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シール・ステッカーの仕上がりを決める「納品形態」とは?

今回はシールやステッカーの仕上がりのカタチをカスタマイズする注文「納品形態」についての制作のポイントを紹介します。

納品形態とは?
チラシや名刺のカタチは誰もが思い浮かぶ四角形ですが、シールには定番と言えるカタチがありません。
用途によってそれぞれ適した仕上がりのカタチが求められます。この仕上げの種類を指定する事を「納品形態」といいます。

今回はシールの4種類の納品形態のご紹介と、それぞれのカタチによって定められたルールをかんたんに説明します。シール・ステッカーのデザイン制作の際にぜひ参考にしてください。


4つの納品形態のカタチとそれぞれの特徴と用途

1シートに複数枚

1枚のシートに、同じデザインのシールを複数枚配置した状態で納品します。1シート内に配置する数や間隔については印刷の工程上、印刷会社側で決めさせていただきます。
シールが剥がしやすく、店舗や生産現場の流れ作業で使用するような商品ラベルに向いています。追加オプションの費用もかからず、とにかく安く作成したい方にオススメです。
規模が大きく、大量のロットが必要で貼り付け作業をより効率的にしたい場合にはラベル印刷のロール納品で注文してもいいかもしれません。


1枚四角カット

1枚のシールの周りに剥離紙(台紙)がはみ出した状態で納品されます。剥がしやすく、配布や使い捨てのシールに向いています。
先ほどの「1シートに複数枚」との大きな違いは1枚ずつバラで四角形に切り分けられた状態で仕上げます。1シートに複数枚と同様に、剥離紙のサイズは印刷会社側で決めさせていただきます。こちらは有料オプションとなります。


四角形裁ち落とし

シールの形状が四角形で、角が直角の場合のみ利用できます。シールと剥離紙が同じサイズでカットされるため、剥離紙がはみ出ず見た目が綺麗に仕上がります。50㎠以内だと追加料金がかかりますが、それよりも大きいサイズであれば費用はかからず無料です。
四角形の中に複数のデザインを並べるマルチシールや、企業のノベルティステッカーはこちらの納品形態を選ばれる事が多いです。


台紙ごとカット

入稿データのカットラインに合わせて“剥離紙(台紙)ごと”カットします。デザインに沿ったカタチのシールを作りたい方におすすめです。
「四角形裁ち落とし」と同様に表側から剥離紙が見える事なく見栄えが良く、販売用やノベルティとして人気の納品形態です。4つの納品形態の中ではオプション料金が一番高くなります。


異なるデザインを1シート内にまとめたい場合には

前述の「1シートに複数枚」のように、1枚のシート内に周囲が剥がされた状態で別デザインを複数入れたい場合には、お客様自身でデザインとカットラインをデータ内で配置してください。
下図のようなシールの注文の場合は「1枚四角カット+ハーフカット追加」となります。納品形態が1枚四角カットなので、剥離紙のサイズを指定するカットラインは不要です。ハーフカット追加の数え方についてはこちらの記事をご参考にしてください。
注文時には追加分のカット数や納品形態に間違いが無いようお気を付けください。

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納品形態ごとのルール

ご紹介した4つの納品形態は、それぞれカットする機械が異なります。そのため、塗り足しや余白、注文できる面積の最小サイズのルールに違いがあります。
一番小さなサイズに対応しているのが「1シートに複数枚」です。短辺が5mm以上で面積が1㎠以上のサイズから注文可能が可能です。逆に「四角形裁ち落とし」や「台紙ごとカット」は小さすぎるサイズに加工することが難しく、どちらも縦横4cm以上の長さが必要となります。
詳しくは下記の表をご確認の上、データを作成してください。

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シールの用途やデザインに合った納品形態を選んでいただき、それぞれのカタチごとのルールに気をつけてデザイン制作を心がけてみてください。
入稿前に確認しやすいよう、納品形態についての制作のポイントをまとめたPDFを用意しました。ぜひお手元にダウンロードや印刷をしてご活用ください。

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