
デジタルで海外の顧客とつなぐ。Global CXグループ。
Global CXグループは、デジタルイノベーション推進部の中での役割としては、海外の顧客のニーズに応えるべく、デジタル技術、情報通信技術を使って、経営判断に関わる業務に参画したり、新規ビジネスの立ち上げを推進していく部署です。
実際の業務にあたる、Global-CXデータアナリストの勝俣 友里加さんと加藤 里穂さんに話を聞きました。
働きながらスキルを身につけ仕事の幅を広げていく。
―二人は、どのようないきさつでGlobal CXグループに所属となったのでしょうか。
勝俣:
私は、4年ほど前に転職してこちらにきました。以前は海外の自動車メーカーに勤めていて、オリジナルグッズの開発を手掛けていました。オリジナルグッズといっても、販売促進のためのものではなく、販売をする商品です。海外の自動車メーカーは、キーホルダーやキャップなど、車にまつわるものもそうでないものも、自社のブランドの様々な商品を販売していることが多くあり、企画から販売戦略まで、全てを担当していました。
仕事はすごく好きだったのですが、なんとなくこのままここにいてもキャリアアップができないかな、と感じて退職を決めました。それから1年近くフリーの仕事を経験し、その後同じ自動車業界で転職活動をして、入社しました。
加藤:
私は、新卒で入社して今年で5年目です。
大学時代にアメリカのテキサス州に留学をしながら就職活動を始めましたが、なかなかやりたいことが見出せず悩んでいました。帰国後に交換留学生のための大きな就職フォーラムに参加し、三菱自動車の人事に声をかけてもらいました。日本メーカーのグローバル企業に興味を持っていたということもあり、話をしていくうちにどんどん引き込まれていき、三菱自動車への就職を決めました。
勝俣さんとは、新入社員に先輩が半年ほどついて何かと相談に乗るという、メンター制度でペアになりました。
勝俣:
先輩といっても私も転職をしてきたタイミングで、会社自体に関することはほとんどわかっていませんでした。だから、社内のことは一緒に覚えましたし、先輩としては前職も車業界にいた経験から私が知っていることや、社会人としてのあれこれを教えてあげたと思います。
―現在はどんな仕事をしていますか?
勝俣:
車を購入したお客様のデータを分析する、という仕事です。この4年くらいは、タイのお客様のデータを扱っています。今年からは、タイ以外の別の国のデータも見るようになりました。顧客データとは、車を購入したお客様の属性や、ご来店されてアンケートに答えてくださったことや、そののちに点検、修理などでいらしたときにどんな部分でどんなご相談やご依頼をしたか、新しく車を買い替えた場合はその車種は何だったのか、などの情報です。
データからお客様の傾向を読み取り、導き出された結果から、課題や問題の解決に繋がるアクションを提案し、現場に実行してもらうというのが仕事のプロセスです。アクションを起こして、それが結果に反映されて数値が上がる、ということが仕事のゴールですが、途中で期待した結果が出ず、最後までいかずに終ってしまうこともたくさんあります。究極かつ、わかりやすい例としては、一度車を購入したお客様がもう一度新車を購入していただくための分析などでしょうか。
前職では売上データを見て発注や次の企画を考えるということはしていましたが、専門的に分析をすることはなかったので、スキルはこの仕事をこなしながら経験を積んで身につけていきました。1年目に自分が分析した結果なんて、もう恥ずかしくて今は見たくないくらいです。同じ業界にいたとはいえ、職種に関しては未経験に近い私を採用してくれて、4年で様々な経験をさせてもらったのでとても感謝しています。
加藤:
現在は、人事の1年間の研修プログラムに参加をし、この3月からタイで働いています。この制度は、若手層の育成のため会社側が力を入れて進める海外短期駐在プログラムです。
仕事内容は、データ分析をすることもありますが、今のメインは「データプラットフォーム構築支援」です。少し説明をすると、会社や各ディーラーが個別に持っているお客様のデータをひとつに集めて、分析に使えるようにしていくというものです。最初のデータは項目や形式などもバラバラなものなので、分析に最適な形に整えていく必要があるのです。
勝俣さん同様、仕事で初めてデータを扱うことになったので、今でも日々勉強中です。


海外の現場を経験することの重要さ
―ふたりとも海外在住で仕事をしていますが、海外で仕事をしていくことをどんな風に考えていますか?
加藤:
今まで2年ほどタイのお客様データを使って分析を行っていましたが、タイに行ったことがなかったため、当てのない想像でインサイトを出したり、施策を考えたりしていました。実際にタイに来てみてわかりましたが、タイの方たちの行動パターンや考え方は、街の雰囲気を感じながらここで生活をしていって、ようやく理解できるものになるのだと思います。
分析は、経験と妄想の掛け算だと思っています。分析自体の経験も大事ですが、想像力(妄想)も大事だとこっちに来て改めて感じました。その想像力を補うために、今はタイの文化にずぶずぶと浸ろうと思います!
勝俣:
現地のことを実地で知っているということは本当に大切なんですよ。施策を考えるのにも、やはり現場感が重要で、それをこれから加藤さんがバンコクでやっていけるのは、すごくいいことだと思います。
現地の街に出てみると、日本と海外では人気の車種が違っていますので、日本であまり見ない車がたくさん走っています。それに、メーカーのシェアも国によって違うのでショッピングモールの駐車場に止まってる車の様子も違います。タイで駐車場が自社の車だらけだったなんていう経験をしている者もいます。さらに、オフィスにはローカル社員も一緒に働いていますので、彼らからも学ぶことはたくさんあると思います。
コロナ禍で一時期なくなった海外出張も、元に戻っていくと思います。少しずつ行き来も増えてきまして、来週はフィリピンからメンバーが日本に出張にくる予定です。


