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看護学校を振り返って:学期5/5

いよいよ最終学期!

最終学期はSeniorPracticumといい実習がメインの学期でした。

学期3の記事の終わりに書いたように、私の実習先はトラウマユニットでした。

今までとは違い、一人、もしくは二人のプリセプターさんと一緒に働きます。自分のプリセプターさんのスケジュールでシフトを組むので、12時間勤務、そして土日に学校へ行くこともありました。合計260時間の実習時間を確保するために、12時間シフトを週2,3日を目安にスケジュール調整をしました。

私には二人のプリセプターさんがつきました。
二人とも看護師になってからずっとトラウマユニットで働き、看護師歴4年、そして二人ともTCRN(Trauma Certified RN)で認定ナースでした。
この最終学期のプリセプターさん達は、自らプリセプターになりたいと申し出て、ちゃんとトレーニングを受けている人達なので、今までの実習でランダムに割り当てられたプリセプターとは違い、教えることが好きな人達がプリセプターになるというものでした。

他のクラスメイトからの話を聞いていると、ウマが合わなかったり教えるスタイルが違う、過保護すぎて何も一人でやらせてくれないなど色々聞いていたのですが、私のプリセプターさんは二人とも基本的にいい意味での放置プレー、そして必要ならば親切に教えてくれるという、私にとっては最高のプリセプターでした。

最初のほうのシフトはプリセプターさんを観察、そして3週目ぐらいからはほぼ一人立ちで、アセスメント、投薬、申し送り、記録、ドクターへの連絡、家族への連絡、退院時の説明など、できる範囲で一人でやっていきました。

この学期ではIVのルート確保もできるようになったので、患者さんで必要があればルート確保したり採血したりなどしました。

ただ一つ、コロナのせいか安全のためなのか、Trachの吸引だけはしてはいけないと言われていました。学期2の実習中に知らずにやってしまったクラスメイトがいて、トラブルになったからです。

このトラウマユニットも、Trachの患者が多く、中には人口呼吸器をつけた患者さんもいたため、吸引する必要がありました。

吸引はやっちゃいけないことになってるんです、とプリセプターさんに伝えたところ、”IVをいれれるなら吸引もできる。先生に黙っとくからやってみな”と言われ、確かに、と思いプリセプターさんの監修の元、吸引もやりました。生徒の特権を使いました。笑

そのほかには、Straight Catheter、Central LineのDressing交換、Tractionのピンケア、WoundCare、C-collarケア、などなどすることが出来ました。

トラウマユニットの患者さん、頭を打っている人が多いせいか、セクハラや暴言を吐かれたこともありました。

初日に”Are you fucking idiot?‼”と怒鳴られ、”That's not nice!そんな言い方したらあかん!”と怒鳴り返しました。笑
そしたらプリセプターさんが部屋に入ってきて、患者に対して”Cut it off!やめろ!”と仲裁してくれたので何とかなりました。。

他には腰を触られたり、君の体は美しいと言ってきたり、君の茶色い瞳を見ていたいとか言われたり。。腰を触ってきたら”Stop, that is inappropriate”と言いながら離れます。私ではないのですが、患者にお尻を叩かれたCNAの子もいました。あまりにも酷い患者は男性看護師のみが担当します。
茶色の瞳を見ていたいと言った患者には、ベットから椅子に移動中だったので、私の目じゃなくて椅子に集中してくれと叱りました。もうそんなぐらいじゃないとやってられません。笑

プロフェッショナルにならないといけないのは分かりますが、CNAの時から暴言やセクハラには容赦しないと決めています。悲しいことに、アジア人女性ということだけでナメられやすいのです。とんでもない患者もいるので、どっしり構えていないといけないんですよね。だから暴言や暴力に屈しないアメリカのこういうところは好きです。

こんなこともありましたが、素晴らしいプリセプターさんに恵まれ、沢山のことを学べた実習だったので、トラウマユニットが好きになりました。
忙しい日もありましたが、少し余裕のある日もあり、実習を楽しむことが出来ました。


実習以外では、40時間分の学習時間を実習外で確保する必要があり、自分の実習先のユニットにまつわるものについて学ぶといったものでした。頭を打った転倒の患者さんも多かったので私はNIHのStrokeScaleの資格をオンラインでとったり、毎学期に行われるWoundCareのセミナーに参加したり、Kaplanの3日間あるクラスに参加したり、Mental Health First Aidのクラスに参加したりして40時間分の学習時間を確保しました。

あとは3回クラスみんなでオンラインで集まるセミナーと実習のインストラクターとオンラインで対面。セミナーでは履歴書の書き方、NCLEXの申し込みの仕方などを説明。インストラクターとは、実習の様子の確認程度でした。

あとは最後のほうにグループワークがあり、オリエンテーションで転倒防止についてのビデオを見せると転倒防止に繋がるのではないかというQuality Improvementについてのプレゼンをしました。そしてそのグループプロジェクトに関するペーパーが課題でありました。

Kaplanも各自で進めていき、学期中に3回ほどKaplanの中にあるクイズをやり、その結果に基づき自分のスタディープランを提出するといった感じでした。

あとは毎学期恒例、Dosage Calculationのテスト。 



看護学校生活、振り返ってみると、大変でしたが、在学中に仕事をすることは不可能ではないです。でもおすすめはしません。

仕事は、CNAとして続けていました。PRNといい、できるときに出勤するというシフトだったので、かなり融通の効く仕事でした。
PRNのため、保険などのベネフィットはありませんが、その分時給も少し上がります。フロートCNAだったので、最短で4時間、最大16時間、仕事を始める時間と終わる時間が、7時(19時)、11時(23時)、3時(15時)のいずれかでさえあればいつでも働けたので、とても助かりました。(例:7-15のシフト、11-23のシフト、19-23のシフトなど、自分の好きな時間と長さ。私はよく11-19,15-23をしてました。)
シフトが始まる4時間前に、この時間に働きたいですと連絡すれば、人手不足だったのでいつでも働けました。

課題が多く、そして看護学校自体にかなりのエネルギーを使います。夫が生活費をサポートしてくれたおかげもあり、そして貯金も少しあったため、私は1か月に2,3回ほどしか働きませんでした。やろうと思えば週1,2日は確実に働けたと思います。でも看護師になる前にバーンアウトしたくなかったので自分を少し甘やかしてセーブしてました。



ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
看護学校生活についてはこれで最後になります。

私のCNAの体験談、NCLEXの体験談&勉強法、そして私が思うAcceraleted Programの良い点と不便だった点について書いていきたいなと思います。

ではまた。

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