中国は日本化の危機にあるのか?失われた数十年は避けられるのか?
香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」は2023年08月01日に、アマンダ・リー(Amanda Lee)は、日本は1989年末のバブル崩壊後、低インフレ・低金利のもとで高齢化が進み、成長が大幅に鈍化した。
アナリストたちは、不動産会社のバランスシートの悪化など、現在進行中の中国経済の減速との類似性を指摘していると報告した。
高齢化と労働人口の減少、弱い消費需要、不動産市場の低迷とともに、中国は成長鈍化の時代に突入している。
アナリストたちは日本との類似点を強く指摘し、世界第2位の経済大国が、同じようないわゆる失われた数十年の停滞に向かうかもしれないという恐ろしい見通しを立てている。
日本は1989年末に資産価格バブルが崩壊した後、成長が著しく鈍化した。
負債を抱えた企業や家計は、商品やサービスにお金を使うよりも負債を返済することを好んだ。
生産年齢人口も減少しているが、負債は膨らみ続けている。
IMF(International Monetary Fund/国際通貨基金)は2023年04月に発表した「財政モニター(Fiscal Monitor)」の中で、日本のGDP(Gross Domestic Product/国内総生産)に対する公的債務の比率は上昇を続け、2023年には258.2%に達し、先進国の中で最も高くなると推定している。
米国で起こったバブル崩壊は、多くの経済学者が予測したが、結局バブル崩壊に飲み込まれた。
多くの経済学者は予測をするが、回避方法を知らなかった。
ただし、回復は早かった。
中国も回復は早いかもしれない。
でも、一旦落ちる。いや落ち続けているが、回復に向けた手は打ち始めている。
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