2023年は観測史上最も暑い年になると気候モニターが予測を発表。

2023年12月7日 10:42

France24は2023年12月06日に、AFPからの情報として、ヨーロッパの気候モニターは2023年12月06日水曜日に、11月に6ヶ月連続で「異常」な記録更新となったことから、今年は観測史上最も暑い年になるだろうと発表し、COP28での気候変動に対する行動への圧力を高めたと報告した。

EUのコペルニクス気候変動サービス(Copernicus Climate Change Service)によると、先月はこれまでの11月の暑さの記録を塗り替え、2023年の世界平均気温を産業革命以前より1.46度上昇させた。

特に9月と10月に記録が塗り替えられた後、今年は2016年から最も暑い年の称号を奪うかもしれないと警告されていたが、今回初めてそれが確認された。

また、11月は産業革命前より2℃高い日が2日あった。このような日はこれまで1日も記録されていなかった。

コペルニクスのサマンサ・バージェス副代表(Samantha Burgess, deputy head of the Copernicus service)は、2023年は「6つの記録的な月と2つの記録的な季節があった」と述べた。

「産業革命前(のレベル)より2℃高い日(2C warmer than pre-industrial levels)が2日あるなど、11月の気温は世界的に異常であり、2023年は観測史上最も暖かい年である。

科学者たちは、氷床コアや木の年輪などのデータから、今年は過去10万年以上で最も暖かい年になる可能性があると述べている。

記録は、いつも破られるためにある。

段階的削減か、削減か？

この記録発表は、ドバイで開催されているCOP28で、約200カ国の交渉担当者が、温暖化抑制に向けた進捗状況の厳しい評価を受けて、最終合意案の文章を討議している最中に行われた。

その中で重要なのは、石油、ガス、石炭--人為的な地球温暖化の主な原因--の運命である。

石油資源の豊富なアラブ首長国連邦での協議では、これまで化石燃料の「段階的廃止」か「段階的削減」かで戦線が引かれてきた。

しかし、化石燃料の「秩序ある公正な」段階的廃止を約束する新たなフレーズは、コンセンサス候補の合図となりうる。

しかし、非公開の会議に出席した複数のオブザーバーによれば、化石燃料についてまったく言及しないという選択肢もある。

また、「この10年間で石炭火力発電を急速に廃止する」ことを促す別のパラグラフ案も、中国、南アフリカ、ベトナムからの反対に直面している、とオブザーバーたちは述べている。

水曜日の朝には新バージョンの草案が発表され、12月12日に終了する予定である協議の中で、その草案が吟味されることになる。

みんなで遅くすることはできるが、ドイツのように過激に止めることはできない。

気温は上昇し続ける。

一方、2023年は、世界の炭素排出量が増え続けているにもかかわらず、気候変動に関連した壊滅的な異常気象が相次いだ。

1940年まで遡る記録を持つコペルニクスによると、今年の前半11カ月は、過去最も暖かかった2016年より0.13℃も気温が高かった。

今年後半の世界の気温は、エルニーニョの気象パターンに一部後押しされたと考えられており、2023年のこれまでのところ、2015年から2016年に比べて「異常」が少ないと、コペルニクスのサービスは述べている。

コペルニクスによると、北半球の秋を示す9月から11月の3ヶ月間は、「大差で」史上最も暑かった。11月だけで産業革命前より1.75℃気温が上昇し、1991年から2020年にかけて0.85℃の大幅な上昇を示した。」とコペルニクスは述べている。

このような数値は、世界が産業革命以前から1.5℃の温暖化に不快なほど近づいていることを示唆している。

しかし、実際にパリ協定を破るには、世界の気温が数十年にわたって1.5℃を超える必要がある。

「温室効果ガスの濃度が上昇し続ける限り、異なる結果を期待することはできない。」とコペルニクスのカルロ・ブオンテンポ代表(Copernicus head Carlo Buontempo)は語った。

「気温は上昇し続け、熱波や干ばつの影響も大きくなるでしょう」と彼は付け加えた。

また水曜日には、研究者たちが、氷床の融解など26の地球の "転換点 "について警告した。

(AFP＝時事）

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