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ロックフェスの思い出

今年は自分にとってのエモーショナル・エピソードを発掘していくことにした。これは私にとってのエモーショナル・エピソードであり、誰かにとっては全く面白味のないお話です。今回はロックフェス参戦の思い出。

夏になるとちらほらとロックフェスの話題が目につくようになる。それとともにRISING SUN ROCK FESTIVAL(自分的にはエゾロックと呼んでいるがRSRという略称が正しいらしい)に参加したときのことを思い出す。参加したのはたぶん2001年と2002年(20年前...!)。

1回目は友達と行くという後輩に同行させてもらった。拠点さえ確保できればあとは自由行動。基本的に一人でうろうろして、たまに後輩らと合流というスタイルだった。ダイブしてみたい!とか思いながら、ぎゅうぎゅうのステージ前の人の群れの中にいた。どのバンドを聞いていたのかはあまり覚えていない。夜は石野卓球のDJで踊ってた気がする。

2回目は一緒にいく人がいなかったので、公式サイトで募集されていた同行者募集にのっかって、10人ぐらいの現地合流グループで参戦した。この年も基本一人でうろうろ。どのバンドを聞いていたときか、ステージ最前列付近で押しつぶされそうになったのだが、周りの人が配慮してくれて、外に出してくれた。

たぶん、そのあとだったと思うのだが、拠点に戻ったらおかえりーとグループのメンバが迎えてくれて、一緒にのんびりとマットの上でくつろいだ。

前のめりで縦のりするのも嫌いではないが、リラックスして、野外で、いいなあと思える音楽が風にのって流れてくるのを聞いている、こういう感じ好きだなあ、あのぎゅうぎゅうはもういいや、とそのとき思った気がする。

さて、その日の夕暮れ時、食べ物だか飲み物を買うために歩いていたところ、メインステージから井上陽水さんが歌う「少年時代」が聞こえてきた。特に好きというわけでもなかったのに、思わず立ち止まって聞き入ってしまった。会場中のかなり多くの人が同じ感覚だったんじゃないかと思う。会場の喧噪がすっと引いたし、みんなステージの方を向いていたからだ。思わず聞き入ってしまう、みんながたぶん同じような気持ちを共有していた瞬間。音楽ってすごいなと思った。

そんなフェスの感動体験とフェスのリラックス感を思い出しては、いつかまたフェスに行ってみたいものだ、と思う。そのときはきっと、ぎゅうぎゅうのステージを遠巻きに眺めながら、だらだらと音楽とフェスの空気感を楽しんでいるに違いない。

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