CDC設立75周年。米国マラリア撲滅70周年記念日。

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CDCの前身であるMCWA(Office of Malaria Control in War Areas/戦地マラリア対策局)は1942年に、米国南東部の軍事基地周辺のマラリアを制御するために設立された。

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マラリアに感染した兵士を餌とする蚊を駆除するとともに、州や地域の保健局職員にマラリア対策の技術や戦略を指導した。

そして、その4年後の1946年07月01日、アメリカ政府はMCWAの活動を継承し、国の公衆衛生機関としての役割を果たすため、アトランタ(Atlanta)でCDC(Communicable Disease Center/伝染病センター/感染症センター)を設立した。

https://time-az.com/main/detail/74706

初期のマラリア対策は、主に殺虫剤の散布と蚊の繁殖場所からの水の排水であった。
1951年には、アメリカでマラリアの撲滅が宣言された。

70年後の現在、CDCの名前は変わっても、国内外でマラリアを撲滅するという使命はそのまま受け継がれている。CDCの寄生虫疾患・マラリア部門が、世界や米国でどのようにマラリアやその他の寄生虫疾患と戦っているかについては、「Strategic Priorities 2021-2025」で紹介している。

現在もコロナ対策で活躍しているCDCは、CDCのこれまでの戦いの写真を公開した。

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1920年代に撮影されたこの歴史的な写真は、バージニア州で適切な排水溝を作るためにダイナマイトを使って木の切り株を除去している3人のマラリア対策作業員を示している。初期のマラリア撲滅活動では、この溝からマラリアを媒介する蚊が繁殖する水を排出していた。

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ジョージア州サバンナ(Savannah, Georgia)で行われたマラリア対策で殺虫剤を散布するステアマン複葉機(Stearman biplane sprays)。日付は不明。Credit: CDC-PHIL

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