見出し画像

【香港】COVID-19 を目の当たりにして

新型コロナウイルスが騒がれだしてから数ヶ月が経ちますが、状況はあまりよくなりません。
そんな中、つい先日、日本政府から水際対策の抜本的強化について方針が出されました。


これは、香港に住む駐在員に衝撃を与えました。

三月は帰任の季節、多くの駐在員が帰任の準備をしています。
しかし、今回政府が出した方針により、状況は一変。
3/9(月)から施行ということで、後始末を残るメンバーに託し、急遽3/8(日)に人を日本に帰す企業も出ています。

それほど今回の対策は香港の駐在員にとって影響が大きいものでした。


水際対策で何より衝撃だったのは、(香港・マカオ含む)の部分です。

政治的な背景もあるかと思います。
その点に関して、政治的思想を議論するつもりはありませんのでコメントは控えます。

本題に戻ります。

ご存知の方もいるかもしれませんが、中国・香港・マカオはそれぞれ移動の際に入境が必要となります。
陸続きではありますが、間に入境審査を挟みます。
SARS の経験がある香港は早々に入境可能な場所を制限し、香港に流入する人の入り口を絞りました

初期に中国で発覚したのち香港も感染者が出ましたが、次第に感染者数の増加割合は緩やかになっていきました。

人々の意識もすごく高くて驚かされます。
街を歩いていても、マスクの使用率は感覚的に90%は超えています。
すれ違うほとんどの人がマスクをつけている状況です。

政府も企業も、可能な限り自宅勤務を奨励されていました。
私も2月〜現在までほぼ自宅勤務をしています。

エレベーターのボタンにはビニールのカバーがされており、定期的に除菌が実施されています。
建物のあらゆるところにアルコール除菌が置いてあり、手を除菌することができます。
また多くの建物では、入るとき際に温度検査があります。
このような対策が街の至る所でおこなわれているわけです。

画像2

加えて、香港では早期から感染者マップが展開されていました。
これは、自らの危険意識を高めるのに非常に役に立ちました。

本日、日本の感染者マップも発見しました。
以前からあったかはわかりませんが、香港ほど早くからはなかったのではないでしょうか。

私は現在の日本の状況は知らないのですが、比較してみて香港のウイルスに対する意識はいかがでしょうか?

香港では、「SARS の二の舞にはしない!」と徹底した対策を打っています。
これほど対策をして、コロナに対して意識して取り組んでいます。
そしてその甲斐あって、最近はかなり感染者数を抑えられている状況です。

しかし、そのような状況にありながら、今回の水際対策では香港からの入国に対しても制限をすると発表されたことが、香港を愛する一個人として残念でした。


一方、コロナウイルス関連の対応で良いと思ったこともあります。

まず最初に、 WHO に加入していない台湾のコロナ対策が神ってると、ネットで賞賛されていることをご存知でしょうか?
天才 IT 大臣のオードリー・タン氏の活躍をよく聞きます。


日本でも、IT を活かした良い対応がありました。
それが東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイトです。

サイトはモダンな UI/UX で構築されていますが、何より素晴らしいのが、 GitHub 上で OSS として管理されていることです。

つまり、誰でもこのサイトの改善に貢献することができます。
リポジトリはこちらです。

非エンジニアの方でも「ここ、もっとこうしたら良くなるかも!」と思ったらイシューを投げることができます。
エンジニアの方は、実際にコードを修正してプルリクエストを投げることもできます。

つまり人々の善意によって、このサイトはどんどん使いやすく、どんどん重要なものになっていくわけです。

行政の力人々の力が合わさると、すごい力になることを証明する良い機会かもしれません。
そして IT は人を救うための力があることをはっきりと示してくれるかもしれません。


いろいろと暗いニュースも飛び交いますが、一刻も早く収束することを願います。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。

※本記事に記載ある内容は、すべて個人の一意見です。また政治的な発言の意図はございません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?