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新人、デザイン思考、はじめました

ごあいさつ

 はじめまして。この4月からデジテック運営事務局に仲間入りした、やまたんです。どうぞよろしくお願いします。日頃はDXの推進にあくせくしながら、週末は図書館でのんびり読書をするのが至福の時です。
 最近注目の一冊は、直木賞作家、重松清さんの「とんび」ですね。映画も絶賛上映中ですが、重松さんが子供時代を瀬戸内地方で過ごされているので、作中に出てくる方言や情景が非常に身近で、我々には没入感がメタバースばりです。親子の絆を描く感動の名作を、映画視聴と合わせて是非ご一読ください!

はじめまして、デザイン思考

 さて、では週末から意識を戻して、DX推進モードに切り替えます。我々運営事務局メンバーは上長より各自様々なミッションを仰せつかります。私が今年与えられたミッションは「デザイン思考」の普及と人材育成です!わかりました、「デジタル思考」に邁進します!え、デジタルじゃなくて、デザイン?え、デジテックなのに、デザイン?・・・そう、私、デザイン思考というものにこの4月に初めて出会ったのです。春は出会いの季節とはよく言ったものですねぇ(遠い目)。

 デザイン思考については、昨年の秋にY-BASEでデザインシンキング勉強会やワークショップが行われているので、まずはそのnote記事を見て勉強です。「デザイン思考」と「デザインシンキング」は言い方が異なるだけで、同じものを指すようです。ちなみに、ワークショップはY-BASEの遠隔空間共有システムを活用していますので、ご興味のある方はぜひ過去のワークショップ記事もご覧ください。

 なるほど、デザイン思考とは、まずはユーザーの視点に立って共感し、本質的・潜在的なニーズを把握して、自由なアイデアに基づいて、これまでにない製品やサービスを生み出すことってことですよね。つまり、あの『ネコ型ロボット』のひみつ道具とかが代表例ってことですか?

 え、ちょっと違う?そんな生兵法で空振りフルスイングをしている私に、やさしくそっと一冊の本が差し出されました。「デザイン思考の授業」。著者は、多摩美術大学の特任准教授も務めておられる佐宗邦威さんです。さっき読書が趣味とか言ってたから、本を読んで勉強しろってことですね。ごもっともです。早速本書を読ませていただきました。

「デザイン思考の授業」を読んで

 本書で紹介されている、デザイン思考における有名な型は、次の5ステップです。
① 共感 ②課題設定 ③アイデア発想 ④プロトタイピング ⑤検証
 この5ステップの要素を分解すると、以下の手法となります。
1.ユーザーへの共感から企画のプロセスをはじめ(ユーザー中心)
2.ユーザーがどのような体験をするかを五感を使って発想し(ビジュアル思考)
3.具体化していく(プロトタイピング)
 この手法を、デザイン(構想)、エンジニアリング(設計)、ビジネス(商売)という3つの分野の共創によって実行していく方法論でもあるようです。

 本書で特に重視されているのが「共感」です。「共感」はユーザーの視点に立って、本質的・潜在的なニーズ・課題を見つけるために必要ですが、集めた情報を凝縮してアイデアを生み出し、プロトタイプとして具体化する時に、「魂」を込めるためにも重要とのこと。「ユーザー」が主語で「他人のため」だった課題を、具体化する段階で「自分たち」の課題に変えることができていない、自分ごとになっていないプロジェクトは、イノベーションを実現するために待ち受けている様々な課題に打ち勝てず、自然消滅してしまうことが多くなるそうです。

 この示唆は、私にとっても耳が痛いものでした。これまで課題というと、ニュースや過去のデータに基づいて把握することが常で、その課題に「共感」して「自分ごと」にできていたかと考えると、不十分だったと思わざるを得ません。ぜひ「デザイン思考」を習得したい!与えられたミッションだからというだけでなく、まさに「自分ごと」として「デザイン思考」の習得意欲に俄然火がついてきました。

デザインシンキングカレッジにご注目を!

 デザイン思考は、早い段階で簡単なプロトタイプを作成して、ユーザーテストなどで検証することで、どのアイデアを次のプロトタイプに進めるかを判断する特徴があり、この点はデジタル技術を活用したアジャイル開発と非常に相性が良いらしいです。そのため、新しいサービスを創りだす、DX時代の問題解決手法と表現することもあるようですね。

 山口県でも、そんなデザイン思考の普及と人材育成を進めようと、今年新たに「やまぐちデザインシンキングカレッジ」の開催を予定しています。今後も、カレッジをはじめデザイン思考の関連情報を皆さんに紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

おわりに

 note初投稿で大緊張でした。拙文で恐縮ですが、デザイン思考初心者の自分が成長する姿を今後皆さんに見せていけたらいいなぁと考えています。こんなところで、note番長ハラマルさん、大丈夫ですかね。では、皆さんに次の記事をご紹介できるように、新人やまたん、頑張ります!

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