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心地よく、自分らしく、マインドフルに働く方法(ヨガインストラクター編)

わたしは日頃、ヨガではなくマインドフルネス瞑想を指導しているのですが、チェンマイで12年間けっこう大規模なヨガスタジオを経営していたこともあって、未だにその繋がりから生徒さんはヨガインストラクターの方が多数です。

そしてヨガの先生はよく自分の働き方に悩んでいて、結局個人セッションも終始その話になってしまうことが少なくありません。

✔︎「自分らしく」と働き方が一致しない。

✔︎大量生産されたインストラクターの中で自信がもてない

✔︎インストラクターとしての競争に疲れた

✔︎ヨガインストラクターらしくあるプレッッシャー

とか。自分らしく、心地よく生きることをシェアするつもりで会社勤めを辞めてヨガインストラクターを始めたのに、うまくいかない。体力的にも、精神的にも疲れてしまうという悩みをよく持ちかけられます。それでマインドフルネスや瞑想を習得しようとされる方が多いのかもしれません。ですが、結論から言います。

瞑想しても解決しません。

目を閉じて、静かに座って、その時だけ心地よくなっても、目を開けたらまた元の世界に戻ってきます。このごちゃごちゃした世界が何なのか?ということに「気づいて」分析しない限り、わたしたちは目を開けた瞬間にまた世界に巻き込まれて、振り回されてしまいます。

心地よく、自分らしく働くのに必要なことは「戦略を立てること」です。「戦略」という響きは、ヨガとかゆったりしたことが好きな人には心地よくないだろうし、自分らしくないと一見感じてしまうだろうけれど、世界を変えていくため、周りに巻き込まれないようにするためには必要なものです。

わたしは20代の頃、居心地の悪い生き方をやめて「自分らしく」のんびり生きるために、戦略を立てることを選びました。

その結果、15年過ぎた今も、週5日働くという概念もなければ、お給料を月謝でもらうという概念もありません。そもそも「働く」ことが暮らしの中心ではありません。

自分らしく生きるためにはお金と時間が必要

わたしはシングルマザーで、元パートナーからの養育費もなければ、海外に住んでいるので実家に頼ったり、福祉を受けることもできません。

ですが毎日の80%が自由時間です。家も気に入った場所で、気に入ったスタイルの家に住んでいます。特に豪遊しているわけでもなく、子供の学費の方が生活費よりも高いという、かなり質素な生活です。自分の美意識やライフスタイルに反する無駄なものには一切触れないようにしているので、かなりシンプルです。

自分らしく生きるためにはお金と時間が必要です。まずは「大切なものはお金じゃない」とか、逆に「儲けるにはどうしたらいいか」ばかり考えるという極端な考えから離れることです。莫大な資金が必要なんじゃなくて、本当に必要なのは余裕です。お金でごちゃごちゃ言わなくてよくするためには、「無駄を省いて集中して収入を得る」ことから始めなければ、生活を変えることはできません。

では、生活を変えて「自分らしく生きる」ために何をしたら良いのかという戦略を見て行きましょう!

✔︎自分らしい働き方

ほとんどの方が給料や歩合制でお金をもらっています。だから毎月の金額、目先の金額が気になって現状を変えられない人が多い。なのでまず、月収でものごとを考えることを辞めて、年収で考えてみてください。年収が難しい時は半年でも構いません。長期的にものごとをみる習慣を身につけてください。5年、10年、半生、一生について考えてみるのです。

自分にいくら必要なのか、欲張らず、謙虚になりすぎず、考えて計算します。そして次に数ヶ月からでいいので、まとまった金額を生み出す方法を考えます。

実はこれ、お金を稼ぐのが目的ではなくて、自由な時間を作ることが目的です。なのでお金を生み出す方法はなんでもいいです。貯金でも、ぶっちゃっけ一時的に誰かに借りるという方法でも、生活保護でもいい。とにかく短期でバイトするなり何なんりして、お金を先に確保して安心してなんでもしていい期間を最低1カ月〜半年準備します。

とにかくまずは、時間を用意してください。一日数時間でも構わないのです。自分を優先する時間を用意してください。

他のことに追われていたり、来月の生活費に追われている状態だと、思うように経験を増やして熟成させることができません。疲れて頭が働かない状態だと、効率が悪く結局身につかなかったり、知識を吸収できないまま放って置いたりしてしまいます。

反対に1時間でも自由な時間が生まれると、集中してそこに自分のエネルギーを投入することができるようになります。その時間がなければいつまでも中途半端で自信を持つことはできません。まずは何もしなくていい「自由な時間」を確保してください。

ちなみにわたしが復学する際も、一切の通常の仕事をやめて短期で稼げるものだけにしました。院に入学した2018年は勉強に集中するために、短期でできる高級リゾートでの通訳とヨガRYTの通訳の仕事のみで、一時的にカウンセリングや哲学の授業のオファーを全て断りました。

✔︎正しく自己投資する

時間ができたら、自己投資していきます。投資と言ってもお金だけが投資ではなく、時間を自分の好きなことに投資するということです。なので必ずしもお金が必ず発生するのでなく、例えばファスティング(断食)してみたいんだったら、いろんな方法を試してみる。ジュースファスティング、おかゆファスティング、何も食べないとか。

