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【愚痴】俺の音楽の楽しみ方がめんどうくさい【自己嫌悪】

今日は完全に愚痴な記事。誰にって、自分に対して。いや、ちょっとバンド批判もあるけども。

フェスに行ってきた。BAYCAMP2024。

川崎市で行われているフェスで、野外での開催は5年ぶり。歴史あるオールナイト音楽フェス。その2日目に行ってきた。この夏、最後の夏フェス。

割と夏フェスというのは、大きなホールを埋めるような人気バンドを集めて開催されることが多いのだけれども、このフェスのラインナップはなかなかにマニアック。年に数回フェスに行く自分ですら、ほとんど知らないバンドだった。

なのに何でそんなフェスに行くのか。もちろん新たな出会いを期待していたのもあるが、完全にミーハーな理由。アニメ『ガールズバンドクライ』の劇中バンド「トゲナシトゲアリ」が出演するからだ。

そんな、キモオタの、自己嫌悪まみれの文章になります。


もちろん、ロックバンド自体はトゲナシトゲアリに限らず大好き。他の出演バンドのことも調べて、好きになったバンドもあった。「SHISHAMO」は、2年前の夏フェスで見てかなり好印象だったから、もう一度見たかったし。

何より、ライブハウスで今もバリバリライブしているような演者が多いということで、ライブのクオリティがかなり高そうだったのだ。だから、他のバンドも全然楽しみだった。


寝坊してしまい、オープニングアクトから少し遅れて会場に到着し、「時速36km」というバンドから参戦。まさに「ロックバンド」って感じのライブで、非常に楽しめた。

その後のバンドのライブ演奏も、最高だった。いろんな個性はあったけども、しっかりとしたクオリティで、自分たちの世界観を見せつけていた。

やっぱり、ライブハウスで日常的にライブをして、もっと上を目指そうと、音楽の世界でもがいているヤツらの音って、心に響くものがある。

まぁ、単純に、それだけ真面目に音楽をやっているやつらに下手くそはいないというか。下手なバンド、このフェスにはいないよな、そう思わせるパワーがあった。

最高の演奏をしてくれた「DENIMS」をサブステで大いに楽しんで、気分は絶好調。いよいよ、このフェスに参加した目的であるトゲナシトゲアリの出番。


客層は、まぁ、”終わってる”という話は聞いていたので、覚悟していた。うッ、と思ってしまう部分も多々あったものの、それは演者には罪はない。意味わからんタイミングでのダイブとか、理解できない文化ではあるが。

問題は、彼女たちの演奏だった。 

なんか聞いていてチグハグ。まとまりがない。曲が難し目の曲というのもあるんだろうけども、違和感を感じる。

しかし、まぁ、それくらいならまだ許せる。自分は音楽の専門家ではないので、その微妙さを言語化できないし。たまに、プロのバンドでも酷い演奏を聞かされることはあるし。


致命的だったのは、割としっかり”ミス”をしていたことだった。

「誰にもなれない私だから」では、歌詞が飛んでいた。
「運命の華」では一番カッコいいサビ前のギターフレーズがズッコケるような入りだった。

これはミスではないが、運命の華ではテンポが明確に落とされていた。Voのギタボが初挑戦ということもあり、そこに合わせた調整だったんだろうけど、それもモニョモニョ。


「ああ、音源のほうがよかったなぁ」と素直にそう思ってしまったライブだった。もちろん、演奏のクオリティ以上に、ライブにはライブの良さがあるのだが、それ以前のレベルの問題だと自分は感じてしまった。

これが「声優がバンドに挑戦してます」というスタンスなら、微笑まし気持ちで見てられるけども、先日の記事に書いた通り、彼女らを音楽のプロ目線で自分は見ていたのだ。

それまで抱えていた期待との落差とかもあって、すごく残念な気持ちになってしまった。単純に、このバンドのことが好きじゃなくなってきた。音源はあんなにいいのに。

しかも、そんな意気消沈している自分とは真逆に、会場のボルテージが最高潮で、そこに乗れないことに、さみしさも感じてしまったり。


そして何より、こんな面倒くさく音楽を聞いている自分のことが嫌になる。好きな曲が聞けてハッピー、ってなれない自分は本当にめんどくさいヤツだ。

Twitterで検索して、自分と同じように不満を感じている人がいないかと検索してしまうことにも嫌気がさす。キライなことはキライと自分1人でハッキリといえるようにならなきゃならんのに。

こんな悲しみを抱えるくらいなら、こういうアニメ系のライブに行くべきでないと、ハッキリと分かった。少なくとも、ミュージシャンとして、音楽の世界で食べてイケてる、いこうとしているヤツのライブに行くべきだ。


今回のフェス自体は、そんな残念なバンドは少なく逆に、今まで聞いたこともなかったバンドをたくさん好きになった。

彼らは、素晴らしいライブパフォーマンスをしてくれた。そんな彼らが、数千円でライブをしてる。自分のような人間が行くべきライブは、こっちだと、強く思った。

トゲナシトゲアリなんかは、自分みたいな演奏の細かいところにグチグチ言わないオタクたちが支えてくれている。放っておいても大丈夫だ。

日本アニソン界のクリエイターが創り出す音楽は大好きだから、音源を買って応援はするけど、それは作曲者やスタジオミュージシャン、作品関係者たちに対しての応援。そう切り替える。


自分が応援しなきゃ、追い続けなきゃ行けないバンドはもっともっとある。そう教えてくれたベイキャンプに感謝を示したい。

個人的ベストアクトはdenims。ライブが上手いってのはこういうことを言うんよ。ベイキャンプのじゃないけど、ライブ映像を紹介しとく。こういうライブに、自分は行きたい。




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