モディ首相は米国の次にエジプト訪問、「ゲーム・チェンジャー 」の可能性。
インドの新聞「タイムズ・オブ・インディア(Times of India)(電子版)」の姉妹誌経済新聞「エコノミック・タイムズ(The Economic Times/電子版)」は2023年06月25日に、モディ首相のエジプト訪問は、北アフリカ諸国へのインドの投資を大幅に増加させ、エジプトがBRICS経済圏に加盟するための道を開くと期待されている。
中国がアラブをまとめあげ、今度はインドが北アフリカ諸国をまとめ、BRICS経済圏の拡大は無限に広がる。
さらに、そこにはもう、トラブル・メーカーのウクライナはいない。
アルジャジーラ(Al Jazeera)によると、ナレンドラ・モディ首相の2日間のエジプト訪問は、二国間関係の「ゲームチェンジャー」となる可能性があるとアナリストたちは歓迎している。
モディ首相のエジプト訪問は、北アフリカ諸国へのインドの投資を大幅に増加させ、エジプトがBRICS経済圏に加盟するための道を開くと期待されている。
モディ首相がエジプトを訪問するのは首相として初めてであり、インドの首相としては1997年以来となる。
今回の訪問は、エジプトのアブデル・ファタハ・エル=シシ大統領(Egyptian President Abdel Fattah el-Sisi's)が2023年01月にニューデリーを訪問し、インドの第74回共和国記念日の祝賀式典で主賓を務めた数ヶ月後のことである。
エル・シシ大統領は、この栄誉を与えられた最初のエジプト大統領であった。
モディ首相の訪問は、2023年01月のエル・シシ大統領の訪問時に両国がすでに戦略的なレベルにまで高めていた二国間関係を強化するものと見られている。
アルジャジーラによると、アナリストたちは、この訪問によって、今後どのように両国関係が進展していくかの輪郭が明らかになる可能性もあるとしている。
MEA(Ministry of External Affairs/外務省)のアリンダム・バグチ報道官(Official Spokesperson Arindam Bagchi)は、「これは、シシ大統領のインド訪問からわずか半年以内の、非常に迅速な相互訪問である。私たちは、この訪問が両国関係の継続的な勢いを確保するだけでなく、貿易や経済的関与の新たな分野への拡大につながることを期待し、確信しています。」と述べた。
エジプトから見た今回の訪問は、西側諸国以外のパートナーシップを多様化させるという意味合いが強い。
インドにとっては、2023年09月に首都ニューデリーで開催されるG20に向けて、グローバル・サウスの代弁者としての立場を固めるためだとの観測がある。
モディ首相は、二国間会談やさまざまな貿易協定への調印のほか、小規模なインド人コミュニティと交流し、エジプトでは著名な指導者たちとの会談が期待されている。
インドとエジプトは、1961年のNAM(Non-Alignment Movement/非同盟運動)の創設国であり、主要国ブロックの非同盟を信条とする120の発展途上国からなる世界的フォーラムであったため、緊密な関係を享受してきた。
エジプトのエルシシ大統領は3回インドを訪問している。
エジプトがインドからの投資を増やすことに目を向けている一方で、専門家によると、ニューデリーはカイロを通じてMENA(Middle East and North Africa/中東・北アフリカ)地域へのより深いアクセスを求めている。
とくにインドとアフリカは、南アフリカで、ガンジーが弁護士であり、バスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama)はアフリカ経由でインド航路を開発した。
今でも。アフリカには、多くのインド人コミューンがある。
ニューデリーのジャワハルラール・ネルー大学で中東研究を教えるアフタブ・カマル・パシャ(Aftab Kamal Pasha, who taught Middle Eastern Studies at the Jawaharlal Nehru University in New Delhi)は、エジプトとインドは歴史的に友好関係を享受してきたとアルジャジーラに語った。
「彼(モディ首相)がGCC(Gulf Cooperation Council]/湾岸協力会議)諸国から得られるものには明らかな限界がある。
パシャは、エル・シシはエジプトがBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国を含む世界の主要経済国の強力なグループ)に加盟することを望んでいると述べた。
モディ首相は「BRICSの中で中国とのバランスを取りたい」のであり、北京がBRICSへの加盟を望んでいるパキスタンの加盟を阻止したいのだという。モディ首相は、BRICSへの加盟を望むエジプトをインドが支持することを表明するとの期待が高まっている。
アナリストによると、カイロとの緊密な関係はインドにとっても重要な意味を持つという。中東・北アフリカ地域で最も人口の多いエジプトは、世界貿易の12%がスエズ運河を通過するため、地政学的に極めて重要な意味を持つ。
「彼(モディ首相)がGCC(湾岸協力会議)諸国から得られるものには明らかな限界がある。
パシャは、エル・シシはエジプトがBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国を含む世界の主要経済国の強力なグループ)に加盟することを望んでいると述べた。
モディ首相は「BRICSの中で中国とのバランスを取りたい」のであり、北京がBRICSへの加盟を望んでいるパキスタンの加盟を阻止したいのだという。モディ首相は、BRICSへの加盟を望むエジプトをインドが支持することを表明するとの期待が高まっている。
アナリストによると、カイロとの緊密な関係はインドにとっても重要な意味を持つという。中東・北アフリカ地域で最も人口の多いエジプトは、世界貿易の12%がスエズ運河を通過するため、地政学的に極めて重要な意味を持つ。
カイロはインドにとって、ヨーロッパとアフリカの主要市場へのゲートウェイになりうる、と専門家は言う。インドはまた、エジプトにおける中国の影響力の拡大を懸念している。
現在、中国のエジプトとの二国間貿易は150億米ドルで、2021-22年にはインドの72.6億米ドルの倍となる。最新の二国間貿易は、4月22日から1月23日までに51億8000万米ドルに達した。
ニューデリーにあるインド世界問題評議会(ICWA)のシニアリサーチフェローであるファズール・ラーマン・シディキは、アルジャジーラに対し、インドはグローバル・サウスにおける重要なパワーとして台頭するつもりだと語った。
「モディが政権に就いて以来、インドは外交政策のアウトリーチを広げようとしている。インドはアフリカ大陸に20近い新しい公館を開設した」とシディキ氏は語った。
「エジプトは、パレスチナ、エチオピア、そして多くのアフリカ諸国のように、長年にわたって地域問題における発言力を失ってきた。以前は発言力があったのに、今は輝きを失っている。そしてエジプトは今、大陸の外に目を向けている。
エジプトと同盟を結ぶことで、インドはアラブ世界やアフリカ、そしてイスラエルへのアクセスをより深くすることができる。2022年12月のG20議長国就任後、インドはエジプトを「ゲスト国」として招待している。
それは同時に、日本のゲートウェイでもある。
そのためには、インド横断高速道路と鉄道は不可欠である。
https://economictimes.indiatimes.com/news/india/pm-modis-egypt-visit-potential-game-changer-to-boost-indian-investment-in-country-report/articleshow/101254660.cms
https://www.aljazeera.com/news/2023/6/24/why-is-indian-prime-minister-modis-egypt-visit-significant
https://economictimes.indiatimes.com/news/ministry-of-extern
https://www.livemint.com/news/world/pm-narendra-modis-us-visit-live-updates-white-house-joe-biden-elections-us-india-ties-11687567147294.htmlal-affairs
https://economictimes.indiatimes.com/definition/markets
https://www.ndtv.com/india-news/pm-modi-arrives-in-egypt-two-day-state-visit-4149524
https://www.ndtv.com/video/news/news/pm-modi-lands-in-egypt-for-1st-bilateral-visit-by-indian-prime-minister-in-26-years-707748
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