ドイツのVW、eモビリティーやデジタル化に重点、新技術に€890億投資

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ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2021年12月13日に、ドイツの自動車大手VW(VolksWagen/フォルクスワーゲン)は、2026年までの5年間でeモビリティーやデジタル化などの新技術に総額890億ユーロを投資すると発表した。
1年前には25年までの5年で€730億を投資するとしていたが、これを22%拡大することになった。中でも自動車の電化に注力し、バッテリー式EV(Electric Vehicle/電気自動車)が全販売台数に占める比率を現在の5~6%から2026年までに25%に引き上げるとしている。

https://time-az.com/main/detail/75813

VW社が2021年12月09日の監査役会で2022~2026年のグループ事業計画を承認。

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それによると、新技術以外も含めた投資全体では€1,590億を見込む。新技術への投資はこのうち56%に相当し、前回の5カ年計画の約50%からさらに比率が拡大して過去最高水準に達した。

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新技術への投資€890億のうち、eモビリティー向けの投資は€520億と、前回の5カ年計画から1.5倍に増やした。うち約€210億は、北西部ニーダーザクセン州のウォルフスブルク(Wolfsburg in Niedersachsen)本社工場とハノーバー(Hannover)工場、ザルツギッター(Salzgitter)工場などのEV拠点化に充てる。

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本社工場では2023年に量販EV「ID.3」の部分的生産を開始し、2024年以降は生産を本格化させる。

一方、移行技術と見なすハイブリッド化への投資は€80億ユーロと、前回から30%減らした。

自動運転技術を含むデジタル化への投資は、前回から10%拡大し€300億としている。

同社は2030年までに、世界のモビリティー市場での売上高の3分の1をソフトウエアサービスで稼ぎ出すことを目指している。

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