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デジタルにできることはまだ、あるかい

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落合陽一氏担当科目「メディアアート」成果発表展示会【デジタルにできることはまだ、あるかい】のキャプションマガジンです。note記事は随時更新中。展示会の詳細は以下よりご確認くださ… もっと読む
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落合陽一氏担当科目「メディアアート」成果発表展示会【デジタルにできることはまだ、あるかい】について

展示会概要期間:2019年8月29日(木)~9月5日(木) 時間:12:00~19:00 (9月5日のみ18時まで) 入場料:無料 会場:デジタルハリウッド大学 駿河台キャンパス メディアライブラリー   (千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア3F) 主催:デジタルハリウッド大学[DHU] 監修・指導:落合陽一(デジタルハリウッド大学 客員教授) 内容:学生によるメディアアート展示 落合陽一氏によるnote展示会ステートメント少年少女がセカイ系で居られる

【情報オーバーロード】#デジタルにできることはまだ、あるかい

このノートはデジタルハリウッド大学における、落合陽一氏による特別プログラム「メディアアート」の成果発表展示会のための作品説明である。 情報オーバーロード 山中 享 毎日あなたに届くSNS、メール、新しいNews、沢山の広告など、受け取りたいもの、受け取りたくないもの、あるいは無関心ながら目の中に自然に入ってくるものなど、沢山の情報が氾濫しています。一度あなたを鏡に映してください。あなたの姿は美しいか?醜いか?それって本当にご自身の生活に必要なのでしょうか?何にとらわれている

【Inconstant Time】#デジタルにできることはまだ、あるかい

このノートはデジタルハリウッド大学における、落合陽一氏による特別プログラム「メディアアート」の成果発表展示会のための作品説明である。 Inconstant Time 藤吉香帆世界中の人にとって、1日は24時間だ。でも、「もうこんな時間!」と思う日や「まだこんな時間!」と思う日がある。時間の過ごし方には密度があるように感じる。1時間なのに短かったり長かったりする。 ...なぜだろう。 時間はやってくるものなのか、過ぎていくものなのか、私にはわからない。美化された過去の時間、進

【シズムミーム】#デジタルにできることはまだ、あるかい

このノートはデジタルハリウッド大学における、落合陽一氏による特別プログラム「メディアアート」の成果発表展示会のための作品説明である。 シズムミーム 棚原一貴私たちは日々情報を追い消費している。消費された情報は価値を失い忘れられていく。自分が一年前に何を話題にしていたかなど覚えてる人は少数であろう。さくらももこさんの逝去、悪質タックル事件、東京医科大の入試不正差別……かつて世間を騒がせた話題もみな等しく記憶の底に沈んでいく。そんな現代の営みを海に仮託して表現した。

【ご要件はなんでしょう?】#デジタルにできることはまだ、あるかい

このノートはデジタルハリウッド大学における、落合陽一氏による特別プログラム「メディアアート」の成果発表展示会のための作品説明である。 ご要件はなんでしょう? 東尾 勇佑 人物名は分かっていても、その人がした事がわからない、或いは思い出すことが出来ない事って、よくあると思うのだが、そういった疑問を解決してくれる技術として、AIが取り上げられる。この技術は人類が最後に生み出したものとされる程、その可能性は偉大だ。そのAIの代表例にAIアシスタントのSiriが挙げられるであろう。

【domino␣】#デジタルにできることはまだ、あるかい

このノートはデジタルハリウッド大学における、落合陽一氏による特別プログラム「メディアアート」の成果発表展示会のための作品説明である。 domino␣ 山村 悠翔 飯田 静流 玉那覇 優衣 デジタルネイチャーという思想に象徴されるように、現代社会は物質的世界と情報的世界の不可分かつ有機的な連鎖で成り立っている。 本作品では記号的情報を持ち連鎖するドミノを題材に、裸眼立体視ディスプレイに映る情報的ドミノと物質的ドミノの対比を構成した。

【循環系】#デジタルにできることはまだ、あるかい

このノートはデジタルハリウッド大学における、落合陽一氏による特別プログラム「メディアアート」の成果発表展示会のための作品説明です。 循環系 小川 貴寛外部電源を使わず、生体の持つエネルギーだけを使い何かできないかと考えた。主に血流によって手のひらの熱は運ばれている。その熱が電気に変換され、電子が導線を伝う。そこで生まれた電圧により、作者の血液が電気分解される。いびつな循環をする系になった。 コメント動画