デジタル+海外でやってみたい今後のこと
―デジタルと海外というグループの2つの特徴を生かしつつ、これから取り組んでみたいことはありますか?
加藤:
私はデジタルマーケティングにも興味があります。バンコクの街を歩いたり、オフィスにいる同僚に話を聞いたりして思いついたアイディアもあります。せっかく現地にいるので、デジタルインフラを活用して、今まで手が届かなかった若い世代の方にも何か響くようにアプローチができればと思っています。それによってブランドをリフレッシュさせていけたらと考えています。
勝俣:
タイ以外の国のデータを見るようになって考えはじめたのですが、こちらで働いている人たちのための共通のコミュニティが作れないかなと思っています。どうしても、それぞれの国同士で少し張り合ってしまう傾向があって、現状そういう場がありません。
デジタルの技術にしても、ある国では使われているけれど、隣の国では使われていない、というものが結構あります。エリアが違えど同じ目的ならば、既にどこかで使いこなされている技術を使ったほうが、効率も良くなるはずです。コミュニティがあって交流ができればそれを教え合うということもできるようになります。技術的な交流だけではなくて、各国の失敗例なども蓄積していければ、お互いアクションを考えるときに、こんなに役に立つ情報はありません。
国ごとに別々に持つ知見を、横で繋いでエリア全体を盛り上げていきたいのです。もちろんそこには、現地の人たちも参加できるようにすることも必須です。今は、私たちが日本から赴任してデータの分析をしていますが、ゆくゆくは彼らだけでできるようになる、というのも目標です。
オープンマインドで働いていくチーム

―新しく考えたアイディアを実現するためには、どうやって展開をさせていくのでしょうか?
加藤:
気軽に相談ができる雰囲気がありますので、まず誰かに声をかけて「どう思いますか?」と聞いてみます。皆、実現できるんだったらやってみたらいいよ、という心に溢れています。
勝俣:
私たちのいる部署で、すぐに「ノー」を言うメンバーはいないです。「それならば、この人に話をしてみたら?」とか「この人にも言ってみるよ」という感じでどんどん相談に乗ってくれることが多いですね。
―そんなオープンマインドな職場で、今後どんな方々と一緒に働いてみたいですか?
勝俣:
そうですね……。私が一番最初に思いついた言葉は「懐に入ってくる人」でしょうか。会社的にはスキルももちろん大切なことなのですが、私は個人的には、自分のダメなところも見せてくれて、人間味の溢れる方と一緒に働きたいです。スキルは実際の仕事をして身についたり磨いたりもできます。
あとは、ポジティブな方がいいと思います。任された仕事をしながら、プラスアルファで自分のやりたいこともどんどん実現してという。でも、一人で頑張りすぎてしまうのではなく、人にもほどよく助けてもらいつつみんなで仕事をしていくタイプが良いですよね。
加藤:
仕事に関する大切なこともあると思うのですが、それとは別に自分がおもしろいと思って夢中になることや、すごく好きなことがある方もよいのではないかと思います。
例えば、最近赴任してきた同僚に、ポイントを集めることがすごく好きな人がいるんですよ。もう、ありとあらゆるポイントに精通しています。実はタイの人たちは、プロモーションやポイントやお得な情報が大好きで、街を見ていても本当にたくさんのキャンペーンを目にします。施策としてポイントを使ったキャンペーンを考えるという機会があれば、彼に相談して知恵をわけてもらえば、すごく良いものになるかもしれません。
趣味が仕事の役に立つことはよくあることですし、人の個性がチームの色にもなるので、おもしろい背景を持つ方が来てくれるのもうれしいです。
―海外勤務もあるグループということで、他に何かありますか?
勝俣:
当然ながら、英語は必須ですが、ネイティブのように完璧な英語ということではないかな、と思います。私達が担当するエリアだと、現地のスタッフも英語は第二外国語という方がほとんどです。コミュニケーションができ、お互い理解できれば問題ありません。
加藤:
これは女性に多いことかもしれませんが、海外赴任をすることについて、自分なりの考えを持っている必要があるなと思っています。女性はライフステージの観点でいうと、日本で働いている場合よりも、越えなくてはいけないハードルが多くあるように思います。
勝俣:
ただ、日本をはじめ他の国々との会議も当然リモートで行う環境なので、働き方に関しては柔軟に対応できるかなと思います。私もそうですが、フルリモートで勤務しているメンバーもいます。いずれにせよ、こういうことでも、まずは思い悩まずに相談してもらえたらと思います。


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