自然の中で暮らしたい妻…思い切って別居「島」生活!
春先は引っ越しのピークと言われています。
新生活を始める方・転勤をされる方はもちろん、
アパート・マンションにお住まいの方は、
契約更新時期だし思い切って新天地!
なんて方もいるのでは?
ここで質問です。
もしも、一緒に暮らすパートナーと新しい住まいに求める条件が異なってしまった場合、あなたならどうしますか?
どちらかが妥協する、それとも…?
今回の試し読みは、求める条件が異なってしまった夫婦が、1年間別居して見た実録のイラストエッセイ『イラストレーターちゃずの 夫とちょっと離れて島暮らし』(著:ちゃず)から、冒頭部分をご紹介します。
都会に住みたい夫と、喧騒から離れて島で暮らしたい妻
はたして二人は、後悔しない暮らしが出来たのでしょうか…?
この漫画の読み方
はじめに
1章 別居と移住、はじめます
コラム1 「こうでなきゃいけない」は、ない
けんちゃんと結婚をして2年くらいたった頃、ちゃずは都内で忙しい日々をおくっていました。
お仕事をいただけるのはうれしいことなのですが、クライアントさんに呼び出されたらいつでもすぐに駆けつけ、徹夜も続くような毎日。
自宅の周辺では夜中でも車の音が聞こえるし、24時間営業のお店はたくさんあり、深夜でも家を出れば誰かが働いています。
ちゃずは、心から休める時間がほとんどありませんでした。
息抜きがしたくて、訪れたのが加計呂麻島です。奄美空港へ降り立つと、森と潮の香りがしました。
バスに乗って山を越え、トンネルを抜け、船に乗り、せわしない東京の自宅から約12時間。
ようやく離島に到着です。海、山、川、森……東京生まれ、東京育ちの私にはすべてが新鮮に映りました。
島にはコンビニもスーパーもありません。
「なんでもある」が当たり前だった自分が少し恥ずかしくなったのを覚えています。
宿が素泊まりだったので、「今夜は夕飯抜きか〜」とあきらめかけていたその時、宿のオーナーとご近所さんが当然のように夕ご飯に誘ってくれました。
プリプリとしたお刺身や魚のダシが効いたみそ汁といった料理の美味しさといったらもう……いまでも忘れられません。
夜になり、街灯の少ない道を歩いていると、虫の声が聞こえ、空には満天の星。
「休む」ことが苦手だった私の心が、不思議と安らいでいました。
こんな気持ちになったのはいつ以来でしょうか。
その時にふと、「ここに住んでみたいなぁ」という気持ちがわいてきたんです。
とはいえ、仕事の都合上、けんちゃんは島に住むことができそうにありません。
実際の行動に移すまで、それから約2年かかりました。
「妻は夫のそばにいて支えなきゃいけない」
「けんちゃんのおとうさんおかあさんに失礼じゃないかな?」
という自分の想像の中での「こうでなきゃいけない」に縛られていた、というのがその理由です。
もちろん、けんちゃんと離れて暮らすことに不安もありました。
でも、勇気を出して自分の気持ち、思いを話してみると、みなが賛成をしてくれたことはとってもうれしく思います。
自分の母には反対されたまま移住してしまいました(笑)が、いまでは応援してくれています。
結婚して4年もたつと、「子どもは?」と聞かれることも増えますが、ペースは人それぞれ、いろんな夫婦の形があって良いんじゃないかなと思う今日この頃です。
***
以降の章では、離島での遠距離生活や、島の人たちとのアレコレを綴っています。
<収録内容>
はじめに
1章 別居と移住、はじめます
2章 離島での一人暮らしスタート
3章 遠距離夫婦はじめました
4章 島に夏がやってきました
あとがき
著:ちゃず『イラストレーターちゃずの 夫とちょっと離れて島暮らし』
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