あなたは『幅』と『深さ』について説明できますか? -7人制サッカーから学ぶ『幅』と『深さ』-
Hola Chavales!!!!
既にご存知の方もいるかもしれませんが
スペインではBenjamin (U-10)までは7人制サッカーです。
(地域によって7人制の年代は異なる場合があるそうです)
特徴的なのはグランドの形です。
ペナルティエリア手前に『オフサイドライン』というものがあります。
このラインの手前でボールを受けてもオフサイドにはなりません。
先日
レアル ヘタフェ レガネス ラージョ
この4チームで開かれた7人制の大会を
ルベンと見に行ってきました。
『深さ』
その大会の帰り道に聞きました。
『7人制サッカーの鍵は何?深さ?』
『深さはグランドを大きく使うために大事だね。俺が7人制サッカーを教えていた時は基本的に1-3-2-1でプレーしていた』
『両SBが幅を取りFWには”絶対にオフサイドラインより落ちてボールを受けに来るな”って言ってたんだ』
『それともう一つ大事なことが”自陣でボールを失わないこと”。グランドが狭いから直接失点に繋がる。そして”相手陣地に入ったら必ずシュートで終わること”』
『でも自陣でボールを失わないためにロングボールを放り込むのは違うでしょ?』
『もちろん違う。多くのチームは1トップもしくは2トップでプレーする。後ろに3枚いるから必ず数的優位が作れるんだ。そこで最初のラインを突破できれば大体は相手陣地に侵入することができる』
『なるほど』
『でも実際7人制サッカーは11人制になかなか繋げて考えるのは難しいけどね』
プレスの逃げ道を作る
7人制のオフサイドライン=11人制のハーフウェーライン
ルベンはビルドアップをするときによく
1-4-2-3-1から1-3-5-2に変えるです。
よくFWに対して
『降りてくるな。お前らは走る選手だ。DFラインにプレスがかかっている時は常にDesmaruqe ruptura (相手のDFラインの背後に走る)しなさい』
7人制サッカーのFWに対して言っていたことと同じ。
『オフサイドライン (ハーフウェーライン)から降りてくるな』
Desmarque Ruptura とは 👇
なぜ1-3-5-2でビルドアップをするのか
以前ルベンに聞いたことがあるんです。
『なんで1-3-5-2でビルドアップをするのを好むの?』
理由⓵
・DFラインの背後を狙う選手が2トップにすることで2人いる
理由⓶
・裏をとるFW『深さ』 ピッチワイドにとるWB『幅』のバランスがいい
理由⓷
・中央には3人のMFがいることで数的優位もしくは数的同数を作ることができる
理由⓸
・最初の相手のプレスのラインに対しては必ず数的優位を作らないといけない
・後ろを3枚にすることで数的優位を作る
理由⓹
・仮にボールを失ったとしても中央には3人のDF+2ボランチの5枚いる。
深さを知る
◎ダブルボックス 6vs6フリーマン6
攻撃方向のゴール横にいるフリーマンの使い方は
『深さ』を知るのにすごく良いトレーニングだと思う。
奥のフリーマンをうまく使えてくると
ダブルボックス内のスペースをフルに使える。
それに加えて
『幅』に対しての横にボールが動くよりも
『深さ』に対しての縦にボールが動いた時の方が
プレースピードも上がる。
これをよりサッカーにおいて考えると
FWが『深さ』をとることで中央によりスペースができる。
そのスペースをコンパクトに守ってきたら
よりWBの『幅』が活きてくる。
『深さ』があって『幅』があることで
ピッチを大きく使うことができ
より大きな『スペース』の中でプレーするということは
より多くの『時間』をボールホルダーに与えることができる。
サッカーの原理原則の話。
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