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Billboardチャート1位!Drakeも注目のアルバム「SoulFly」から厳選!Rod Wave - Don’t Forget (2021)

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最初にお知らせしておきたいことがあります。
先日、ピックアップした豪華メンツによるDrake feat. Rick Ross「Lemon Pepper Freestyle」(2021)に21歳の若手ラッパーRod Waveがオファーされていたということが分かりました。
このことは、Apple MusicThe Plug Radioでのインタビューで明らかになった、とニュースサイト「HipHopNMore」が4月2日の記事で伝えています。

まだバックナンバーを読んでいない方は・・・こちらへ。

Drakeからのオファー

スーパースターDrakeが息子のことをラップしている大切な1曲ともいえる「Lemon Pepper Freestyle」に誘われた若手Rodの反応がとても気になりますよね。

早速、インタビューの内容を見ていきましょう。

“Yeah, I supposed to be on that, but I didn’t like how my verse came out. So I kind of scratched it.”

そう、その曲をやる予定だったんだけど、自分のヴァースの出来が気に入らなくてね。それで断念したんだ。

“Not like I scratched it.
I didn’t like how my voice came out, and you know with a Drake feature, you don’t want to, you know what I’m saying?
It’s like my first thing, it’s a big deal, have to come with it, you know what I’m saying?
All that. I kind of had got cold feet, so kind of shook me up a little bit. So I was like don’t worry about it.

断念というか・・。緊張しちゃって全然うまくラップできなくて、Drakeの客演で失敗したくないでしょう?
こんな大仕事は初めてで、一大事で、見劣りしない様にしなければいけない訳で・・わかってくれるかな?
そんな状況なのに、まさに俺は足がすくんでいるようで、少し震えてたよ。でもまあ、冷静を装ってはいたけど。

世界的スターの作品において納得いく出来映えにならず緊張していた様子のRod Wave

Drake
の作品は世界中で大きな注目を集めるものであり、正直に怖気づいたと心の内を明かしています。

二人の出会い「OMDB」


Drake
Rodの繋がりを紐解いていきましょう。

Rod Wave
渾身の3枚目のアルバムである「SoulFly」の収録曲である「OMDB」は、Drake「Over My Dead Body」(2011)をサンプリングしています。

同曲はDrake初となるグラミー賞を受賞したアルバム「Take Care」(2011)に収められている一曲です。

実は、この「OMDB」制作の際に、Rod WaveDrakeに著作権関連で個人的に連絡を取ったことで、Rick Rossよりも先に白羽の矢が立ったと本人が話しています。

ただ、どうしてもDrakeを前にしてRodの実力が発揮できず、リリースには至らなかったというところです。

Rod Wave - OMDB (2021)

Drake - Over My Dead Body (2011)


アルバム "SoulFly"

Drakeとの縁を繋いだ「OMDB」を含むアルバム「SoulFly」は3月26日にリリースされました。

全19曲を収め、客演には同じく若手のPolo Gのみが参加しています。
ネームバリューだけで飾らないRod自身の実力を発揮したアルバムと言えます。

同アルバムは、5曲目の「Tombstone」のMVが、アルバム発売前の公開から1週間たらずで1000万再生を超えるヒットとなり、幸先のよいスタートを切りました。


その後も順調に売上を伸ばし、今週のBillboardアルバムランキングではJustin Bieberを抑え、1位に輝いています。

Rod Wave - Tombstone (2021)

「Don’t Forget」

R&Bの要素を取り入れることで、メロディアスなラップが全米中を虜にしているRod Wave


「SoulFly」の中でも特にDigtracksのリコメンドとして推したいのが、今回ピックアップする「Don’t Forget」

ギターの音色が心地よく、メロウでありながらRod Waveの訴えかけるラップが印象深いナンバー。

イントロで使用されているスキットはBenny the Butcher「’97 Hov」(2018)から引用しています。

彼がいつもラップに込めている怒りの感情を冒頭で表すことで強いメッセージ性を表現しているのでしょう。
序盤から惹き込まれます。

Rod Wave - Don’t Forget (2021)

And don't you ever get it twisted
Youngin' come straight from out the trenches
If you can't feel my pain (My pain)
Well, this ain't for you anyways (Anyways)

※プチ翻訳
ひねくれた考えは捨てろ
苦境に立たされている若者たちよ
俺の痛みを感じられないなら
どっちにしてもこのラップはお前のためにはならない

Ayy, listen, man
All of my street niggas, all the people goin' through struggles, man
Ayy, fuck that man, man it ain't change, don't give a fuck who don't like it, man
Log off, man, sign out, man, unfollow, man
If it ain't for ya, it ain't for ya
Whether it's relationship problems, street problems, other problems
Man, who else, you heard me?
'Cause ninety-eight percent of these dudes is cowards
Who else got us, man, we up one
For real, I promise, ain't gon' never change
You know what I'm sayin'? It is what it is
If you don't like it, fuck it

聞けよ
俺の仲間も 苦労している全ての人たちも
変わらないよ 誰が嫌おうと構わないさ
ログオフしろよ、サインアウトしろよ、アンフォローしろよ
自分に合わないものは自分に合わない
それが人間関係の問題でも、街の問題でも、他の問題でも
他に誰が聞いてくれるんだよ!?
98%の男は臆病者だからな
お前の他に誰がいるんだ、俺たちは1つ上に行く
本気で約束する  決して変わることはない
俺の言ってることが分かるか?そういうことだよ
例え気に入られなくてもいいさ

曲中ではどんなに辛い状況にいたとしても腐らず前を向け、といいうリリックが繰り返されます。

また、ここまでRodが数々の困難を乗り越え、成功してきた経験をラップすることで、誰になんと言われようと自分の信念を貫いていくことを決して忘れてはならない(Don’t Forget)と伝えています。

Rod
がCorvetteをクラッシュさせた内容が盛り込まれているのもラッパーとして成功者の証だと伺えます。

Kanye West 「Through the Wire」(2004)は交通事故でKanyeが口にワイヤーを縫い付けて入院していた状態からインスパイアされ、制作されたというのは有名な話しですが、セレブリティならではのやんちゃなエピソードを連想させます。

"Rod crashed the 'Vette" but he came back in a better one
"Rod fixed the 'Vette," nah dawg, this shit a second one
Nah dawg, this shit a second one
Naw dawg, this shit was next to come
And between me and you, I never thought that I could take it this far
I still be thanking God that I made it this far

最後に、「ここまで登り詰めるとは自分でも思っていなかった、神に感謝している」という控えめな気持ちが出てくるのも、彼のキャラクターが見え隠れしているようです。

全体的にエモいリリックで構成されているため、DJプレイではイベントの終盤にさらりと流したいところですね。

終わりに

クラブバンガーやパーティーチューンが多い昨今ですが、彼の作品はどれも非常にセンシティブでエモーショナルな内容が多いのが特徴的です。

またDrakeとの一件では、かわいらしくピュアな一面を覗かせる彼の姿には好感が持てますね。

ぜひこの機会にアルバムと併せてRod Waveの作品をdigってみてはいかがでしょうか。

以上「Don’t Forget」のご紹介でした。

こちらで紹介した楽曲のDJプロモーション音源はこちら⬇️⬇️⬇️

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