見出し画像

FUJIFILMの新製品について(前編)

「X Summit OMIYA 2020」開催

10月15日(木)に富士フイルムから最近恒例となっているライブ配信による新製品の発表があった。

X-T4ユーザーの目線から、発表された新製品についてコメントをしていきたい。

1.X-S10
1.1 X-T4との比較

X-H1、X-T4に続く手ぶれ補正機能内蔵機種の第3弾。

X-T4が607gだったのに比べると、465gと大幅に軽量化されている。X-T4が2020年4月28日発売でX-S10は11月19日発売。半年ちょっとでここまで軽量化されてしまうと、X-T4ユーザーとしてはちょっと複雑な心境になる。

ただ、製品のコンセプトはかなり違っている。

FUJIFILMのセンターファインダータイプのカメラにはX-T30などのX-T二桁シリーズがあり来年発売される見込みのX-T40が手ぶれ補正機能内蔵かと思っていたら、この時期に新しいラインのS二桁シリーズが発表された。

X-S10はX-Tシリーズの特徴と言えるダイヤル中心の操作系と違う(どちらかというと)現代的なダイヤルとボタンを併用した操作系になっている。

絞り優先やシャッター速度優先等のモードダイヤルがあって、シャッター速度や露出補正の設定はボディ前後にあるダイヤルを回して設定するが、ダイヤルには数値の表示がなく確認はモニター画面で行う。

同じような操作系のX-H1(富士フィルムで最初にボディ内蔵手ぶれ補正機能が搭載された)はボディー正面にモノクロ液晶があって設定数値を常時確認できるが、X-S10では背面のモニターかファインダーで確認する必要があり、その点では少し不便に感じる。

1.2 他社ユーザーの取り込みを狙ったのか?

X-Tシリーズのダイヤル中心の操作系については、人によって評価が異なり、「(エセ)クラシックで使いづらい」とか「(単に)古い」との声もあるが、「直感的にわかりやすい」「電源を切っても簡単に確認できる」と評価する人も多い。当然、実際のユーザーからの評価は高く、他メーカーのユーザーからはあまり評価されていない気がする。

そういう面から、X-S10は、他社のユーザーが乗り換えやすい一般的な操作系を採用したお買い得カメラって位置づけなのではないかと思う。

1.3 ともかく安い!

富士フイルムのカメラは、カメラの価格帯に関わらず同時期のモデルは同等の画質を持っている。

イメージセンサーも同じであり、必要にして十分なX-T3以降の機種と同等の画質を持っていると思われる。

そう考えると、このサイズと重量で手ぶれ補正機能を内蔵して発売当初の実売価格が12万円と言うのは、かなりのバーゲンプライスだと思う。

逆に言うと、ニコンやキヤノンのフルサイズ機が第二世代に入ろうかというこの時期に、APS-Cサイズの新機種としては、この程度の価格でないとインパクトが弱いという判断なのかもしれない。

富士フイルムの既存ユーザーにはもちろんだが、他社やまだミラーレス機を持っていないユーザーにもお勧めできる機種ではある。

ただし、自分が買うかどうかは…、しばらく考えてまた書きます



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?