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テールイベント

今日は「テールイベント」についてお話しします。

本来は統計やリスク管理の分野で使われる言葉で、
通常の予測や計画では見落とされがちな
重大な影響を持つ出来事を指します。

今回はそれを
「数々の失敗の後の成功が大きな成果をもたらす」
という文脈でご紹介します。

ビジネスの成功者と呼ばれる人々の軌跡を辿ると、
多くの失敗を経験していることがわかります。

しかし、彼らが最後に成し遂げたたった一つの大きな成功が
それまでの全ての失敗を覆し、成功者としての地位を確立させています。

成功の裏には数え切れないほどの失敗があり
その失敗から得られる教訓こそが、成功への道を切り開いたわけです。

例えばアマゾン。
2014年にFire Phoneというスマートフォンを発売しましたが、
最終的には約1億7,000万ドルもの損失をもたらしました。

しかし、その後成功させたアレクサやAWSはこれらの失敗を帳消しにし、
同社をさらに成長させる「テールイベント」となりました。

次にコカ・コーラ。
1985年に「ニュー・コーク」を導入しましたが、消費者からの猛烈な反発を受け、
わずか79日後に元の「コカ・コーラ・クラシック」を再導入せざるを得なくなりました。

しかし失敗はブランド力の再確認と強化に繋がり、
その後のさらなる成長を支える教訓となりました。

もう一つ、Netflix。
2011年にストリーミングとDVDレンタルを別々に運営しようとしましたが、
消費者やアナリストから「過去最も愚かな行為だ」と酷評され、株価が急落しました。

そこで同社はすぐにこの計画を取り下げ、
ストリーミングサービスの大きな成功へと繋げました。

これらの例から学べることは、
失敗を恐れずに行動を続けることで最終的に大きな成功、
つまり「テールイベント」を掴める可能性があるということです。

そして、成功例に目を奪われるのではなく、むしろ失敗から学ぶこと。
失敗したときに素早くピボットすることがポイントだとわかります。

失敗した時に「これはテールイベントだ!」と思って乗り切れるか。
デジタルに振る舞いでいうところの「上書き」ですかね。

さて今日から新学期。
今週もツイてる!素晴らしい一週間をお過ごしください。

私たちのパーパス
人生100年時代を生き抜くデジタルマスターを育てる
カチカチ


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