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オフィスで出るゴミの量を新入社員が勝手に測定してみた

SDGsや環境問題に注目が集まるなか「ゴミを減らそう!」という動きは活発ですが、あなたは自分がどれぐらいゴミを減らせばよいか分かりますか?

こんにちは。
私は2022年に株式会社digglue(ディグル)に新卒入社した榑林と申します。

digglueは「テクノロジーで持続可能な世界を実装する」ために様々な取り組みを行っているスタートアップです。

つい先日も事業活動に伴って生じる排出物を可視化できる自社サービス「MateRe」(マテリ)をリリースしました

▼MateReウェブサイトはこちら

しかし、「digglueさんは社内で出るゴミの量を減らしているんですか?」と言われると言葉に詰まってしまいます。

「まあ減らす意識はあるけどデータは無いし・・・」

という以前に、ゴミを減らそうにも現状どれだけ排出物が出ているのかも分かりません。そこで新入社員の私が、自分たちのオフィスでどれだけのゴミが出ているのかを勝手に可視化してみました。

「排出物の可視化」やってみた

もちろん「毎日ゴミ箱の重さを測ってExcelに転記して・・・」という方法で可視化をしたわけではありません。

私が導入したのは「SmartMat」です。

SmartMatとは?

  • モノを上に載せるだけでその重さや数量を自動計測してくれるIoTデバイスです。

  • 計測結果は下画像のようにクラウド上に自動記録され、APIやCSVでの出力が可能です。

  • その他、自動発注・在庫管理に関する機能が充実しています。

可視化の結果

1~2週間目は正確な計測ができませんでした。
原因は初期設定のミスでしたが運用初期の段階でこのような細々とした穴を潰していく必要があります。

その後はプラ類が約400~700g/週で推移しています。
ちなみに、オフィスでUber Eatsを注文した週はどうしてもゴミが増えてしまいます。

可視化の初期段階は「狭く」「正確に」

グラフを見てお気づきの方もいると思いますが、計測の対象は「ペットボトル」「キャップ」「その他プラごみ」です。

確かにすべての排出物を可視化した方が美しいですが、私たちは狭い領域であっても最初にホンモノを作りきる方が重要だと考えています。

わざわざ測定項目に「キャップ」を入れたのもそのためです。
たった2gのキャップをどこまで正確に測れるのか、システムの性能テストも兼ねていました。

このように、ただゴミ箱の下に計測機を置いて終わりにするのではなく、私の旗振りのもと「狭く」「正確に」可視化を実施しました。

可視化のその次へ

ペットボトルつぶし機

ある程度可視化の運用が確立したので、排出物の減容化にも取り組み始めました。

減容化とは、排出物の体積を小さくし、回収や廃棄における経済・時間・環境のコストを減らすことです。ボトルの減容化には具体的には下のような利点があります。

  • トラックへの積載効率を上げることで、排出物の収集・運搬にかかるCO2を削減できる

  • 廃棄する際に使うゴミ袋の枚数を削減できる

  • 資源置き場が満杯になるのを防ぐ

digglueではペットボトルつぶし機を導入し、ボトルを圧縮することで約50%の減容化に成功しました。
資源の使用量を0にはできずとも様々な方法で環境に貢献できます。
※ペットボトルつぶし機は100円ショップで売っています。

今後の取り組み

以上が私が実際に取り組んだ「排出物の可視化」の第一歩です。
私たちは現在進行形でプラスチック以外の排出物への応用やさらなる環境負荷の軽減を模索しています。

また、先日リリースした排出物/CO2の可視化サービス「MateRe:」(マテリ)も大変多くのお問い合わせをいただいております。
「資源循環がデジタル化した社会」、そんな未来を目指してどんどん突き進む私たちdigglueにご期待くださいませ!

▼「MateRe」(マテリ)のウェブサイトはこちら


▼CEO原のnoteでは、プレスリリースでは触れていない「MateRe」誕生の背景や社会的意義について語ってます。


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