「国の安全を保ち人を繋げるのは教育から」後藤淳一郎さん

リライズインタビューアのぶりん

2019年3月27日 22:04

元海上自衛隊で防人と歩む会を運営されている後藤淳一郎さん。

人を繋ぐ事に携わり続けて教育に尽力していらっしゃる、後藤さんの中心軸にある精神性と、これからの未来についてたっぷりと伺って来ました。

後藤淳一郎さんのプロフィール
経歴:元海上自衛隊
現在の活動:防人と歩む会理事長
座右の銘:努力努力努力

記者　今日はよろしくお願いいたします。

後藤淳一郎さん(以下、後藤、敬称略)よろしくお願いします。

「転職者が働きやすい環境を整えたり、若者たちに思っていることを理解してもらう。」

Qどんな心の在り方の認識の変化が今の活躍につながっていらっしゃると思いますか？

後藤受けた教育、関わった人とのお付き合い、感銘を受けた本等を元に自分自身の考え方が固まってきました。

本来の職種である飛行機の整備という限定された範囲だけでなく、もっと幅広い範囲で配置。特に人事に関する配置、福利厚生に関する配置を何度か経験させて貰った事を通して、転職してきた人達が働きやすい環境を整えたり、若者たちに我々が思っていることを理解してもらわないといけないと感じるようになったのが大きいです。

Q これからは AI が活躍する時代だと思うんですが、
その時代に必要とされるニーズというのはどんなことだと思いますか?

後藤 AIは、万能ではなく、そこに何をインプットするかが重要である。

AI が万能ではなくて、元をただせば人間が作ってそれにソフトを与えるわけですよね。
将来、人間にとって変わる職域もAIがやる可能性が高いので、その時には情報をインプットする人がしっかりした人でないといけないですよね。とんでもないことを AI に教えてしまうとその通りに AI が対応してしまうので、AI を扱う人達の教育をしっかりしないといけないと思います。

少し前に、宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機が、宇宙小型回収カプセルを回収しましたが、今はそこまで技術が進んでいるんですよね。今後、宇宙に何万個って飛んでいる人工衛星を、“気に食わないから破壊しちゃえ”とかいうこともできるようになるわけですよね。そういうことをロボットにやらせてしまう人が出てきたら大変なことになります。

AIの発達を止める事はできないですが、その辺のセキュリティーだとか、サイバー攻撃に対してよっぽどしっかりガードしないといけないですし、軍事にも使うようになってくれば、軍事関係は特に秘匿性が高いので、とても重要になってくると思います。

また、近年は特にIT 関係 AI 関係の発展が目覚ましいですが、企業が利益を生むために投資してどんどん新しいもの作れとやるだけではなく、要するに我々の理にかなった国の国益になるようなことを根底に頭に描きながらやってくれないと恐ろしいなぁ。とも思います。

記者本当に素晴らしい考えをされてると思います

Q 今後どんな美しい時代を作っていきたいと思いますか？

人間も人も豊かな社会を作っていきたいですね。
もっと国を豊かにして、そこに住む人間がギスギスしたような世の中にしては絶対にいけないと思っています。

Q 後藤さんの仰る「豊か」とはどんなイメージですか？

今の時代の豊かさと僕たちの時代の豊かさは全然違うと思います。例えば、車社会であるし、AI社会であるし、海外旅行だとか何でも自分が欲しようと思ったら、金さえ出せば手に入れられますよね。我々の頃はそうではなかったから、世代の差はあるにせよ、どの世代においても自分のことさえよければいいという考えを持って贅沢が過ぎる人たちも多いですよね。
日本は石油を止められただけで全てが干上がってしまうし、そんな時にもっと貧乏に耐えられることも勉強したり生活体験しておかないといけないと思うんです。

そして今、一番根底にあるのは教育だと思っています。教育が間違った方向に行くと大変ですよね。学校の教育は、数学、物理や化学の問題を解くだけではなく、道徳教育とかの教え方をどうするのか、そこをしっかりしておかないと特に日本のような少資源の国であり狭い国土であり、そこで何とか生活していかなきゃいけないような環境では特に大事だと思います。「昔だって戦前は人口少なかったんだから、少子化になって人口一億二千万が八千万になったっていいじゃない」という人もいますが、今の時代は、外国との付き合いでお金は出さないといけないでしょ？国連もあるし、国際交流には金がいる。外国を支援することによってその国が豊かになることによってそのお金がまた国に帰ってくるわけですしね。
なので、そういうことをもっともっとしっかり教えないといけないと思うんですよね。

道徳教育をしっかりしてギスギスしていない豊かな国を作っていきましょう。

記者ありがとうございました。

後藤さんの詳細情報についてはこちら

↓↓↓

Facebook : https://www.facebook.com/junichiro.goto.18
web : 防人と歩む会

**編集後記 **
今回インタビューを担当した石川と森本です。
これからの時代を豊かにしていくには、道徳教育が大切だと改めて感じることができました。また、元海上自衛隊の方という事で、緊張しながら伺ったのですが、とても気さくに貴重で深いお話を共有して頂き、とても有意義な時間を共にする事ができました。後藤さん、どうもありがとうございました。