本当に定番としてそれをずっと扱い続けるのって、実はなかなか難しい。 どうしたって人は新しいものに興味を向けてしまうものだから。 ファッションなら尚更そうだろうし、楽しむためのものなのだから悪い事でもない。 定番が新しいもの(=新鮮である事)に対してアドバンテージを保ち続けるのはとても大変で、たとえ良いものだと分かっていても、徐々に取り扱いを縮小せざるを得なくなる事も多々あります。 「名実共に」の定番として店頭に並び続けるには、次々と出

          所作まで洒落させてくれる。

          使いはじめてもう5年程にはなるでしょうか。 いまだに買い替えたい気持ちが全く起きない僕の財布。 DIGAWELのギャルソンパース。 ブランド初期からの名プロダクトとして知られるこの財布。 欲しいと思っていながらも「自分の店で扱えるようになったら買おう」と、何故か変にこだわりを持ってしまって、しばらく買うのを我慢していました。 はじめての入荷で購入した時の嬉しさ、高揚感ったらなかったなー。 それから5年。 今でもこの財布に対しての特別な思いは色褪せていません。 「自分も

          所作まで洒落させてくれる。

          できればいつも長袖を。

          ロンTEEは売れない。 以前もこのBLOGに書いた事がある(今は消してしまってます)のだけど、長袖のTEEシャツって実はあまり人気がありません。 何故なんだろう? 自分ではよく着る、というか必須なので、本当に不思議です。 今の季節、ジャケットやカーディガンの中に合わせるならロンTEEでしょう。 シャツでも良いけど、決まり過ぎるのが嫌なので丸首のカットソーくらいでゆるくいきたい時が結構多いんです。 ロンTEE一枚で着たって悪くない。 むしろいい。 半袖TEE一枚で終わらすの

          できればいつも長袖を。

          RECONSTRUCTED

          USEDのLevi'sを解体して再構築したSEEALLのベルテッドデニムとワイドトラウザー。 古着の魅力である、使い込まれながら時を経た生地の風合いと雰囲気を活かしながら、複雑なパターンニングを施して全く新しいデザインとシルエットに生まれ変わらせています。 ウチの店に古着が並ぶのは本当に久しぶり。 (初期の頃は少しだけ古着も扱っていました) あらためてその魅力を感じています。 古着の持つ雰囲気に興味がありつつも、サイズやコンディションの難しさで手が出しづらいという方もいら

          メンズなシャツを着たければ。

          Graphpaper で人気のゆったりとしたオーバーサイズのブロードシャツ。 メンズのフリーサイズですが稀に女性でも買われる方がいらっしゃいます。 女性にはかなり大きいのだけど、だからこそ生まれる豊かなドレープ感が素敵で、それはそれで成立していると思っていました。 こちらは昨シーズンから展開されているウィメンズ向けのオーバーサイズブロードシャツ。 女性が着やすい程よいオーバーサイズ、ゆったり感に調整されています。 胸ポケットを無くし、背面には大きなインバーデッドプリーツを

          メンズなシャツを着たければ。

          最高のやわらかさを。

          すこし服に興味と関心がある方なら、 「吊り編み」と聞けばスウェットの話だな、と分かるかと思います。 今ではそのくらいにメジャーな存在となっている吊り編み。 ウチの店で取り扱っているブランドでも、吊り編みのスウェットをリリースしているところはいくつもあります。 とはいっても、世の中に流通しているスウェット全体の中では、きっと砂場で砂金を探すくらいの割合なのですが。 このアンバランス感。 「良い服を着たい」「お洒落が趣味だ」というのがいかにニッチな事なのかがよく分かりますね..

          最高のやわらかさを。