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デザイン思考で、課題にタックル!~「やまぐちデザインシンキングカレッジ」アドバンストプログラム・デザインワーク①~

こんにちは、デジテック運営事務局のやまたんです。
デジテック運営事務局には、元高校球児やレノファ山口の熱狂的サポーターなど、様々なスポーツファンがいますが、やまたんの中で最近関心が高まっているスポーツがラグビーです。

息子が今年ラグビーを始めたことがきっかけで観戦を始めたんですが、大人対子供?のような体格差をものともせずに、チームのため勇猛果敢にタックルにいったり、ワンチャンスを生かすために全速力でフィールドを駆け抜ける姿には感動を覚えます。ラグビー小説と言えば、最近では池井戸潤さんの「ノーサイド・ゲーム」が有名ですよね。

サッカーW杯はアルゼンチンがフランスとのPK戦を制し、36年ぶり3回目の優勝を飾って幕を閉じましたが、2023年はサッカーW杯と並び世界3大スポーツ大会と言われるラグビーW杯フランス大会が楽しみです!

デザインワークがスタート!

アドバンストプログラムも3回目に突入。ここからは、受講者が取り組みたいテーマを選択して、同じテーマを選択した仲間とチームを組んで、テーマに関する課題の解決に向けてタックルしていくことになります。

チーム編成は1チーム各6名ずつの4チーム。メンバーの年代や業種も様々で、多様性が発揮されて、イノベーティブなアイデアが生み出されそうな予感がします!

各チームの取組テーマ

新チームに課せられた最初の課題は「凄いことをやってのけそうな、素敵なチーム名を考えよう!」。本プログラムでは、1回目からオンラインホワイトボードのMiroを活用してワークショップを進めているので、チーム名検討でもMiroをガンガン使いながら、みんなでディスカッションを行っていきます。さすが集中ワークショップを終えた皆さん、グループワークも慣れたものです。

というわけで、各チーム名は、次のとおりとなりました!

TeamA「シロクマからの感謝状」
取組テーマ:くらしの中で脱炭素化を実現する新製品・サービスの創出
TeamB「はなっこりー」
取組テーマ:ふるさとを愛する子供たちの育成
TeamC「大人の真剣ゼミ」
取組テーマ:子育てと仕事の両立
TeamD「コソダテニッキ」
取組テーマ:子育てと仕事の両立

いや~、全てのチームともテーマに合った素敵な名前ですね。ちなみに、「はなっこりー」とは、ブロッコリーと中国野菜のサイシンを掛け合わせた、菜の花のような山口県のオリジナル野菜です。興味のある方は、ぜひ下記サイトをチェックしてみてください!

タックルすべき課題を見定めろ

その後、先生から本日のミッションが告げられます。それは、「⾃分達のチームがタックルすべき課題を明らかにする」こと。

これまでの集中ワークショップで課題と戦うための武器は渡されました。今後は、戦場を探り、敵を見定めるように、各テーマについて理解を深めつつ、なるべく広い視野で探査をして、課題を洗い出すことが必要になります。

今回のデザインワークは、取組テーマに関する「因果ループ図」を作成して、課題を解決するために、介入すれば効果的なポイント(レバレッジポイント)を見つけ出し、「〇〇を××するためにはどうすれば良いか?」と問いを立てることを中心に進められました。

ちなみに、レバレッジポイントを定める際は、因果ループや介入度が⾃分たちに介⼊できるレベルや⼤きさになっているか?ということがポイントだそうです。

そして後半は次回のデザインワークまでに課題解決のアイデアを創出するため、この2週間で取り組むプロジェクトロードマップを作成(=⾃分たちの思考をデザイン)します。

プロジェクトロードマップの例は、以下のような形です。

①    問いを立てる(ブレインストーミング)
②    価値を提案する(バリュープロポジション)
③    アイデアを創出する(強制連想法、ピュー・コンセプト・エバリュエーション)
④    実現方法を組み立てる(CVCA、WCA)
⑤    事業をデザインする(フェルミ推定)

各チームのプとジェクトロードマップを発表

ただし、ツールの組み合わせはタックルすべき課題や解決方法の種類によって様々であり、これらの組み合わせを自分たちで考えることが、システム×デザイン思考の実践力向上に繋がるようです。まさに、デザイン思考の実践型プログラムですね。

次回のデザインワークまでに、SlackやWebex、Miro等のオンラインツールを活用しながら、チームメンバーでアイデアを創出するロードマップを作成して、デザインワーク1回目は終了です。

2週間のワーク成果をいざ発表

そして2週間後のデザインワーク2回目。まず冒頭は、各チームがこの2週間で考えてきたアイデアの発表タイムです。

1回目の最後に立てた問いの解像度を高めてきたチームや、逆にテーマ設定が狭くなりすぎたため、改めて問いを立て直すワークを重視したチーム、最終的なアイデア・ソリューションまで考えて、CVCAまで仕上げて発表に臨んだチームなど、発表内容はとてもバリエーション豊か。

各チームの発表ごとに、広瀬先生・中田先生から行われたフィードバックは、発表チームだけでなく、他のチームにも共通するものが多く、講義外で発表内容を考え、講義で発表・フィードバックするというグループワーク形式の効果を目の当たりにできました。

2週間のデザインワーク成果を発表

もう一つ印象的だったのは、発表に使われたMiroには、どのチームも沢山のアイデアや意見が記入された付せんがあり、講義外での活発なワークを物語っていたこと。

職場や住んでいる地域も様々なメンバーがグループワークを行うには、オンライン会議が普及したとはいっても、受講者各自の高いモチベーションが必要だったと思います。皆さんの熱意に感銘を受けたやまたんでした。

明確な目的をもってプロトタイピングしよう

今回の講義では「プロトタイピング」について学びました。
「プロトタイピング」とは、考えているデザインで実現すると思われる性能や価値について、検討途中で具現化して検証するために行うもので、それぞれのプロトタイプには、大きく以下の2つの明確な目的があるとのこと。
①    妥当性確認:本当に求められているものなのか 等
②    検証:正しく機能するのか 等

また、価値(インサイト)を確認するためのプロトタイピングは、以下の3つに分類されるそうです。
①    新たなインサイトを得にいくために行う「探索型」
②    インサイトの活かし方を探るために行う「具体化型」
③    インサイトに対するニーズを確認するために行う「ニーズ確認型」

そして今回のデザインワークの後半では、以下の点を踏まえながら、次回の発表に向けた2週間のプロジェクトロードマップの作成が行われました。
 ・本日のフィードバック内容の振り返り
 ・必要に応じた再調査(テーマについての理解促進・課題の深堀り)
 ・自分たちの思考のデザイン(活用ツールの検討)
 ・プロトタイプの実施(前回から新たに追加)

フィードバック内容の振り返りでは、メモしていた内容を相互に確認するなど、チーム内での意見交換や今後の作戦会議が熱心に行われていました。講義外ワークでの作業も手伝って、各チームともチームワークが一層高まっているのが伝わってきます。

2月17の最終発表会に向けて、デザインワークも今回が折り返し地点。第3回目のデザインワークは1月12日の予定です。今後もアドバンストプログラムの様子を皆さんにお届けしたいと思います。では、また!

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