「ペアプロしようぜ!」 技術力とコラボレーションを高める新たな取り組み
みなさんこんにちは! ワンキャリアでSREをしています、宇田川(X:@Ryoheiengineer)です! 今回はSREに関連する話題ではなく、私が提案した「ペアプロしようぜ!」という取り組みについてご紹介いたします。
「ペアプロしようぜ!」とは?
「ペアプロしようぜ!」は、技術開発部全体が参加するペアプログラミング(以下「ペアプロ」と呼ぶ)の取り組みです。 技術開発部のメンバーはランダムにペアを組み、週に2回同じペアで30分ずつペアプロを実施します。このプロセスでは、2人が交代でドライバーとナビゲーターの役割を行います。
技術開発部全体が対象であるため、CTOやシニアエンジニアリングマネージャーも参加します。
「ペアプロしようぜ!」の目的
「ペアプロしようぜ!」の目的は2つあります。
1つ目は、ツールの使い方やデバッグ手法などの知識を共有することで、組織全体の技術力を向上させることです。 私は、技術力を高めるためには以下の2つが重要だと思っています。
専門知識
実践経験
専門知識は書籍などから学ぶことができますが、実践経験、つまり実際に手を動かして得たスキルやノウハウは書籍だけでは身につきません。 そのため、「ペアプロしようぜ!」を通じて、実践経験に基づく知識を共有することを目指しています。
2つ目の目的は、技術開発部全体のコラボレーションを促進することです。 私がワンキャリアにジョインしたときは技術開発部の正社員は数名でしたが、順調に成長して現在は数十名の規模になりました。 今後も組織の人数が増えていくことから、同じチームや普段からよくコミュニケーションを取るメンバー以外と話す機会が減少していくと予想されます。 特にCTOやシニアエンジニアリングマネージャーとメンバーが直接話す機会は、現時点でも徐々に減少している状況にありました。 「ペアプロしようぜ!」を通して、普段は接触機会の少ないメンバーとペアを組み、より良いコラボレーションが生まれることを狙っています。
「ペアプロしようぜ!」の様子
ペアプロを行うメンバーがオフィスに出社している場合、1つの画面を共有してペアプロを実施します。
このときは、CircleCIからGitHub Actionsへの移行を実装しました。 実装以外にもお互いが普段使っているツールの紹介をしたりと、とても学びのある場となりました。
「ペアプロしようぜ!」を体験してみての声
「ペアプロしようぜ!」を体験してみてのアンケートを実施し、メンバーの声を聞いてみました。
まずは「ペアプロを通して、技術スキルやツールの使い方が向上したと感じますか?」の質問です。 「とても向上した」「ある程度向上した」を合計すると、60%以上が向上したと実感していることが明らかになりました。
新卒のメンバーを中心に、ペアプロを通じてデバッグの方法やツールの使い方を学べたという声が多く寄せられました。次に「ペアプロをした後、その相手と話しやすくなりましたか?」の質問です。 「非常に話しやすくなった」「話しやすくなった」を合計すると、80%以上が話しやすくなったと感じています。
中には、「ペアプロしようぜ!」をきっかけに初めてともに食事をし、より親睦を深めたとの声もありました。
自由記述にて「良い点を教えてください」との質問を行いました。 いくつかを抜粋してご紹介いたします。
専門知識が異なるメンバー同士がペアプロを行うことで、普段開発しない領域の開発を一緒に取り組むことができているのでしょうか。 技術の幅が広がり、成長していることが窺えますね。
エンジニアリングマネージャーのコメントです。 ペアプログラミングを通じてメンバーの様子を把握することで、より適切なサポートが可能となったのでしょうか。
しかし、課題もあります。 「より良くなるポイントを教えてください」という質問には、以下のような回答がありました。
ペアプロの時間が短いという声が寄せられました。 現在は週2回、各30分の実施となっておりますが、1回あたりの時間を延長するなどの対策を検討してます。
メンバーの中には、普段は同じチーム内であまりペアプロを行わない方もいらっしゃったようです。 「ペアプロしようぜ!」の直接的な改善ではないですが、ペアプロの文化を広め、日常的に開発チーム内でペアプロが行われる状態にしたいと考えております。
最後に
今回は「ペアプロしようぜ!」の取り組みについてご紹介しました。 まだまだ改善の余地はあるものの、アンケート結果を振り返る限り、非常に良い取り組みであると考えております。 技術開発部全体のコラボレーションが活性化し、技術力の向上の一助となっていればとても嬉しいです。
ワンキャリアでは組織の活性化や技術力の向上を目指し、様々な取り組みを実施しています。 ワンキャリアで一緒に成長したいと感じていただけた方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
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