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目的論 〜アドラー心理学〜

みなさん。おはようございます。こんにちは。こんばんは。

半年ほど前からカウンセリング、心理学について学び始めたので、ここでアウトプットしていきたいと思います。

今回は現在の自己啓発の元になったと言われているアドラー心理学の目的論について書いていきます。
書籍【嫌われる勇気】を参考にまとめてみました。
それではアドラー心理学について書いていきます。

まず最初に心理学の三大巨塔として、
『フロイト』『ユング』『アドラー』がいます。
アドラーは個人心理学というものを提唱しています。
アドラーの唱える心理学は『勇気の心理学』であり、人は誰でも変われる。人は誰でも幸福になれる。が前提となります。←(胡散臭いですね)

今回重要となるのは、
フロイトが提唱した『原因論』
アドラーが提唱した『目的論』になります。

それでは、『原因論』と『目的論』それぞれの視点から田中太郎君の心理を考えていきます。
「田中太郎君は、現在引きこもりの大学生です。過去に親からの虐待を受けた経験があります。」

このことについて原因論で考えると、
→親から虐待を受けた過去により、不安だから現在引きこもりになってしまった。
となります。つまり、『原因論』とは現在の自分は過去の事象によって決まる。
という論理になります。

対して、目的論で考えると、
→田中太郎君は外に出たくないから、不安という感情を作り出して引きこもりになっている。
となります。つまり、
『目的論』とは、過去の経験やトラウマは現在の結果に全く関係なく、何らかの目的を達成するために過去の経験に意味を与える。
という論理になります。

ここで、原因論に矛盾が生じます。もしも、原因論が正しいのならば田中太郎君以外の親から虐待された人達も引きこもりに帰結するはずです。しかし、この世界には親からの虐待を受けても引きこもりになっていない人は存在します。
このことから、過去の経験と現在の自分には因果関係がないことがわかります。

それでは、『目的論』でさらに田中太郎君について深掘りしていきます。
田中太郎君は何故外に出たくないのか?そこにも目的があるはずです。そこで重要となるキーワードが『所属』です。(ここでは重要となるキーワードということだけでも覚えていただきたいです)
引きこもりの方にも様々な目的があると思いますが、目的の一つに所属があると思います。
引きこもる行為→親から心配される自分→所属している場所がある=目的達成!となります。
さらに深い『所属』については今後書いていきます。

ここで、田中太郎君についてカウンセリングする際のアプローチを二つの論理から考えていきます。

『原因論』
田中太郎君は現在引きこもりになっている。何故だろう?なるほど。過去に親からの虐待の経験があったのか。それなら原因はそこにあるのかもしれないね。トラウマや原因の捉え方等を少し違う視点から考えてみよう。

『目的論』
田中太郎君は過去に親からの虐待の経験はあるが、現在の引きこもりには関係ない。何らかの目的のために引きこもっている。では、その本当の目的は何なのか?達成するためには引きこもり以外に方法はないのか?一緒に考えていこう。

となります。もちろん、どちらのアプローチも正解だと思いますが、原因論に矛盾があることは先程も書きました。ここから、私的には目的論の方がしっくりきたため、アドラー心理学についてより深く学んでいこうと思いました。

今回のまとめになります
・『原因論』とは過去の事象が原因で現在が帰結
する。
・『目的論』とは過去の事象やトラウマは現在の自分と因果関係はなく、何らかの目的のために過去の事象に意味を与える。

以上となります。自分自身に落とし込んでいくとより面白いかもしれませんね。

また、ここまで読んだあなたは、アドラーの唱える目的論は薄情だ!人の感情を持っていない!と考える方がほとんどでしょう。
大丈夫です。私もとても思いました!
そこで、次回は個人心理学での感情の考え方、過去の考え方を書いていきたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。


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