他のタスクで忙しいと、ファスティングのせいでかえって体調不良になったり、途中で諦めてしまったり、とにかくちゃんとした経験というデータが取れません。反対に暇だと、日頃気づかないような微妙な体の変化に気づいたり、マインドの変化に気づいたり、一段と深い経験をすることができます。

それが自分軸を強くしていきます。何も気にしなくていい環境で、ただ好きなことをじっくりやる。その積み重ねがあなただけの経験と知識を積み上げていきます。

でも実は、みなさん意外とこれをしてないんです。ヨガのティーチャートレーニングにも週末片手間で通う。何か他のこともやりながら、何とか資格を取る。資格を取っても深い経験が残らないから浅いところで迷う。焦って空いた時間であれこれ講座を受ける(でもどの知識も浅く中途半端)。そして疲れ果ててしまう。

学び続けることは必要なことですが、ここでも効率よく学ぶ「戦略」が必要になります。「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」では自分が疲れてしまいます。

✔︎唯一無二になる

もうひとつ、自信のなさの原因は見切り発進している人が多い。RYT取った、養成講座修了、もうそれだけでインストラクターだと思っている。それ以外何もないという状態だと大量生産されたヨガインストラクターの一人、という印象になってしまいます。

その中で、綺麗なヨガウェアを着て、SNSをやってポジションを勝ち取っていく…というやり方が好きな人はそうすればいいと思います。でも競争は誰でも疲れるものです。疲れてしまったら、競わなくていい「戦略」を考えてください。それが唯一無二になるということです。

実際、わたしのスタジオではRYTの有無よりもその人の個性やメッセージ性の方を重視して採用していました。

経営者側からすると、RYTなんて一ヶ月で取れるじゃん?試験に不合格もないし、一ヶ月で何ができるの?って本気で思ってます。そんなの全然採用基準になりません。それよりも、指導経験や留学経験、他の仕事での業績の方が断然気になります。

わたしは12年間で日本人に限らず、欧米人、アジア人など100人以上のインストラクターを面接してきましたが、正直RYT200ほど当てにならないものはないと思ってました。

ヨガの先生って別に商談するわけでも、マネージメントするわけでもないので、大切になってくるのが、その人が唯一無二の何かを持ってるかでした。

唯一無二といっても、個性が立っていればいいというものではなくて「自分らしさ」を大切にできてるかどうかということです。マイペースな人はその雰囲気で周りを和ませる。話が上手な人はストーリーに引き込まれる。芸術的な人は、普通の人が気づかないところにこだわったりして面白い。ただそれだけです。

周りに合わせて顔色を伺うようだと、「自分らしく生きる」とか言ってるけど、やってないよね?ってなってしまいます。

反対に「自分らしさ」にこだわりすぎて引き寄せとかスピリチュアルとかばかり言ってると、「この人自分のことで精一杯な人なんだなー」と思ってしまいます。

本当に自分らしく生きてる人は、ふわっと和ませたり、ぐっと惹きつけたり、雰囲気でその場の空気を「自分らしく」変えてしまいます。

✔︎自分の世界に移住する

唯一無二の自分になるためには、自分の世界に移住することです。周りの価値観に流されていたら、ヨガウェアを買ったり、SNSしたり、いろんな講座を受けたりして、ヨガインストラクターであることに疲れてしまいます。

ヨガの先生らしいイメージを維持するために周りを気にしたり、先生だから誰にも相談できないんですと言ってわたしの所にいらっしゃる方もいます。

ヨガインストラクターでいることのプレッシャー(笑)こんな本末転倒な表現はないですよね。「心地よく、自分らしい生き方」をシェアするためにヨガインストラクターになったのに、ヨガインストラクターでいることにプレッシャーを感じるなんて本当におかしな話です!

SNSが辛い方は、辞めてもいいですけれど、わたしがオススメなのは発信のみにする。コメントにも返信しない。とにかく一方的な投稿だけする。この投稿をするときに、自分のリア充ぶりを投稿するのではなく、テーマを決めて投稿するようにします。

読んだ本の感想、心にとめておきたい経典のフレーズなどを書き留めておく、日常の中で発見したヨガに関する知識、経験など…。むしろ自分用アーカイブみたいなものです。フォロワーとか、ライクとか、リプを気にせずに誰に何を言われようが、とにかく自己分析のために自分の世界を作って行く。しばらくして投稿が溜まってくると、自分にどういう個性があるのか見えてきます。

そうして一時的に外の評価から自分を切り離して、自分で自分を再評価する時間を作ってみてください。

人生丸ごとマインドフルネスです。

冒頭で、瞑想しても変わりませんと言いましたが、正しいくは「瞑想だけしていても変わりません」です。それは人生丸ごとマインドフルネスだからです。ヨガでYoga on the mat, off the mat(マットの上にいてもいなくてもヨガ)という言い回しがあるように、

目を閉じていても、開けていてもマインドフルネスです。

自分だけの静かな時間を作り、そこに投資して、唯一無二の自分を見つける。そして自分の世界の住人になる。

そうすることで、働き方から始まって、生き方そのものが本当に「自分らしい」ものへと変わって行きます。いつも「自分らしい」暮らしができていれば、世の中で大きな変化があっても大きく落ち込むようなことはありません。

本気で人生まるごとマインドフルネスを実践したい方へ

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