【あなたはアートですか?】#デジタルにできることはまだ、あるかい

このノートはデジタルハリウッド大学における、落合陽一氏による特別プログラム「メディアアート」の成果発表展示会のための作品説明である。 あなたはアートですか? 木ノ下 椋一 今回私が出展した「あなたはアートですか?」は、あなたが目の前のモニターに映る映像へ様々な加工をしながら、その映像があなた自身をもとに構成されていることに気づいていく、構成されていることを意識していく作品である。 作品の仕組みは、Webカメラで目の前にいる人を映し、それを VJ(ビデオ・ジョッキー) ソフト

【昆虫デジタル】#デジタルにできることはまだ、あるかい

このノートはデジタルハリウッド大学における、落合陽一氏による特別プログラム「メディアアート」の成果発表展示会のための作品説明である。 昆虫デジタル 品川 謙一 デジタルインフラの普及によって、生活のすべてがデジタルにのみ込まれていく時代。しかし同時に気候変動や自然災害の多発を通して、人間の営みが地球の生態系全体の中ではちっぽけなものであることも思い知らされている。デジタルがあたりまえに存在する環境変数になっていくデジタルネイチャーな時代を迎える中、デジタルが自然をのみ込んで

【とらいぽふぉびあ】#デジタルにできることはまだ、あるかい

このノートはデジタルハリウッド大学における、落合陽一氏による特別プログラム「メディアアート」の成果発表展示会のための作品説明である。 とらいぽふぉびあ 川口萌花スマートフォンが普及した現代において写真を撮る行為は誰もが簡単にできるようになった。彼らは自らをSNSで発信し、身の回りの出来事の写真を載せる。その時、その画像のあなたの顔は撮影したそのままの顔だろうか?カワイイものに誰もがなれてしまう時代、加工はどこまでその人のままだと言えるのだろうか。 trypophobia(

【言葉を通して機械に慢心する】 #デジタルにできることはまだ、あるかい

このノートはデジタルハリウッド大学における、落合陽一氏による特別プログラム「メディアアート」の成果発表展示会のための作品説明である。 言葉を通して機械に慢心する 髙橋 篤太郎 私達は間違いなく機械に対して慢心している。それは過信で、侮りであるはずだ……。機械には何ができて何ができないのか、人はそれを精査、解決策の考案、もしくはそれを逆手に取り文明の利器として力としてここまで繋いできた。だが、AIと言う分野に対して今の私達はどう抗おうと受け入れようと機械に、自分の意思通りに扱

【意識し意識されるとき】#デジタルにできることはまだ、あるかい

このノートはデジタルハリウッド大学における、落合陽一氏による特別プログラム「メディアアート」の成果発表展示会のための作品説明である。 意識し意識される時 小久保樹里視覚を働かせてものを捉える「見る」という行為には、大抵意識がまとわりついていて、多くの情報を得ている。 彼は意識されていると感じると手が止まってしまう。誰も見ていないところでしか自由に表現できない。それは恥ずかしがり屋なのか、自信がないのか、完璧主義なのか、はたまたそう生まれてしまっただけなのか。 あなたが意識し

【踊る機械に見る人間】#デジタルにできることはまだ、あるか

このノートはデジタルハリウッド大学における、落合陽一氏による特別プログラム「メディアアート」の成果発表展示会のための作品説明である。 踊る機械に見る人間 井口 隆佑 鈴木 優貴機械と人間の関係性を鑑みる中で、2010年宇宙の旅におけるHAL9000の「私は夢を見ますか?」という言葉は印象的である。 人工知能が一般的となった現代において機械はより人間に近づき、機械よりも機械らしい人間も出てきた。 夢は生理現象であるが、"冒険"という意味も持つ。 今や多くの人間は社会という

【UZU】#デジタルにできることはまだ、あるかい

このノートはデジタルハリウッド大学における、落合陽一氏による特別プログラム「メディアアート」の成果発表展示会のための作品説明である UZU 坂井 すず煙が渦巻く状態を部屋に飾りたい。それがこの作品、「UZU」となった。煙は常に変化しながらも、一方通行に渦巻いている形はずっとみていられる。アクアリウム、ハーバリウム、プラネタリウム・・・私たちは自然現象を箱に詰めて鑑賞したがる。 こんなにもネット社会、デジタル社会になっても尚、人間は自然現象に恐れ、圧倒され、魅了され続けるのは