見出し画像

デジタルの力で地方の暮らしをもっと楽しく!

こんにちは。デジテックfor YAMAGUCHI運営事務局のもんじゃです。
先週末髪を切ったのですが、それからとても寒くなりました。美容師さんに、「横髪は膨らんでくるので思いっ切り刈っちゃってください」と軽く言ってしまいましたが、普段気が付かないけど失ってわかる温かさってあるんですよね。ヒツジなんてこの比じゃないんでしょうけど。

さて、11月27日(土)にやまぐちDX推進拠点「Y-BASE」で行われたイベント、ワールドカフェ方式ワークショップ~デジタルの力で地方の暮らしをもっと楽しく~
こちら、Y-BASEの開設に合わせたプロモーション活動「やまぐちデジタルマンスリー」のトリをつとめることになったのですが、大変な盛り上がりを見せました。

「ワールドカフェ」ってご存じでしょうか。話し合いの形式の1つですが、参加者がリラックスして話し合いが行えるようにカフェのような雰囲気の空間を演出して、飲食しながら会話をすることで、参加者同士の考えや感情を共有し創造的なアイデアを生み出す、こうした目的で考案されたそうです。今回は、残念ながらこのご時世のため食べ物は×ですが、ムードある音楽の中、山口県産の小野茶を口にしながら、皆さん気兼ねなくご自身の考えなどを述べていました。ん?小野茶?カフェなのに?

図2

ワークショップスタート

4つのテーブルに、くじで分けられた参加者が4人ずつ座っています。
冒頭、企画者であるデジテックスペシャルサポーターの水田さんと、オープンな市民工房「ファブラボ山口」を運営する河口さんに自己紹介をいただいた後、「メンター」が各テーブルに割り振られました。メンターは、議論を回したり論点を整理したりと、ディスカッションの進行で重要な役割を担うのですが、今回メンターは、シビックテック活動等を行うコミュニティ「Code for Yamaguchi」のメンバーです。各テーブル4人にメンターを加えた5人でディスカッションします。

アイスブレイクからのディスカッション準備

まずは参加者の皆さんにお互いを知ってもらうために、「他己紹介」という自己紹介の後にテーブルメンバーにお互いを紹介する手法でのアイスブレイクが行われました。実際は開始前から各テーブルで会話が始まっていて、既にブレイクされてるやん…という状況でしたが、アイスブレイクでも会場には笑いがあふれ、非常にいい雰囲気でのスタートとなりました。

画像2

ディスカッションに向けては、ファシリテータである河口さんから、ディスカッションのネタとして、県広報誌「ふれあい山口」を用い、デジタル化の取組事例が紹介されました。こうやって取り上げられると、県広報誌もコンパクトにいい情報が掲載されているんだなと思いました。こうした事例から、じゃあ、これからデジタルでどのように暮らしが変わるでしょうか、と投げかけが行われ、ディスカッションに向けた準備が整いました。

ディスカッション

テーマが「デジタルの力で地方の暮らしをもっと楽しく」という、広いテーマですから、最初は何から話をしたらいいのか戸惑いが見えましたが、誰かが口火を切ると他の方が乗っかるように意見を出し合い、徐々に場が温まり始めました。
高齢者にいかにデジタルに親しんでもらうかという「デジタルデバイド」の解消に向けたアイデアや、一次産業においてデジタルをエンターテイメントとして活用する方法、今後交通をもっと便利にできないか、といった議題が、各テーブルで自然発生していました。
デジタルはかなり生活に根付いていて、皆さん思うことはたくさんあるようで、お互いの意見に大きくうなずきつつ、ご自身の意見や経験、知見を出し合っていました。

1クール20分で席替えをするのですが、盛り上がると20分は一瞬です。印象的だったのは、途中15分の休憩時間。皆さんずっとお話をされていて、全く休憩する気がありません。とても今日が初対面の方々の集まりとは思えませんでした。

共有・振り返り

各テーブルでの議論の内容を整理し、それぞれのテーブルから全体に内容の共有が行われました。
なんと4テーブル中3つが、デジタル化の推進には「アナログ」が重要という考えに至りました。いきなりデジタル化を進めようとしても難しく、まずは既存の形を基にみんなが使いやすい仕組みを考えることが重要であるとか、デジタル化が進みにくい世代との折り合いが大事であるなど。
デジタルデバイド解消に向けては、ラジオなど使い慣れているものにデジタルを組み込む、お皿に料理を置いただけで栄養値がわかる、靴を履くだけで歩行距離がわかるなど「デジタルをデジタルと思わせない」というアプローチが重要で、スマホがなくても推進できるDXを考えていく必要があることに気づかされました。
また、失敗ができるスキームを作ることが重要で、プログラミングを学ぶ人の中でも「アホな質問ができる人ほど上達する」という名言も出ました。
山口県の地域特性を車社会と捉え、点在する観光地を電動キックボードで回る仕組みなど、交通・観光に特色を持たせることの重要性に関する内容もありました。

画像3

最後に

本イベントの3時間はあっという間で、皆さん終わってからもしばらくお話は尽きることなく、しっかりと交流していただけました。終了後のアンケートでも全員から「満足(まあ満足)」というご回答をいただきました。出てきたアイデアや参加者同士のつながりなどをネクストアクションに活かすべく、またもじゃもじゃ頭を掻きまわします。

このイベントの盛り上がりに味を占め、今後も開催していきたいと思います。今回参加の皆さんだけでなく、ぜひもっと多くの会員の皆さまに体験いただきたいです!