見出し画像

テクノロジー界の大富豪ジャレッド・アイザックマンが史上初の民間宇宙遊泳を実施

米国の噂のチャンネル新聞「ニューヨークポスト(New York Post)」は2024年09月12日に、テック界の大富豪ジャレッド・アイザックマン(Jared Isaacman)は、アポロ月面ミッション以来、人類が地球から最も遠くまで旅した後、木曜早朝に宇宙遊泳を開始した初の民間人となったと報告した。

この大胆なスタントの映像では、午前7時直前にスペースXのクルードラゴンカプセル(SpaceX’s Crew Dragon capsule)から飛び出し、暗い宇宙空間と対面するアイザックマン(41歳)が映し出されている。

「故郷ではみんなやるべき仕事が山ほどあるが、ここから見ると地球は完璧な世界のように見える」とアイザックマンは、地球が眼下に輝く中、宇宙船から出てきた直後に語った。

これは、スペースXが予定していた宇宙遊泳の開始を突然数時間遅らせた後のことだ。

遅延の理由はすぐには説明されなかったが、同社はXを通じて「すべてのシステムは順調に見えている」と述べた。

アイザックマンと3人の乗組員は、5日間の飛行のために火曜日に軌道に飛び込んだ直後から、この試みの準備を始めた。

アイザックマンと乗組員は、同氏が設計に関わった新しいスペースXの宇宙服のおかげで、2時間のミッション中、安全に保たれた。

クレジットカード処理会社Shift4の創業者で億万長者のCEOであるアイザックマンは、安全を確保するため、拘束されたまま、少なくとも片手か片足を宇宙船に乗せたままにすると当局は述べていた。

宇宙飛行士を安全な場所へ誘導できるジェットパックを装備しているのは現在NASAの宇宙服だけなので、拘束されない長時間の宇宙遊泳は不可能だ。

クルードラゴンには加圧エアロックがないため、ミッション中は乗組員全員が真空状態から身を守るために新しい宇宙服を着用する必要があった。

アイザックマンには、スペースXのエンジニアであるサラ・ギルズ(Sarah Gills)とアンナ・メノン(Anna Menon)、元空軍サンダーバーズパイロットのスコット・キッド・ポティート(former Air Force Thunderbirds pilot Scott “Kidd” Poteet)が同行した。

ギルズは、これまでプロの宇宙飛行士だけが行うことができた宇宙遊泳にアイザックマンと一緒に参加する予定だった。

宇宙遊泳は、アイザックマン氏と乗組員が地球上空約870マイルに到達した後に行われた。これは国際宇宙ステーションをはるかに超える高度であり、1966年のNASAのジェミニ計画で記録された地球周回記録を上回った。

月まで飛行したアポロ計画の宇宙飛行士24人だけが、これより遠くの宇宙に足を踏み入れたことがある。

この旅行は通常なら一生に一度の経験だが、これはアイザックマンが2022年にイーロン・マスクから購入した3回の旅行のうちの最初のものにすぎない。

スペースX旅行の費用を公表していないアイザックマンは、2021年に宇宙に飛んだ最初の観光客グループの1人だった。

その旅行中、アイザックマンはプロの宇宙飛行士を乗せずに地球を一周した最初の宇宙旅行者として記録を樹立した。

https://nypost.com/2024/09/12/us-news/tech-billionaire-jared-isaacman-conducting-first-ever-private-spacewalk/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?