人生を変えた本たち
会社で「人生を変えた本」のアンケートがあったのだけど、案の定、私のあげた本たちは選外に(笑)
リストアップしているうちに楽しくなったので、人生で接した順番に並べてみます。
「シャーロック・ホームズの冒険」アーサー・コナン・ドイル
子どもの頃の私に読書の楽しみを教えてくれた本です。ついでに理屈っぽく、若干嫌な性格にもなったかもしれませんが。
なお、新潮社の延原謙 翻訳推しです。
「キリストの誕生」 遠藤周作
イエスの生涯、沈黙、最後の殉教者も挙げたいところ!
使徒たちの葛藤のストーリーでもあるけれど、実像が伝承の中で変化していくさまが追われていて、人間の期待感と認知がネガティブにもポジティブにも歪むことについて強烈に意識させられた本です。
「東京BABYLON」 CLAMP
マンガでも良いとのことだったので、マンガです。
東京BABYLON、聖伝あたりのCLAMPの作画は神(ヲタクがバレる…)。不条理に真っ向から反論する北都ちゃんに憧れました。Xでの昴流、星史郎の活躍に期待していたのですが(涙)
「ゴルギアス」 プラトン
真に価値をもつ「技術」と、その場のまやかしである「迎合」から話が始まり、正しさや知るということの論証に衝撃を受けて学部で倫理学を専攻しました。のちのニーチェの超人っぽい思想をもつカリクレスの主張も楽しかったりします。
「道徳形而上学原論」 カント
人間の自由意志を他人からも自分自身の本能からも守るべしというカントの強い信念を感じます。卒論でも扱い、大きく影響を受けました。
関係性によらず、むしろ敵にこそ公正に振るまうべきという道徳観には縛られているなぁ…。
「1984年」 ジョージ・オーウェル
言わずとしれた名著。記録の改ざんや仮想敵を作り出す統治法はもちろん、定型表現を強制することで思想の幅が狭められていく思想統制の手法が恐ろしい。
私たちは安易な表現に頼ることで、自ら思考力を衰えさせていないか?自問したい。
「幽霊たち」 ポール・オースター
観察を続けるという行為によって、客体と主観が混然一体となっていく不思議な感覚がものすごく面白いです。ポール・オースターのニューヨーク3部作の一つで、柴田元幸さんの訳が良いです。
この本をきっかけに、しばらくこの作家の著作を追いかけていました。偶然と運命とは何か?という問いが全著作を通したテーマなのですが、この本との出会いも偶然でした。
ジョージ・オーウェルの「1984年」にハマって、他の著作を買いに大学生協に行ったら、すぐ隣にこのシンプルかつインパクトのあるタイトルの本が並んでいたんですよね…。
「Give and Take」 アダム・グラント
MBAでの学びそのものは面白いと感じていたのだけど、ふとした時にビジネス的な利己主義を感じて、ややうんざりすることもあり…。そんな中で救にとなった本。もしかしたら、これもゲーム理論の協力ゲームとして説明できるのかもしれないけど、観点が変わって良かったです。
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