タイトル正

トビリシ温泉【グルジア酔いどれ夜話/Siontak】

第十夜

2015年4月に呼称をグルジアからジョージアへと変更した、南コーカサスの国。日本ではあまり馴染みのないこのジョージアへ、シルクロード旅行中にたどりついたSiontakさんのコラムです。ジョージアとはいったいどんな国で、どんな生活をしているのか!?

第2、4火曜日更新
<著者:Siontak>

早めに仕事が終わるとうれしい。が、時間が早いと外はまだ日差しが強い。午後6時なのに線路の上に陽炎が上っていた。

↑仕事場近くの操車場。グルジアでは踏切を見たことがない。

夏至を過ぎてからそろそろ2ヶ月経とうとしてるけどまだまだグルジアの日は長く、そして暑い。暑い夏が大好きで寒い冬が大嫌いな僕には合っている。

この10年ほど、僕は家でエアコンを使ったことがない。3年前まで住んでいた台北も夏は大変暑かった。日中はエアコンの効いたオフィスにいるので身体が冷えてしまう。家に帰るとムワッとした蒸し暑さの中で汗みずくになりながら台湾ビールを飲む。飲めば飲むほどさらに汗をかくというビール+発汗デトックスで身体をほぐしていた。週末、気が向けば北投や烏来の温泉まで出かけて行って露天の無料温泉につかり、ビールを飲んでいた。これがまた最高で僕は夏の温泉が大好き。

うれしいことにトビリシでもこの温泉ビールができる。トビリシにも温泉があるのだ!地震がめったに起こらないグルジア、火山もない。どうして温泉がわくのかよくわからないが、そもそもトビリシが現在グルジアの首都になったのもここの温泉が理由だという。

僕がグルジア語の教科書で読んだ話はこんな風だった。

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